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アクアの買取価格と高額査定の3つのポイント

燃費の良さで人気の高いトヨタのアクア。居住性も良く、価格も手頃ということで新車でも中古車でも人気の高い1台です。そうなってくるとこれから手放そうと考えているオーナーさんは、高値で売れるのではないかと期待してしまいますよね。

  • アクアはどれくらいの金額で売れるの?
  • 年式が古いモデルだと価値がどれくらい落ちる?
  • 少しでも高く売る方法はある?
  • 相見積もりにすると高く売れるって聞いたけど本当?

ここではそんな疑問を解決するために、アクアの買取相場と高く買ってもらうためのポイントをご紹介します。これからアクアを売ろうと考えている人が読むことで、どのタイミングで売却するのがいいのかが分かる内容になっています。

アクアの買取相場

コンパクトで燃費のいいハイブリッド車として人気のあるアクア。発売が開始されたのが2011年12月ですので、発売からまだ10年も経過していない歴史が浅い車種ですが、すでに2回のマイナーチェンジを経て、プリウスと同等の燃費を誇る人気車種になっています。

人気の高い車ですので買取価格も高値が期待できますが、実際のところはどうなのでしょう?ここではまず、年式とグレードごとのアクアの買取相場をご紹介します。

2017年式・走行距離1万キロのアクアの買取価格

  • グレード:S
  • 買取価格:107.0万円

  • グレード:L
  • 買取価格:98.4万円

  • グレード:G
  • 買取価格:122.3万円

  • グレード:Crossover
  • 買取価格:123.2万円

出典:ナビクル「アクアの買取相場」

2017年に2度目のマイナーチェンジをしていることもあり、1年落ちのモデルはコンパクトカーとしてかなり高額な値段がついています。このタイミングで手放すということもないかもしれませんが、これくらいの価値があることは頭に入れておきましょう。

2015年式・走行距離3万キロのアクアの買取価格

  • グレード:S
  • 買取価格:86.0万円

  • グレード:L
  • 買取価格:76.7万円

  • グレード:G
  • 買取価格:95.1万円

  • グレード:X-URBAN
  • 買取価格:102.2万円

2014年に最初のマイナーチェンジをしていますので、3年落ちの2015年式はバージョン2ということになります。SUVテイストのX-URBANを始め、高額な買取価格がついているのが分かります。まだまだ走れてもったいないところですが、売却のタイミングとしては理想的です。

2013年式・走行距離5万キロのアクアの買取価格

  • グレード:S
  • 買取価格:45.7万円

  • グレード:L
  • 買取価格:39.7万円

  • グレード:G
  • 買取価格:49.1万円

5年落ちの2013年式は初期モデルと同じ形状をしているということもあり、買取価格が一気に下がります。2015年モデルの半額以下ですので市場での人気が落ちていることが分かります。満足できる金額で売りたいのであれば、5年5万キロまでに売りたいところです。

2011年式・走行距離7万キロのアクア買取価格

  • グレード:S
  • 買取価格:28.6万円

  • グレード:L
  • 買取価格:24.1万円

  • グレード:G
  • 買取価格:31.3万円

初期モデルで7年落ちだと考えると、比較的下落幅も少ない2011年式ですが、このあと10年落ち10万キロになってしまうと、値段がほとんどつかなくなる可能性があります。乗り潰すのでなければ、7年7万キロは売却の最後タイミングだと考えられます。

アクアの直近の買取実績

上記でご紹介したのは買取相場ですので、実際に買い取りされた価格の平均値です。車は1台ごとに状態が違いますので、相場からはかけ離れた値段がつくこともあります。ここでは実際に行われた取引きから、直近の買取実績をご紹介します。

