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アルトの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

圧倒的な低価格と、ガソリン車トップクラスの燃費で人気の高いスズキのアルト。最新モデルは男性的なデザインで走れる車としての魅力があり、女性向けにはラパンをラインナップするなど若者が気軽に乗れる車として、中古車市場でも頻繁に取引されている1台です。

ただし車内空間が狭く、長く乗り続けるタイプの車ではありませんので、ある程度乗ったところで売却を考えている人も多いですよね。そうなると気になるのが、いくらで売れるのかということかと思います。

  • アルトはどれくらいの金額で売れるの?
  • 10年落ちになったアルトでも売れる?
  • どのタイミングで売るのがおすすめ?
  • 少しでも高く売るためにはどうすればいい?

ここではそんな疑問を解決するために、アルトの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介します。これからアルトを売ろうという人が読むことで、アルトをどのタイミングで売ればいいのかが分かり、相場よりも高い額で手放せるようになります。

アルトの買取相場

ワゴンRが登場するまでは、スズキを代表する軽自動車だったアルト。現在は女性向けデザインのアルトラパンがシリーズの主力となりつつありますが、それでも低価格でラインナップされ、2014年のフルモデルチェンジ以降に、また人気が高まりつつある1台でもあります。

アルトは走れる軽自動車ではあるのですが、最近の主流である広い室内空間があるわけではありませんので、結婚したり家族が増えたりしたときには使いづらい車です。このため、そのようなライフスタイルの変化があったときには、手放すことも考えることになりますよね。

そうなると気になるのが、自分のアルトがいくらで売れるのかということかと思います。ここではそんなアルトにどれくらいの値段が付くのか、一般的な買取相場をご紹介します。

2015年・走行距離3万キロのアルト査定価格

スタンダードなアルトは、新車でも100万円以下で購入できることもあり、3年落ちになるとすでに買取相場が大きく下がっています。ワークスやラパンは高値が付きますが、ラパンを高く売って新車購入の資金を得たいなら、できるだけ早めに査定してもらいましょう。

アルト

  • グレード:F
  • 年式:2014年式
    買取価格:33.9万円

  • グレード:X
  • 年式:2014年式
    買取価格:44.4万円

アルトワークス

  • グレード:ワークス
  • 年式:2015年式
    買取価格:78.0万円

アルトラパン

  • グレード:G
  • 年式:2015年式
    買取価格:50.7万円

  • グレード:X
  • 年式:2015年式
    買取価格:73.2万円

2013年・走行距離5万キロのアルト査定価格

ワークスとラパンは5年落ちで、かなり査定価格が下がっていますが、新車購入の資金としては十分な金額になります。この2種類は5年落ちになる前か、走行距離が5万キロを超えないうちに手放すようにしましょう。タイミングとしては2回目の車検前がおすすめです。

スタンダードなアルトは、すでに20万円前後にしかなりません。売ってまとまったお金を手にしたいなら、ここがラストチャンスだと考えてください。

アルト

  • グレード:F
  • 年式:2013年式
    買取価格:14.8万円

  • グレード:X
  • 年式:2013年式
    買取価格:23.3万円

アルトワークス

  • グレード:RS/Z
  • 年式:1999年式
    買取価格:39.2万円

アルトラパン

  • グレード:G
  • 年式:2013年式
    買取価格:35.1万円

  • グレード:X
  • 年式:2012年式
    買取価格:49.8万円

2011年・走行距離7万キロのアルト査定価格

7年落ちになると、さすがにどのグレードも相場は30万円以下になってしまいます。ラパンのFグレードにいたっては10.5万円が相場になってしまい、新車購入時のオプション代くらいにしかなりません。ここから売却を先送りすると、ほとんど値段がつかない状態になりますので、廃車まで乗るつもりでないなら、7年落ちで売ってしまいましょう。

