ムーヴの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

ダイハツを代表する軽自動車といえばムーヴです。室内空間の大きさを重視する軽自動車が増えてきた中で、デザイン性や安全性能、そして運転する喜びを与えてくれるムーヴ。でも、結婚したり、家族が増えたりしたら、もう少し大きな車が必要になって、手放さなくてはいけないこともあります。

そういうときに、自分のムーヴがどれくらいの値段で売れるのか気になりますよね。

ここではそんな疑問を解決するために、ムーヴの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介します。これからムーヴの売却を考えている人が読むことで、相場以上の金額で愛車を買い取りしてもらえるようになる内容になっています。

ムーヴの買取相場

初代が発売されたのが1995年ですので、すでに20年以上も続くダイハツを代表する1台であるムーヴ。現在のムーヴは6代目になり、圧倒的な運転性能の高さと燃費の良さが魅力の1台です。人気が高いのはドレスアップタイプのカスタムで、中古市場でも高値で取引されています。

ただ最近では軽自動車のラインナップも増えたこともあり、ムーヴの人気にもやや陰りが見え始めています。ムーヴよりも走れる車はそれほど多くありませんが、ファミリー層はもっと車内空間の広い車を求める傾向にあり、以前ほどの勢いはありません。

そうなってくると、自分のムーヴがどれくらいの価値があるのか気になりますよね。ここではそんなムーヴの買取価格相場と売りどきについてご紹介します。


2015年式・走行距離3万キロのムーヴ査定価格

3年落ちの2015年式は、最新の6代目ということもあってかなり高額な査定額を提示してもらえます。安価なLグレードでも50万円近い価格がつきますので、ムーヴの使い勝手が思ったほどでなく買い替えを考えている場合は、最初の車検の前に売るのもありです。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2013年式・走行距離5万キロのムーヴ査定価格

2013年式は5代目モデルですが、デザイン面でもそれほど古い感じがなく、燃費もいい車ですのでまだまだ高値をつけてもらえます。ただし、ここからは買取価格がかなり下がってしまいますので、手放すタイミングとしては5年落ちがベストです。これよりも先延ばしにすると、相場がグッと下がりますので注意してください。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2011年式・走行距離7万キロのムーヴ査定価格

さすがの人気車種でも7年落ちにもなると、買取相場がかなり下がっているのが分かります。2011年式も5代目ですので、中古車市場でも人気の1台ですが、6代目の中古車が増えてきたこともあり思ったような査定額にはなりません。売却して買換資金にしたいのであれば、このタイミングがラストチャンスだと考えましょう。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2008年式・走行距離10万キロのムーヴ査定価格

10年落ちになった車を欲しがる人はほとんどいないため、一般的には値段がつかないことがあります。ただ、ムーヴの2008年式は他のモデルよりも柔らかいデザインで人気があり、買取不可ということはありません。後ほどご紹介する高値買取のコツを参考にして、少しでも高く売るようにしましょう。

ノーマルグレード

カスタムグレード

ムーヴの直近の買取実績

上記でご紹介した買取相場は査定額の平均ですので、自分のムーヴが必ずしもその値段で売れるというわけではありません。もちろん相場以上になることもありますし、反対に相場よりもかなり低くなることもあります。

ここではムーヴが実際にどれくらいの値段で売れたのか、直近の買取実績をご紹介します。

ランダムに3台を抽出しましたが、2013年式のLグレードのように、相場と同じ金額で売れているケースもあれば、2011年式のカスタム RSのように相場よりもかなり低くなるケースもあります。車の査定では年式と走行距離だけでなく、その車の状態も考慮して買取価格が決まるためです。

純正オプションを多く付けていたり、外観や内装がきれいな状態であったりすれば高値が付きますし、修理歴車などは高年式のムーヴでも安値になります。買取相場は目安程度にしかなりませんので、正確な査定額を知りたいという場合には、きちんと業者に査定してもらいましょう。

ノーマルは高値になりにくいが人気のカスタムは高値買取を期待できる

ムーヴは軽自動車の中でも知名度も高く、安定した人気のある1台です。新車の購入価格もそれほど高くなく、それでいて安全性能もしっかりしているうえに燃費もいい車です。デザイン性も優れていますので、これからも高値での買取が期待できる1台です。

