タントの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

センターピラーレスで乗り降りしやすいなど、小さなお子さんのいる家族に優しい車として人気の高いダイハツのタント。ベビーカーも折り畳まずに乗せることができるなど、かなり使い勝手のいい車ですが、子どもがある程度大きくなると、もうひと回り大きな車が欲しくなりますよね。

そんなときに気になるのが、タントがどれくらいの買取価格で売れるのかということ。少しで高く売って、新車購入の資金にしたいと考えている人は多いかと思います。

ここではそんな疑問を解決するために、タントの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介します。これからタントの売却を考えている人が読むことで、満足できる価格で買い取りしてもらえる内容になっています。

タントの買取相場

お子さんがまだ小さい場合は、ファミリーカーとしても使うことができるダイハツのタント。標準のタントは女性向けに柔らかいイメージにデザインされ、タントカスタムは男性向けに攻撃的なデザインをすること、幅広い層に人気がある1台です。

現行の3代目タントは2013年にフルモデルチェンジされたもので、デザイン面も機能面も他社の最新機種と比べると見劣りすることもあり、2018年か2019年にはまったく新しいタントに生まれ変わる予定です。このため、新しいタントに買い換えたいと思っている人もいるかと思います。

そうなってくると、気になるのが自分のタントがいくらで売れるかということですよね。ここではそんなタントの買取相場と、どのタイミングが売りどきなのかをご紹介します。

2015年式・走行距離3万キロのタント査定価格

3年落ちは最初の車検を受けるタイミングですので、車検前に売ってしまおうという人もいますよね。さすがに3年落ちですと、かなりの高値がつくのが分かります。特にカスタムは驚くほど高い金額がつきますので、買い替えをするときの負担を大幅に減らすことが出来ます。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2013年式・走行距離5万キロのタント査定価格

2013年式は3代目へのモデルチェンジ後ですので、こちらもまだまだ中古車市場では人気の高いモデルです。Lグレードでも39.8万円ですので、買換資金としては十分な金額で売ることができます。ただ、これよりも乗ってしまうと買取額がかなり下がりますので、ここが売りどきとしてはベストのタイミングです。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2011年式・走行距離7万キロのタント査定価格

2011年式は2代目のタントになりますので、買取価格はかなり下がります。それでもタントの特徴でもあるミラクルオープンドアなども装備され、使い勝手のいい車としてニーズがありますので、このタイミングで確実に売却しておきたいところです。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2008年式・走行距離10万キロのタント査定価格

一般的に10年落ち、走行距離が10万キロとなると価値がほぼゼロになりますが、さすがに人気車種だけあってまだ10万円以上の値段が付きます。ここまでくると高値は期待できませんが、状態が良ければまだまだ売れますので、廃車ではなく買い取りを目指しましょう。

ノーマルグレード

カスタムグレード

これがタントの参考買取価格です。次章では、実際にいくらで買取されているのかの実績を紹介していきます。

タントの直近の買取実績

上記でご紹介した買取相場は平均値ですので、実際の買取価格とは必ずしも一致しません。相場よりも高く売れることもあれば、相場いかになることもありますので、ここでは直近での実際の買取価格についてご紹介します。

ランダムに3台ほど抜き出しましたが、相場以上の値段がついているタントもあれば、そうでないものもあるのが分かります。これは、買取価格が走行距離や年式だけでなく、車の状態も含めて決まるためです。同じ走行距離、同じ年式でも状態のいい車は高値になります。

このように、実際の買取価格はきちんと査定してもらわないと分かりません。相場は目安にはなりますが、その価格で売れることが約束された金額ではありませんので、いくらで売れるのか知りたい場合には、買取店で査定してもらいましょう。

買取相場から見る筆者の見解

タントは2003年に初代が発売され、他の車にはない広々とした空間で人気が出た車です。他社もそれを真似て、同じようなコンセプトの車を作っていますが、それでも小さなお子さんのいる女性を中心に安定した人気があり、中古車市場でも活発に取引されています。

ただし、初代になると10年以上経過していますので、ほぼ値段は付きません。とはいえ、タントはメンテナンスをしっかりすれば軽自動車でも20年近く乗れます。初代に乗っていて、なにも不満がないのであれば、廃車まで乗り続けるほうがお得です。

2代目はデザイン的にも現行モデルに近く、機能性も安全性も高い車ですので、10年落ちであっても状態が良ければしっかりと値段をつけてもらえます。走行距離が長くなると高値になるのは少し難しいのですが、低走行車のニーズは高いので売れるうちに売却しておきましょう。

3代目は初期モデルでもまだ5年落ちですので、買換資金として十分な値段で売ることができます。ただ、2018年か2019年にフルモデルチェンジが間違いなくありますので、発表されると買取価格が大幅に下がってしまう可能性があります。

子どもが大きくなって、ひと回り大きな車に買い換えたいのであれば、できるだけ急いで売るようにしましょう。新型が出ても中古車市場にすぐに並ぶわけではありませんので、暴落するということはありませんが、ニーズは下がってしまいますので、買い換えるなら今がチャンスです。

今すぐに手放すのは難しいという場合には、4代目が中古車市場に出てくる2〜3年後までの売却をおすすめします。すでに発表されているコンセプトカーでは、デザインだけでなく使い勝手も大幅にアップすることが発表されています。これが中古車市場に出てくると旧モデルのニーズが大幅に低下しますので、それまでに売るようにしましょう。

タント高価買取のコツ3選

ダイハツ車の中でもかなり取引台数の多いタントですので、買取価格は比較的安定しています。ただし、ちょっとしたコツで更に高値で売ることができるようになります。そのためのポイントが下記の3点です。