アルト

  • グレード:F
  • 年式:2010年式
    買取価格:10.5万円

  • グレード:X
  • 年式:2010年式
    買取価格:22.6万円

アルトワークス

  • グレード:RS/Z
  • 年式:1999年式
    買取価格:25.0万円

アルトラパン

  • グレード:G
  • 年式:2010年式
    買取価格:29.2万円

  • グレード:X
  • 年式:2010年式
    買取価格:29.1万円

2008年・走行距離10万キロのアルト査定価格

10年落ちになると一部のグレードでは、買値が付かないくらいの価値になります。ワークスでも5万円前後、ラパンも10万円前後ですので高価買取が期待できません。ただし、後ほどご紹介する高値買取のコツを参照してもらえれば、相場以上の金額で手放すことができますので、ぜひ参考にしてください。

アルト

  • グレード:E
  • 年式:2008年式
    買取価格:0.0万円

  • グレード:X
  • 年式:2008年式
    買取価格:5.7万円

アルトワークス

  • グレード:RS/Z
  • 年式:1999年式
    買取価格:5.0万円

アルトラパン

  • グレード:G
  • 年式:2015年式
    買取価格:9.0万円

  • グレード:X
  • 年式:2015年式
    買取価格:13.7万円

アルトの直近の買取実績

上記でご紹介した買取相場は、業者の出した査定額の平均値ですので、実際に査定をしてもらうときには高値になることもあれば、安値になることもあります。ここでは、実際の車買取において、ラパンにどのような値段がついたのかをご紹介します。

アルトの買取実績

年式:2015年式
走行距離:3万キロ
グレード:アルト X
買取価格:36.5万円

年式:2013年式
走行距離:5万キロ
グレード:アルトラパン X
買取価格:54.2万円

年式:2011年式
走行距離:7万キロ
グレード:アルト F
買取価格:6.2万円

ランダムに3台を選び出しましたが、いずれも相場よりも低い金額になっています。車の買取価格というのは、走行距離と年式である程度は決まりますが、さらに車の状態も考慮されますので、外観に傷が多かったり、不人気の色だったりすると査定額は下がってしまいます。

反対に高価なオプションが付いている場合は、相場以上の査定額になる確率が上がります。このように、実際に査定をしてみると相場からは大きく外れてしまうことがよくあります。自分のアルトがいくらになるのかを知りたい場合は、買取相場から判断するのではなく、きちんと業者に査定してもらいましょう。

ラパンとワークスは高値で売ることができる

アルトは低価格であることが購入につながる車です。新車価格が100万円以下で買えてしまいますので、どうしても査定額は他の車と比べると低い額になってしまいます。10年以上もしくは走行距離10万キロ以上走っている場合、買い手がつけばまだいいほうで、0円査定になることも珍しくありません。

とはいえ、人気の高いワークスやラパンの場合は、ノーマルグレードのアルトと比べると、満足度の高い金額を提示してもらえます。それでもやはり10万キロも走っていると、買替資金としては心もとない金額にしかなりません。

もし買い替えを考えて少しでも高く売りたいのであれば、アルトは3年落ち・走行距離3万キロ、その他の2種類は5年落ち・走行距離5万キロ以内での売却を目指しましょう。それよりも乗ってしまうと、査定額はかなり下がることを覚悟しておきましょう。

また、アルトもアルトラパンも最新モデルが徐々に中古車市場に増え始めました。そうなってくると古いモデルはニーズが下がってしまいます。もし現行モデルではなく、1世代前のモデルに乗っているというのであれば、できるだけ早く売却することをおすすめします。

特にスタンダードなアルトの場合は、2014年式とそれ以前では見た目も性能も大きく変わります。以前の柔らかい雰囲気のデザインが好きだという人もいますが、軽自動車の種類が増えた現状を考えると、あえて古いデザインの車を求める人は少数派です。

それでもまだ今は買い手が見つかりますが、1年もすると欲しがる業者も減ります。少しでも高く売りたいのであれば、できるだけ早い段階で売るようにしましょう。

アルト高価買取のコツ3選

アルトは新車価格が安い車ですので、基本的には買取価格もかなり安くなってしまいます。ただし、業者が欲しいと思ったときには、相場よりも数万円程度高い査定額を提示してもらえます。また、ちょっとしたコツを知っていれば、無駄な出費を避けられますし、業者に騙されることもなくなります。