ただし、ファミリー層は走りの良さよりも室内空間の広さや使い勝手を重視して車を選ぶため、ノーマルのムーヴの人気が下がっていくことが予想されます。実際にLグレードやXグレードの買取相場は低く、中古車市場で売りにくい車になりつつあるのが分かります。

一方でカスタムは、走りの良さとデザイン性を追求する若者に人気があり、最近少なくなってきた「走れる軽自動車」という立場を確立していますので、これからもしばらくは高値での取り引きを期待できます。

それでもさすがに7年落ち10年落ちになると、満足度の高い査定額にはなりません。新しい車に買い替えを考えているのであれば、できるだけ5年落ち、走行距離5万キロ以内での売却を目指しましょう。すでにそれ以上の期間、乗っているというのであればできるだけ早めに手放すようにしてください。

また、満足度は高くないかもしれませんが、10年落ちでも売れるというのがムーヴの特徴でもあります。「10年乗ると廃車」と思っている人も多いようですが、メンテナンスしていれば15万〜20万キロくらいは走れる車です。自分の判断で廃車にせずに、まずは車買取店で査定してもらいましょう。

ムーヴ高価買取のコツ3選

人気の高いムーヴは、中古車市場でも取引数が多いため買取価格が安定しています。このため、相場から大きく離れて安くなることはありませんが、高値を引き出すのも難しい1台です。そんなムーヴでもちょっとしたコツを意識するだけで高く売れますので、そのコツを3つご紹介します。

この3点を意識すれば、相場以上の査定額を引き出せるようになりますので、それぞれのポイントをもう少し詳しく説明していきます。

1.カスタムパーツは外して購入時の状態に戻す

ムーヴは社外のカスタムパーツが多く販売されている車ですので、独自のカスタムをしているという人も多いかと思います。ただ、そのカスタムは査定額を下げる要因のひとつで、中古車はノーマルの状態が最も高く売れます。

このため、高く売りたいのであれば、カスタムパーツをすべて純正部品に戻して査定を受けましょう。ただし、元に戻すのに工賃が必要な場合にはそのままの状態にして、純正部品を添付品として一緒に査定してもらいましょう。

また、すでにノーマルパーツが手元になく、カスタム状態で売らなければいけない場合には、カスタム車の専門店で査定してもらいましょう。カスタム車専門店なら、人気のカスタムパーツをプラス評価してもらえるため、高値買取を期待できます。

2.軽自動車専門店で査定してもらう

車買取店の多くは、引き取った車をそのまま自社で販売しています。このため、その業者が取り扱いに慣れている車種ほど高く買い取りしてもらえます。このため軽自動車であるムーヴを高く売りたいのであれば、軽自動車を専門的に取り扱っているお店で査定してもらいましょう。

多少のトラブルを抱えているムーヴであっても、自社で簡単に修理できるというのが軽自動車専門店の特徴でもあります。状態のいいムーヴなら、どこで査定してもらっても高値を期待できますが、状態に不安があるという人は、軽自動車専門店での査定がおすすめです。

3.売却希望額は伝えない

買取査定を受けるときに、ほとんどの担当者が「いくらくらいを考えていますか？」と聞いてきます。ここで自分の希望額を伝えないように気をつけてください。実際は40万円で売れるムーヴでも、「30万円くらいで売れればいい」と言うと、そこが買取額の上限になってしまいます。

すでに説明しましたように、買取相場はあくまでも平均値ですので、オプションパーツや車の状態次第で10万円以上高値が付く可能性もあります。相場を調べていると、相場くらいで売れればいいかなと思いがちですが、その金額は決して伝えないようにしてください。

ちょっとした駆け引きのようなものですが、交渉では自分の手の内を見せると不利になります。具体的な金額は伝えずに「高く評価してくれたら売りますよ」と伝えておきましょう。

ムーヴを高く売るためには業者選びが重要

ムーヴは軽自動車専門店で売却すると高値で売れるとお伝えしましたが、高値買取を考えたときに重要なのが「どこに売るのか」ということです。車の買取額には相場はあっても、実際の査定額は業者ごとに違います。

このため、本当に高く売りたいのであれば、軽自動車専門店だけでなく、近所にあるすべての業者に査定してもらうのが理想です。その中から最も高い金額を提示してくれたお店に売れば、間違いなく相場以上の金額で手放すことができます。

