スペーシアの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

余裕のあるスペースと運転のしやすさを持つスズキのスペーシア。品質も高く魅力的な車ですが、ライバル車ほどは売れておらず、中古車市場でもあまり評価が高くない車でもあります。このため、これから売却しようという人は、どれくらいの金額で売れるのか、かなり気になりますよね。

ここではそんな疑問を解決するために、スペーシアの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介しています。これからスペーシアを売る予定の人が読むことで売りどきが分かり、相場以上の査定額を引き出せる内容になっています。

スペーシアの買取相場

トール型ワゴンとして人気のあったパレットの後継車として、2013年に発売開始となったスズキのスペーシア。競合するN-BOXやタントの勢いに押されている感じのある車ですが、空間の広さやスライドドアの操作性の良さなどから、若い女性に根強い人気があります。

2017年末にフルモデルチェンジが行われたことで、初代モデルに乗っている人は、そろそろ買い替えも考えているかもしれません。そうなると気になるのがどれくらいの価格でいま乗っているスペーシアが売れるのかということですよね。

ここではそんなスペーシアの買取価格相場と、何年落ちで売るのがベストなのかについてご紹介します。

2016年式・走行距離2万キロのスペーシア査定価格

スペーシアの新車価格が117～166万円ですので、ノーマルは2年落ちでのこの価格はかなりの下落です。ただ、これは2017年にフルモデルチェンジがあった影響ですので、ここからさらに急激な下落はないと予想されます。価値が大きく下がっていますので、このタイミングでの売却よりは、もう数年乗り続けることをおすすめします。

ノーマルグレード

※参考「ナビクル」より

カスタムグレード

※参考「ナビクル」より

2015年式・走行距離3万キロのスペーシア査定価格

2016年式と比べてもそれほど極端な下落幅というわけではありません。新車価格の半分くらいの値段はつきますので、買い替えをするにしてもかなり出費を抑えることができます。2代目モデルを少しでも安く買いたいのであれば、このタイミングでの売却がおすすめです。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2014年式・走行距離4万キロのスペーシア査定価格

1回目の車検を終えた4年落ちになると、普及グレードであるGグレード車の価値が50万円以下になってしまいます。まだ慌てて売却するほどではありませんが、他のグレードも含めて次の車検前の売却を検討し始めたいところです。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2013年式・走行距離5万キロのスペーシア査定価格

一般的に車の売りどきは「5年落ち・走行距離5万キロ」と言われていますが、スペーシアの場合はそこまで引っ張ると、思ったよりも買取価格が下がります。できればもう少し早いタイミングで手放したいところです。買換資金を考えるなら、売却を先送りせずにすぐに買い取りしてもらいましょう。

ノーマルグレード

カスタムグレード

スペーシアの直近の買取実績

上記で紹介した買取価格は、相場ですので実際の買取価格の平均値になります。実際にその値段で売れるというわけではなく、車の状態によって相場以上になることもあれば、相場いかになることもあります。ここではそんなスペーシアが、実際にどれくらいの値段で売れたのかをご紹介します。

ランダムに選んだ3台ですが、相場からかなり低い車もあれば、相場よりも10万円近く高くなっている車もあります。スペーシアに限らず、車の買取価格というのは年式と走行距離による影響が大きいのですが、スペーシアの場合はそれに加えて車の状態やオプションの有無も影響します。

実際の買取価格は相場から大きく外れることもありますので、買取価格相場はあくまでも参考程度に考えて、プラスマイナス10万円くらいは変動するということを頭に入れておきましょう。

これらのデータからスペーシアの買い取りの傾向を紹介します。

スペーシアは年式よりもオプションの有無のほうが査定額に影響する

スペーシアは数ある軽自動車の中でも、それほど多く売れている車ではありません。むしろライバル車に押されている状態ですので、中古市場においては安く買えるということはとても重視されます。このため、買取価格もあまり高くなりにくい車という位置づけになっています。

しかも2017年にフルモデルチェンジがあり、女性受けしやすいデザインに変わっただけでなく、室内空間もさらに広がり、安全性もアップしましたので旧モデルの価値が大きく下がってしまった状態にあります。

すでに買取価格が下がっていますので、ここからまたさらに大幅ダウンということはありませんが、これから2代目が中古車市場に増えてくると、初代の初期モデルなどは10万円以下の買取価格になってしまう可能性もあります。高く売って買換資金を得たいなら、2代目が中古車として流通し始める前、これから2〜3年での売却を目指しましょう。

また、発売開始が2013年と比較的新しい車ですので、売却時には年式はそれほど重視されず、見た目が美しいことや、魅力的なオプションを積んでいることが高値買取につながります。特にカーナビがついていないスペーシアは相場以下の買取価格になってしまいます。

オプションをこれから変更することはできませんが、それらが買取価格に影響するということを頭に入れておきましょう。オプション満載なのに相場以下の金額を提示されたら、足元を見られている可能性がありますので注意してください。

スペーシア高価買取のコツ3選

スペーシアはあまり高値になりにくい車ではあるものの、まったく人気がないわけではありません。ちょっとしたコツで相場以上の査定額を提示してもらえますので、ここでは高値買取のための3つのコツをご紹介します。