アクアの買取実績

年式:2017年式
走行距離:1万キロ
グレード:S
買取価格:104.0万円

年式:2015年式
走行距離:5万キロ
グレード:G
買取価格:75.8万円

年式:2013年式
走行距離:5万キロ
グレード:S
買取価格:34.8万円

出典:ガリバー「アクアの査定・買取相場」

相場と完全に一致するわけではありませんが、それほど外れていることもありません。グレードの種類がそれほど多くなく、さらに人気車種ということで中古車市場での価格も安定し、相場に近い金額で売れているのが分かります。

アクアは5年もしくは10万キロ以内に売るのがベスト

アクアが人気なのはハイブリッド車で燃費がいいからという理由ですが、その燃費を支えているのがバッテリーです。アクアの駆動用バッテリーは5年間が保証範囲内ですが、5年以内であっても10万キロを超えると保証外になってしまいます。

実際には15万〜20万キロは走るのではないかと言われていますが、そこまで走っているアクアがほとんどありませんので、実際のところは分かりません。ただ、駆動用バッテリーの交換には20万円くらいかかりますので、保証の切れたバッテリーを積んでいるアクアはそれだけ安値になります。

ハイブリッドカーはバッテリーの性能が燃費に直結します。そのため新しいアクアの方が燃費が良く、新車に近い状態の車の方が買取価格が高くなるのです。

基本的には新車登録から5年以内での売却が理想です。できれば5万キロ以内がいいのですが、10万キロを超えていなければそれほど気にしなくてもかまいません。最初の売却のタイミングとしてはバッテリーの保証期間が切れる前と考えてください。

また、発売からすでに7年が経過して、2度のマイナーチェンジを経ていますので、そろそろフルモデルチェンジをするのではないかと言われています。2018年もしくは2019年のフルモデルチェンジと予想されていて、そうなると中古車市場にも大きな影響が出ます。

フルモデルチェンジをすると、旧モデルの人気は下がってしまいます。しかも今回は大幅な燃費向上をしているとのことですので、ランニングコストを考えるとあえて旧モデルを買うとするなら安さ以外には理由がありません。

ただ新モデルが出たとしても、それが市場に流通されるのは2〜3年はかかります。中古車市場に新モデルが出てくるころには2011年モデルは10年落ち近くになっているのもあって、市場価値はほとんどなくなってしまいます。慌てて売る必要はありませんが、できるだけ早く手放すことをおすすめします。

アクア高価買取のコツ3選

アクアは人気車種ですので、中古車市場でも売り手が有利になる数少ない車ですが、査定をするのは買い取りのプロですので、しっかり準備しないと言いくるめられて相場以下の価格で売ってしまうことがよくあります。

愛車を高値で売るためには、売却時に次の3点を意識しておきましょう。

アクア高価買取のコツ3選
  1. 洗車をしてきれいな状態にして査定をうける
  2. 純正部品がある場合には一緒に査定してもらう
  3. 売却を先延ばしにしない

それぞれ単体では大幅に買取価格が上がることはありませんが、この3つをすべて意識すれば、無視できないくらいの金額になります。それぞれどのような点が重要なのか見ていきましょう。

1.洗車をしてきれいな状態にして査定をうける

洗車をしてから査定してもらうというのはよく言われていることですが、それくらいで高くなるわけがないと思って洗車せずに査定を受ける人のほうが多いかと思います。それでも必ずやっておきたいのが洗車です。査定前に洗車をすると良いとされているのは、以下2つの理由があるからです。

  • 印象が良くなり「買い取りたい」と思ってもらえる
  • 査定ミスのリスクが減るため高値がつきやすい

これが洗車をしておいたほうがいい2つの理由です。中古車を選ぶとき、購入者の多くは第一印象を重視して選びます。「これが欲しい」と思われることが重要で、それにはやはり見た目がいいというのは軽視できません。それくらい第一印象は重要ですので、査定士が査定する前に「欲しい」と思えるくらいキレイにしておきましょう。

また、洗車しておくと汚れが落ちますので、オイル漏れや小さなキズなどを見逃すことがなくなります。査定をする場合、漏れているのかどうか分からない、傷のようだけど傷かどうかわからないというものは、リスク回避のために「漏れている」「傷がある」として査定されます。