もし愛車のアルトを少しでも高く売りたいのであれば、下記の3つのポイントを意識してみましょう。

アルト高価買取のコツ3選
  • 即決ならいくらになるかを聞き出す
  • 車検や修理をせずに査定に出す
  • 評価が0円になったら事故車や故障車専門店で査定してもらう

これだけでは、よく分からないかと思いますので、もう少し詳しく説明をしていきます。

1.即決ならいくらになるかを聞き出す

車の価値というものは時間とともに下がっていきます。このため、ほとんどの業者は数週間後に引き取りする前提で査定額を提示してきます。ということはチェック時の価値ではなく、数週間後の価値で査定額を提示します。

数週間後にはもちろん査定額は下がっていますし、車がトラブルを抱えるリスクもあります。引き取る前に数千キロ走られてしまう可能性もあります。それらのリスクを考えると、査定額はどうしても数万円低めに提示するしかありません。

この数万円分のロスを回収するために「今日車を引き渡すならいくら?」と聞いてみてください。そうすると、その場で引き取る前提での査定額を提示してもらえます。たった数万円かもしれませんが、そもそも査定額の低いアルトですので、決して小さな額ではないはずです。

ここでさらに高値を引き出すには、買い取りに必要な書類をすべて揃えておくことです。車検証、自賠責保険証、納税証明書、リサイクル券、印鑑を揃えておき、すぐにでも契約できることを伝えておきましょう。

2.車検や修理をせずに査定に出す

アルトは買取価格がそれほど高くない車です。5年落ちでも20万〜40万円くらいにしかなりませんので、車検や修理に出してから買い取りしてもらっても、数万円分のプラス評価にしかなりません。車検や修理に10万円かけて査定してもらっても、プラスになるのが2〜3万円程度にしかならないこともあります。

このように、絶対的な査定額がそれほど高くない車は、できるだけ手をかけずに査定してもらうのがトータルで得するポイントです。あまりにも汚れている場合は洗車くらいしてもいいのですが、間違ってもワックスがけなどはしないでください。

洗車も車内清掃も自宅で出来る範囲にしておいてください。ただし、車内にぬいぐるみを飾っていたり、荷物を置いていたりするなら、それらはすべて取り除いておきましょう。高値を引き出すためには、できるだけ購入時の状態に近づけて査定してもらってください。

3.評価が0円になったら事故車や故障車専門店で査定してもらう

10年乗ったアルトや、10万キロ以上の過走行車のアルトは査定額が0円になることも珍しくありません。ディーラーに下取りしてもらおうと思ったら、0円どころか廃車料金を取られるなんてこともあります。でも、車はどんな状態になっても鉄くずとしての価値があります。

まだ動くようでしたら、部品取り車としての価値もありますので、2〜3万円くらいにはなります。0円というのはよっぽど状態が悪いアルトでないかぎりありえません。ただ、普通の買取店やディーラーでは部品取りもスクラップにするのも手間がかかるので0円査定や、廃車費用を請求してくることになります。

もし業者に「1円にもならない」と言われてもそれを鵜呑みにはしないでください。そのような車は、事故車や故障車を専門的に取り扱っている業者で査定を受けましょう。0円保証をしている専門店もありますので、少なくとも廃車費用を請求されることは避けられます。

アルトを高く売るためには業者選びが重要

車の中古車価格というのは、相場はあっても定価はありません。このため、相場が20万円となっているアルトでも、A社は18万円、B社は22万円、C社は23万円と査定額にバラツキが出ます。それぞれの業者がどれだけその車を欲しいと思うかで金額が変わってくるわけです。

この場合はC社に売るのが正解ですが、実際に査定をしてもらわないと、どの業者が高値を提示してくれるかは分かりません。そうなると高値で売るには、近所にあるすべての買取店に持ち込む必要があるのですが、近所に10社近く買取店があると、査定だけで何日かかるか分かりません。

これではあまりにも効率が悪いですよね。忙しい人はとてもじゃないですが、そんなにも持ち込むことはできません。でも安心してください。実は4〜5社に査定してもらうだけで高値を引き出す方法があります。その方法について見ていきましょう。

