ハスラー買取相場と高額査定の3つのポイント

2014年の発売直後からメーカーの予想以上の人気が出たことで、一躍有名になったスズキのハスラー。いまだに中古車市場への供給が不足している車ですが、そうなってくると「いま売れば高値が付くのでは？」と考える人もいるかと思います。

ここではそんな疑問を解決するために、ハスラーの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介します。これからハスラーの売却を検討している人が読むことで、いつまでに売却すれば良いのか、相場以上の値段をつけてもらうには何をすれば良いのかがわかる内容になっています。

ハスラーの買取相場

これまで軽自動車に何度も革命を起こしてきたスズキですが、その中でも近年最も注目度が高いのがクロスオーバーSUVタイプの軽自動車であるハスラーです。とても高い燃費性能だけでなく、軽自動車トップクラスの安全性能、そして購入しやすい価格設定ということもあり、今でも納車に1〜3ヶ月待つほどの人気があります。

このため、ハスラーをようやく手にした人は、まだまだ手放すつもりはないかもしれませんが、子どもが大きくなって手狭になったり、2019年に予定されているフルモデルチェンジに合わせて買い替えを考えていたりする人もいるかと思います。

そうなると気になるのがやはり「いくらで売れるのか」ということですよね。中古車市場にもまだ台数が出回っていないハスラーですので高価買取が期待できそうですが、実際のところはどうなのでしょう？

ここではそんなハスラーをいくらで買い取りしてもらえるのか、年式と走行距離、グレードごとにご紹介していきます。

2017年式・走行距離1万キロのハスラー査定価格

2017年式はまだ1年落ちですので、この段階で売るという人はほとんどいないかと思いますが、1年乗るとどれくらいの値段になるのかを見ていきましょう。新車購入価格が100万〜170万円だと考えると1年でかなり落ちているようですが、新車は購入してすぐに価値が落ちますので、むしろこの金額なら、かなり高値での買い取りになっています。

2016年式・走行距離2万キロのハスラー査定価格

2016年式はAグレードの発売はありません。2年落ちにも関わらず、Gグレードは1年落ちとそれほど変わらない値段が付けられています。年式よりも走行距離の影響が大きいため、走行距離が短い場合は、2年落ちでも1年落ちと変わらない査定額をつけてもらえます。

2015年式・走行距離3万キロのハスラー査定価格

2015年式は3年落ちですので、最初の車検を迎えるタイミングになります。このため、やや下げ幅が大きくなってしまいます。それでも、新車価格の6割くらいの値段がつきますので、まだまだ高額であることには変わりありません。買替資金としても十分な金額を提示してもらえます。

2014年式・走行距離4万キロのハスラー査定価格

2014年式はファーストモデルですが、それでもまだ50万円以上の値段がついています。ハスラーは中古車市場に台数が少ない車ですので、4年落ちくらいでは価値がそれほど落ちません。ただ、2回目の車検を迎える5年落ち以降になると、50万円以下になる可能性もありますので、手放すなら2回目の車検前がおすすめです。

ハスラーの直近の買取実績

上記の買取相場は数ある取引の平均値ですので、実際の査定額とは必ずしも一致しません。そのため、ここではハスラーが実際にどれくらいの値段で買い取りされたのか、直近の実績をご紹介します。

ランダムに3台を抜き出しましたが、いずれも相場以上の値段がついています。相場よりもはるかに高い金額がついているものもありますが、必ずしもそうなるわけではありません。中古車は年式や走行距離だけでなく、車の状態も査定対象になるため、外観や内装の状態、オプションの有無によって査定額が大きく変わります。

このため、買取相場というのは参考にはなるものの、実際にその値段で売れるというわけではありません。自分のハスラーがいくらで売れるのかを知りたいのであれば、買取店できちんと査定してもらいましょう。

2019年に予定されているフルモデルチェンジまで売り手有利

ハスラーは新車でも入手に時間がかかる大人気車です。中古車市場での取引台数はワゴンRやジムニーよりも劣りますが、それは発売してまだ間もないからであって、中古車市場でのニーズはかなり高い1台です。状態がいいハスラーであれば、4年落ちのファーストモデルでも100万円以上で売れることもあります。