これだけでは、よく分からないかと思いますので、それぞれ注意すべきポイントを詳しくご紹介します。

1.自社で再販しているお店で査定してもらう

車の買取店には、引き取った車を自社で再販する業者と、オークションに売却する業者の2種類があります。前者は売れ残るかもしれないという在庫リスクがあります。後者の在庫リスクはゼロですが、オークションの相場が決まっているので高値で買い取れません。

タントのように店頭に並べたらすぐに売れるような車の場合は、在庫リスクがほとんどありません。このため、自社で再販している業者は通常よりも高値を提示しやすく、相場以上での買取が期待できます。タントは中古車販売店も兼ねている買取店への売却がおすすめです。

2.内装を徹底して掃除しておく

タントの特徴として、ファミリー層のママさんに人気があるという点が挙げられます。このため、見た目の良さがとても重要になります。ポイントは外観だけでなく、内装を徹底してキレイにしておくことです。

もちろん買取店は引き取った後に自社で掃除しますが、査定をするときに「きれい」と思ってもらえるかどうかで、あとひと押しの数万円を引き出しやすくなります。車内のゴミをすべて取り除くのはもちろんのこと、ホコリや手垢などが残っていない状態で査定を受けましょう。

3.売却を先送りせずにすぐに査定を受ける

タントはリセールバリューの高い車ですが、基本的には右肩下がりに価値が下がっていきます。年度末に向けて一時的に買取価格が上がることもありますが、先送りすればするほど査定額は下がってしまいます。2ヶ月で1.5万円くらい相場が下がりますので、売却を考えたらすぐに動き出しましょう。

査定を受けるときには、すぐにでも手放せることを伝えてください。ただし「満足できる金額なら」と付け加えておきましょう。すぐに売れることばかり強調すると、反対に足元を見られてしまいます。できるだけ早く売るのが基本ですが、売り急いでいる感じは出さないように注意してください。

タントを高く売るためには業者選びが重要

タントを高く売るための3つのポイントをご紹介しましたが、売却するときにはもうひとつ気をつけたいポイントがあります。それが「どこに売るのか」という業者選びです。査定基準は業者ごとに違いますので、同じ車をチェックしても業者ごとに提示してくる金額が違います。

このため1社だけに査定を受けると、運が良ければ高値で売れますが、運が悪いとかなりの安値を提示されます。それを回避するには、とにかくたくさんの業者に査定してもらうのが一番ですが、多くの業者に査定してもらうのは手間も時間もかかり、効率が悪いというデメリットもあります。

とはいえ忙しい人はできるだけ効率よく、それでいて高値を提示してもらいたいですよね。そういう人におすすめの売却方法がありますのでご紹介します。

車を高く売るコツは「相見積もり」

高値を引き出すためのポイントは「相見積もり」です。これは複数の業者に見積りを出してもらい、高値を出してくれた業者に買い取りしてもらう方法です。これを成功させるコツは、相見積もりであることを事前に伝えるということです。

そうすると、業者はライバルが居ることを意識して、他社に負けないようにと高値を提示してくれます。通常は足元を見た金額を提示する業者も、それでは売ってもらえませんので、どの業者も確実に相場以上の金額を提示してきます。

高値を引き出すには相見積もりが必須です。査定を受ける前に「相見積もりですので、一番高値を出してくれたお店に売ります」と宣言しておきましょう。そのひと言を付け加えれば、4〜5社の査定で、十分に満足できる金額を引き出せます。

それがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりにすることが高値買取の大前提ですが、これでもまだ手間がかかります。5社に持ち込みをしようと思うと、土日の休日が2日とも潰れかねません。インターネットで査定依頼をするだけでも、かなりの時間がかかります。

これをカンタンにするサービスとしておすすめなのが車一括査定です。車一括査定は1度の申し込みで、複数の業者に対してまとめて査定依頼できるサービスです。査定依頼をすると業者側から連絡があり、出張査定で車を見てもらえます。

これなら車をお店に持ち込む必要がありませんし、さらに相見積もりであることを業者は最初から把握していますので、何もしなくても高値を提示してもらえます。交渉をする必要は一切なく、それでいて相場以上の金額で売れますので、少しでも高く売りたい人はぜひ活用してみましょう。

まとめ

使い勝手の良さと、広々とした室内空間で人気の高いタント。男性向けに作られたタントカスタムと合わせて、中古車市場で活発に取引されていますが、満足できる金額で売りたいのであれば、ここでご紹介した下記点を意識してください。

まず意識しなくてはいけないのは新型となる4代目の存在です。すでにコンセプトカーは発表されていますので、発売まで秒読みの段階に入りました。最初の売りどきはこの4代目が発売される前です。ただ、そこまでには時間がありません、次のタイミングとしては、この4代目が中古車市場に出てくるまでの2〜3年です。

少しでも高く売りたいのであれば2020〜2021年までの売却を目指し、なおかつ5年落ち・走行距離が5万キロに達しないうちに売るようにしましょう。特に重要なのが走行距離です。過走行のタントは買取額が大きく下がりますので、注意してください。

また、内装の見た目がとても大切な車です。査定を受けるときに「きれいですね」と言ってもらえるくらい、徹底して掃除をしておきましょう。査定としてはそれほど大きなプラスにはなりませんが、見た目の良さは「もうひと押し」の数万円を引き出すのに役立ちます。

そして、複数の業者に査定してもらい、相見積もりの状態にすることも忘れないようにしてください。面倒な申し込み手続きや交渉を減らしたいというのであれば、車一括査定サービスを活用して、スムーズな売却を目指しましょう。