相見積もりにして競い合わせる

ほぼすべての業者は高値買取を掲げていても、実際には1円でも安く買い叩こうとしてきます。安く買って高く売るのが商売の基本ですから、それは仕方のないことです。ですので、売る側としては買い叩けない環境を作ることが大切です。

そのための方法が相見積もりです。査定を依頼するときに「他社にも見積もりしてもらっています」と伝えるだけで、どの業者も買い叩くことができなくなります。本心は安い額を提示したいのですが、他社よりも安くすると売ってもらえませんので、実際には無理してでも高値を提示するしかなくなります。

そのひと言があるだけで、業者同士が勝手に競い合ってくれますので、確実に相場以上の金額を引き出すことができるというわけです。この方法なら、多くの業者に査定してもらう必要がなくなり、4〜5社に聞くだけで高値で愛車を手放すことができます。

ただし、この方法を使うと「他社はいくらでしたか?」と探りを入れてきます。この質問にはまともに答えないようにしてください。

「A社は20万円でした」と答えると、本当は25万円出せても「じゃあうちは21万円で」と提示してきます。でも「まだ1社目なので」と答えれば、その業者は比較対象がありませんので、最初から自社が出せる限界の金額を提示してくることになります。このようなちょっとした駆け引きは必要になりますので、相見積もりで査定してもらうときには、頭の片隅に置いておきましょう。

それがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりにして4〜5社に絞って査定してもらうと、査定がかなり簡単になります。でも実際に4〜5社に持ち込もうと思うと1日では終わりません。せっかくの休日が買い取りで丸々潰れてしまうのは困りますよね。そういう人におすすめなのが車一括査定です。

車一括査定は1度の申し込みで、複数の業者にまとめて査定依頼できるサービスです。これだけでも申し込みの手間を省くことができますが、さらには出張査定が基本となっていますので、車を持ち込む必要がありません。家で待っていれば、指定した時間に業者が来てくれます。

もちろん相見積もりであることを、すべての業者が把握していますので「相見積もりです」と伝える必要もありません。車買取の手間を大幅にカットしたのが車一括査定サービスで、最短1日で査定を終わらせて契約まで進めることも可能です。

売却のためにあまり労力をかけられないけど、少しでも高く売りたい。そういうニーズに応えてくれるサービスですので、忙しくて時間がないけど、早く愛車を手放したいのであれば、車一括査定サービスを活用してみましょう。

まとめ

アルトは本体価格が安いため初期費用が安く、燃費がいいのでランニングコストもかなり抑えられるという財布に優しい車です。中古車市場でも安さを重視される車ですので、どうしても査定額は下がってしまうという、売るとなると悩ましい車でもあります。

そんな車を少しでも高く売るためには、下記のポイントを頭に入れておきましょう。

この記事のまとめ
  • アルトは3年落ち走行距離・3万キロ以内に売る
  • ワークスとラパンは5年落ち・走行距離5万キロ以内に売る
  • 古いモデルは現行モデルが中古車市場に増える前に売る
  • 車検や修理などをせずに査定してもらう
  • 車一括査定サービスなどを活用して相見積もりの状態にする

新しい車の購入資金としてアルトを売るのであれば、ノーマルグレードのアルトは3年落ち・走行距離3万キロ以内、ワークスとラパンは5年落ち・走行距離5万キロ以内で手放すようにしましょう。これを超えると一気に査定額が下がってしまいます。

また、現行モデルはまだ市場に多くありませんが、2019年からは徐々に台数が増えていきます。そうなると旧モデルのニーズが下がり、買取価格も低くなってしまいます。できるだけ2019年のうちに売るようにしましょう。

売るときには車検や修理に出す必要はありません。そもそもの買取価格が高くありませんので、査定額アップ分よりも、車検や修理での出費のほうが大きくなります。トータルで損をしますので、手間を掛けずにそのまま査定してもらいましょう。

そして、1円でも高く売りたいなら、相見積もりの状態にするのが必須条件です。相見積もりにするには車一括査定サービスの利用がおすすめです。忙しくて時間をかけられないけど、高く売りたいという人は、車一括査定を活用して愛車を高く買い取りしてもらいましょう。