とはいえ、さすがに買取相場としては4年落ちになると、高値とはいえそれなりの金額になってしまいます。一般的に車の売りどきは納車から5年以内、もしくは走行距離が5万キロ以内と言われています。ハスラーも同様で2回目の車検を迎える5年落ちになると、さすがに買取相場も下がることが予想されます。

さらには、2019年にフルモデルチェンジが予想されていますので、実際に発売になったときには、初代の価値が大幅に下がります。このタイミングがファーストモデルの5年落ちとちょうど重なりますので、これまでのように売り手有利の市場から、買い手有利へとゆっくりとシフトしていくはずです。

もちろん、それよりも年式が新しい車体も、フルモデルチェンジの影響を受けます。おそらく、また納車まで半年待ちといった状態になるはずですから、中古車市場に出てくるには2〜3年はかかりますが、新車への買い替えも考えられますので、中古車市場にハスラーが増えることになります。

買取相場は需要と供給の関係で成り立っていますので、供給が増えれば再販するときの価格が下がります。そうなると買取相場も下がりますので、廃車まで乗り続けるのでなければ、できるだけ2020年くらいまでに売却することをおすすめします。

ハスラー高価買取のコツ3選

ハスラーは何もしなくても、かなりの高値をつけてもらえる車ですが、相場以上の金額を引き出そうとなると、ちょっとしたコツが必要になります。そのコツの中でも効果が出やすい3つをご紹介します。

この3点を意識しておけば、かなりの確率で相場以上の査定額を提示してもらえます。ただ、これだけでは、なぜ高値になるのかわからないかと思いますので、それぞれ詳しく説明します。

1.自社で再販している大手買取店で売却する

ハスラーはどの買取店も喉から手が出るほど欲しい1台です。とはいえ、どのお店でも出せる金額に限度があります。このような場合、大手買取店は資金力に物を言わせて、他の業者よりも高値を提示してくることになります。

その大手買取店の中でも、自社で再販しているお店なら、店頭に並べてすぐに売れることが分かっていますので、在庫リスクを考える必要がありません。その結果、他の業者よりも数万円のアップが期待できるというわけです。

2.フルモデルチェンジがあったらディーラーに査定してもらう

もしフルモデルチェンジが発表されたあとに売るのであれば、まずはディーラーで新車への買い替え前提の査定をしてもらいましょう。ディーラーは買い替え需要を期待していますので、通常よりも高値を提示してくれます。

重要なのは、ディーラーでは下取りしないということです。実際の売却先は買取専門店で、査定をしてもらう前に、ディーラーでの下取り価格を見せてください。買取店はディーラーの下取りよりも高値を提示できるのを売りにしていますので、少なくともその金額以上を提示することになります。

ちょっとズルいと思うかもしれませんが、フルモデルチェンジ後は旧モデルが買い叩かれやすい状態ですので、このような手法を使って、満足できる金額を引き出しましょう。

3.買い取りに必要な書類を揃えておく

高値を引き出す方法として、もうひとつ重要なのが「売る意思を伝える」ことです。冷やかし気分で査定に出す人も多く、そのような人を警戒して、どの買取店も最初はやや控えめな金額を提示してきます。ところが売る意思があるのだと分かると、何としてでも買い取ろうと前掛かりになって高値を提示してくれます。

この売る意思を伝える方法のひとつが「書類が揃っているので、金額に満足できたらすぐに契約できます」というひと言です。この方法を使うと書類の確認をされるので、もちろん書類が揃っている必要があります。ハスラーを売るときには下記書類を用意しておきましょう。

もちろん、必ずすぐに売らなければいけないというわけではありません。あくまでも満足できたら契約するわけで、納得できないのであれば売る必要はないわけです。とはいえ、書類がきちんと揃っていたら、業者は多少無理してでも買い取ろうとしてくれますので、通常よりは高価買取を期待できます。

ハスラーを高く売るためには業者選びが重要

高く売るための3つのコツをご紹介してきましたが、実はもうひとつ高値で売るためのポイントがあります。それはとてもシンプルな考え方で、できるだけ多くのお店に査定してもらい、最も高値の業者に売るということです。近所に買取店が10社あるなら10社に査定してもらいます。

そうすれば間違いなく高く売ることができるわけです。でも、この方法ですとかなり効率が悪いですよね。10社に査定してもらうとなると数日かかります。土日を使っても回りきれない可能性があります。ですので、もうちょっと効率的な方法があれば、そちらを使いたいところですよね。