こんなことで高値になるの？と思うかもしれませんが、確実にプラス査定にはなりますので、それぞれのコツについてもう少し詳しく見ていきましょう。

1.洗車して外観も車内もきれいな状態にして査定を受ける

洗車をしても査定額には影響が出ないという人もいますが、スペーシアを購入する人の多くは女性ですので、やはり見た目はとても大事です。実際に店頭に並ぶ前には、もちろん販売店で磨いたり洗車したりしますが、査定前に洗車しておくことで査定士さんに「これは売れる」という印象を持ってもらえます。

キレイであることは査定項目としてはさほどプラスになりませんが、価格交渉をする上でプラス数万円を引き出せるかどうかは、この印象というのがとても重要です。査定前には必ず洗車をしてきれいな状態にし、車内にゴミなどが落ちていないように内装の掃除もしておきましょう。

2.車検を受ける前に売却する

スペーシアは中古車として店頭に並んだときに、すぐに買い手が見つかるタイプの車ではありません。このため、半年近く店頭に並んだままということも考えられます。そうなってくると店頭に並んでいるうちに車検の残り日数がどんどん減っていきます。

すぐに売れる車であれば車検済みはプラス評価になりますが、在庫リスクのある車は車検していることはそれほど高く評価されません。このため、スペーシアの場合は車検をしているプラス分よりも車検費用の出費のほうが大きくなりますので、トータルで損をしないために車検前に売却しましょう。

3.軽自動車専門店で査定してもらう

餅は餅屋と言いますが、軽自動車の査定はやはり軽自動車専門店でしてもらうのが一番です。取り扱いに慣れているため費用をかけずにメンテナンスができるのと、売れ残る可能性が低いことから、積極的に買い取りをしようとするためです。

例えばスペーシアを輸入車メインで買取販売しているお店に持っていくと、必ず相場以下の金額を提示されます。店頭に並べても売れませんので、オークションに出すことになるためです。オークションに出すと手数料がかかりますし、相場もほぼ決まっているので高値で買い取ると利益を出すことができません。

ところが軽自動車専門店なら自社で売れるため、再販の価格も自社で決められますし、オークション手数料もかからないため、通常よりも高値を提示できるというわけです。スペーシアを少しでも高く売りたいのであれば、軽自動車専門店で査定してもらいましょう。

スペーシアを高く売るためには業者選びが重要

スペーシアを高く売るためには、軽自動車専門店で査定してもらうことが重要だとお伝えしましたが、このように「どこで売るか」というのは車を売るときにはとても大きなポイントになってきます。買い取りの場合は定価があるわけではありませんので、10社あれば10社とも違う査定額を出してきます。

とにかく高く売りたいのであれば、10社でも20社でも、多くのお店で査定してもらうのが理想です。でも、さすがにそんなに多くのお店を巡るのは現実的ではありませんよね。もっと効率的に高値を引き出したいという人におすすめの業者選び方法をご紹介します。

相見積もりにして競争させる

何十社に査定依頼しなくても、4〜5社くらいで相場以上の査定額を引き出せる方法が相見積もりです。特に難しいことをする必要はなく、査定依頼時に「相見積もりです」と伝えるだけで、買取価格が一気にアップします。

単独査定の場合は、どの業者も安く買い叩きたいので足元を見た金額を提示してきます。ところが競争相手がいると分かると、他社に負けないために、自社の出せる最大額を提示してきます。業者同士が勝手に競い合ってくれますので、交渉もせずに高値を引き出せるというわけです。

誰でも簡単に愛車を高く売れる方法ですので、ぜひ活用してもらいたいのですが、これでもまだ査定依頼や持ち込みなどの手間がかかってしまいます。もっと手軽に高く売りたいという人は次項でご紹介する方法を利用してみましょう。

それがカンタンにできるのが車一括査定

手間も時間もかけずに愛車を高く売りたいのであれば、車一括査定サービスがおすすめです。このサービスを利用すれば1度の申し込みで、複数の業者にまとめて査定依頼できます。通常は何時間もかかる情報入力の作業時間を大幅にカットできるだけでなく、出張査定をしてもらえますので、持ち込みをする必要もありません。

もちろん業者側はライバルがいることを最初から分かっていますので、「相見積もりです」と伝えなくても自社の出せる最高額を提示してくることになります。どの業者も積極的に買い取ろうとしてきますので、査定から契約までを短時間で終わらせることができるのも車一括査定の魅力のひとつです。

欲張って10社にも査定依頼すると電話対応が大変になるという問題がありますが、4〜5社くらいに抑えておけば無理なく対応できるはずです。この点にだけ注意して、ぜひ車一括査定サービスを利用してみましょう。

まとめ

スペーシアは2013年に発売された新しい車種ですが、残念ながらN-BOXやタントの人気に押されて、中古車市場では安く買える優良車という位置づけにあります。このため、買取相場はやや低く、高く売るためには注意すべきポイントがいくつかあります。

それほど難しくないことばかりですが、これらをしっかり意識しておけば満足できる買取価格を引き出すことができます。まずは見た目を美しくして査定を受けるということと、査定依頼は軽自動車専門店にするという点を意識してください。

また、スペーシアの場合は車検をしてから売ると損をしますので、車検前の売却がおすすめです。無駄な出費を避けるためにも、2回目の車検前の売却がおすすめです。ただし、1社だけに査定依頼すると足元を見られますので、車一括査定サービスを利用して相見積もりの状態にして査定してもらいましょう。

ちょっとしたコツを意識するだけで、相場以上の査定額で愛車を売ることができます。スペーシアは何もせずに高く売れる車ではありませんので、ぜひここでご紹介した内容を参考にして、満足できる買取価格で手放すようにしてください。