ただし、この方法はかなり効率が悪く、あまりおすすめできません。どこが高値を出してくれるかわからないからといって近所の業者すべてで査定してもらうとなると、すべての査定が終わるまで何日かかるかわかりません。

もっと効率よく、相場以上の金額を引き出す方法がありますので、ここではその方法についてご紹介します。

相見積もりは必ずする

効率よく高値を引き出す方法はとても簡単です。「相見積もりです」と査定前にひと言だけ付け加えれば、それだけですべての業者が通常よりも査定額をアップしてくれます。相見積もりはオークションのようなもので、一番高値を出さないと売ってもらえないわけです。

ムーヴは売れ残りリスクが低い車ですので、確実に利益を出すことができます。このため、欲張って安値を提示したことで他社に取られてしまったら、お店としても損をするわけです。多少無理をしても利益を出せる車ですので、相見積もりだと分かった途端に、全力で高値を提示してもらえるというわけです。

黙っていても相見積もりであることは伝わりませんので、査定前に「相見積もりですので、一番高値を出してくれたお店に売ります」と宣言することが重要です。この方法なら4〜5社に査定してもらうだけで相場以上の金額を引き出せますので、必ず相見積もりであることを伝えてください。

ただし、相見積もりであることを伝えると、ほとんどのケースで「他社はいくらでしたか？」と聞いてきます。これに答えるとその金額よりも少しだけ高値を提示してくれますが、逆にそれ以上の金額は提示してもらえません。

高価買取のコツ3選で「売却希望額は伝えない」とお伝えしましたが、考え方はそれと同じです。本当は50万円出せるのに「他社で45万円でした」と言ってしまうと、「じゃあうちは46万円で買い取ります」となるわけです。こうならないためにも、他社の金額は秘密にしておきましょう。

それがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりであることを伝えるだけで、査定してもらう行車の数を減らすことができますが、それでも4〜5社に査定依頼するのも大変ですし、持ち込みするとなると土日の休日がそれだけで終わってしまいます。高く売れるとはいえ、それはちょっともったいないですよね。

忙しくて休日もそれほど時間が取れない。そんな人におすすめしたいのが車一括査定サービスです。このサービスを利用すれば1度の申し込みで、複数の業者にまとめて査定依頼できます。査定依頼の手間を大幅に短縮できるのが魅力ですが、査定も出張で家まで来てくれますので、業者に持ち込む必要もありません。

さらには、相見積もりであることをすべての業者が最初から分かっていますので、「相見積もりです」と伝える必要もありません。交渉を一切せずに、高値を引き出せるのが車一括査定の魅力です。手間を掛けずに愛車を高く売りたいという人は、車一括査定を活用してスムーズな売却を目指してください。

まとめ

20年以上も高い人気を維持しているダイハツのムーヴ。中古車市場でも人気の1台ではありますが、最近は軽自動車の選択肢が広がったことで、以前のように「絶対にムーヴがいい」という人が減っています。そのため、買取価格は安定しているものの、思ったほどの高値になりにくくなっています。

少しでも高く売りたいのであれば、ここでご紹介したポイントをしっかりと頭に入れておきましょう。重要なポイントだけ最後にまとめておきます。

ムーヴを高く売れるタイミングは5年落ち、もしくは走行距離が5万キロ以内です。2回目の車検を受ける前に売却すれば、車検費用もかかりませんので実質的に10万円近く得することになりますので、買い替えを考えているのであれば、このタイミングで売りましょう。

また、一般的には走行距離が10万キロを超えている車は値段がつかないケースもありますが、ムーヴは高くはないもののちゃんと買い取ってもらえますので、自分の判断で廃車にせずに、まずは車買取店で査定してもらいましょう。

査定を受けるときには、カスタムパーツなどはすべて純正部品に戻しておきましょう。ステッカーなども剥がし、購入時の状態に近づけるようにしてください。それが難しいようであれば、カスタム車専門店でも査定してもらいましょう。カスタムパーツの種類によっては思わぬ値段がつくこともあります。

そして、最も重要なのが相見積もりにするということです。ただし、闇雲に多くの業者に持ち込むのでは効率がかなり悪いので、忙しくてあまり時間がないという人は、車一括査定を活用して、スムーズな売却を目指しましょう。