もちろん、効率的に高値を引き出す方法がちゃんとあります。どうすれば労力を減らして、高値を引き出すことができるのか、その方法を見ていきましょう。

相見積もりであることを伝える

10社にも持ち込むことなく、高い査定額を提示してもらうための方法はとても簡単です。「相見積もりです」と業者に伝えるだけ。通常はどの業者も何とかして安く買い取ろうと駆け引きをしてきますが、ライバルがいるとなると話は変わってきます。

安値を提示すると、間違いなく他社に売られるわけですから1円の利益も出せません。儲けるためには、まずは買い取りしなければいけませんので、無理してでも高値を提示して自社に売ってもらおうとしてきます。業者同士が勝手に競い合ってくれますので、この方法なら4〜5社に査定してもらうだけで済みます。

気をつけたいのは、相見積であることを伝えると「他社の金額を教えてください」と聞かれることです。これに対しては「教えられない」ということをはっきりと伝えてください。もし他社の金額を伝えてしまうと、その金額プラス1万円くらいが上限になってしまいます。

本当は80万円で売れたはずのハスラーなのに、他社が75万円と提示したことを伝えたら、その業者は「うちは頑張って76万円出します」と言ってきます。何も言わなければ80万円で売れたかもしれないのに、これはかなりの損になりますよね。こうならないためにも、他社の金額は秘密にしておきましょう。

この点だけ気をつければ、かなり満足度の高い金額で売ることができますが、この方法からさらに1歩進んで、さらにカンタンに売却できる方法があります。どうすればさらに手間を省けるのか、詳しく見ていきましょう。

それがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりにするにしても、4〜5社を競い合わせる必要があります。これでも十分に楽なのですが、4〜5社に査定依頼するのも、店舗に持ち込みするのも、思ったよりも大変です。週末の2日間がすべて潰れてしまう可能性もあります。休日も予定が多く忙しいという人にとっては、まだ効率が悪いですよね。

もっと効率的にカンタンに売りたい。そういう人におすすめなのが車一括査定サービスです。車一括査定は、1度の申し込みで複数の買取店に査定依頼できるサービスで、依頼する時間を大幅に短縮することができます。

さらに、査定も自宅まで出張してもらえますので、車を持ち込む必要もありません。もちろん、業者は相見積もりであることを事前に把握していますので、相見積もりであることを伝える必要もありません。売却までの手間がカットされ、スムーズに契約にまでたどり着けるのが、車一括査定の大きな魅力です。

忙しくて、あまり時間を取れないという人や、労力は最小限にして1円でも高く売りたいという人は、ぜひ車一括査定サービスを活用してみましょう。

まとめ

発売から4年が経過しても、まだまだ人気が衰えないスズキのハスラー。新車だけでなく中古車もかなりの高値で取引されていますが、何も考えずに売ってしまうと、思ったような値段が付かずに損をすることもあります。また売りどきを逃すと、買取相場が大きく下がることも考えられます。

そんなハスラーを売るときには下記のポイントを意識してください。

高値で取引されているハスラーですが、目先で気をつけたいのが2019年に予定されているフルモデルチェンジです。新型が発表されると、それだけで買取相場が大きく下がります。可能であれば、それよりも前の売却を目指しましょう。

もしフルモデルチェンジまでに売れなかった場合には、ディーラーで買い替え前提の下取り査定をしてもらいましょう。フルモデルチェンジ直後であれば、買い替えを促すために通常よりも高値を提示してもらえます。その査定額を持って、車買取店での高価買取を引き出しましょう。

また、売却先としては資金力のある大手買取店がおすすめです。その中でも自社で再販している店舗の買取額が高くなる傾向にあります。そのような店舗に書類を揃えた状態で査定してもらいましょう。売る意思を見せるだけで、業者は本気の査定をしてくれます。

さらに、相見積もりの状態にすれば、鬼に金棒状態です。足元を見た査定額にならないように、ライバルがいることを伝えておきましょう。相見積もりにするのに車一括査定を活用すれば、あまり労力をかけずに高値を引き出すことが可能です。あまり時間をかけずに高く売りたいという人は、車一括査定を使って相見積もりの状態で査定を受けてみましょう。