そうなると当然査定額は下がりますよね。洗車して汚れを取り除くと、それだけ査定しやすくなり、売却する車本来の価値で評価してもらえます。洗車は1〜2時間もあれば終わりますので、マイナス査定されないためにも、ベストな状態にしておきましょう。

2.純正部品がある場合には一緒に査定してもらう

アクアは人気車種ですので、カスタムパーツなどが充実しています。このため、エアロやマフラー、ホイールなどを交換して乗っている人も多いかと思います。お金をかけていじっているわけですから、それだけアクアの価値が上がると思っているかもしれませんが、ほとんどのケースでカスタムパーツはマイナス評価になります。

基本的に車は安全性を最優先する製品ですので、お店で売られている状態こそがベストな状態だとされています。部品を変えるということは安全性を下げることになるため、純正部品以外はよほど人気部品でもない限り減点されます。

これを防ぐためには、手元にある純正部品も一緒に売却することです。できれば純正に戻しておくのが理想ですが、工賃がかかるのであれば付属品としての査定でかまいません。特にメーカー系の買取店で売る場合や、ディーラー下取りの場合には純正部品がとても重要です。手元に残してあるなら、必ず一緒に査定してもらいましょう。

純正部品を処分してしまった場合、買取店の利用も検討しましょう。買取店であればアフターパーツをプラス査定してくれる可能性があるため、純正部品がなくても高価買取が期待できます。

3.売却を先延ばしにしない

アクアなどのハイブリッド車は、すでにご紹介しましたようにバッテリーを積んでいるため、一般的なガソリン車と比べると時間の経過による価値の低下が顕著に出てしまいます。目に見えてバッテリーが劣化していくわけではありませんが、購入者心理として古いものは避けたくなるのは分かりますよね。

その点に関してはガソリン車よりもシビアですので、アクアのようなハイブリッド車は売りたいと思ったら先延ばしにせずに、すぐに売るようにしましょう。どうしようかと悩んで数ヶ月経過すると、それだけで数万円損することもあります。

悩んでいるうちにフルモデルチェンジなどが発表されると、買取相場も大きく下がってしまいます。先送りをしていいことはひとつもありませんので、売りたいときが売りどきだと考えて、すぐに査定してもらいましょう。

アクアを高く売るためには業者選びが重要

前章ではアクアを高く売るための3つの方法をご紹介しましたが、高く売るためにもうひとつ重要なポイントがあります。それが、「どの業者に売るか」ということです。車の買取相場は決まっていますが、実際の買取価格はお店ごとに違います。

ここでは、高値を出してくれるお店を見つけるための方法と、さらに高値を引き出すための方法についてご紹介します。

相見積もりは必ずする

近所にある車の買取専門店。どこが高く買ってくれるのかは、実際に査定をしてもらわないことには分かりませんよね。だったら1社に絞らずに、最初からすべてのお店に査定してもらい、高値を出してくれたお店に売ってしまいましょう。

このときに査定額が一気にあがる魔法の言葉があります。それが「相見積もりです」というひと言です。他にも査定依頼しているお店があるよと伝えるだけで、どの業者も自社で買い取るために競い合って高値を提示してくれます。

ただ、この方法にはデメリットがあります。それは、ものすごく手間と時間がかかるということです。1社ずつ個別に査定依頼をしたり、持ち込んだりするわけですから、5社に依頼すると1社に依頼するときの5倍の労力がかかります。

高く売るには相見積もりは必須ですが、できれば労力を少しでも減らしたいですよね。そういう人におすすめなのが車一括査定サービスです。あまり耳慣れない名前かもしれませんので、次項で詳しく説明します。

相見積もりがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりの手間と時間を軽減してくれるサービスの車一括査定。これは、1度の申し込みで複数の買取業者に対して自動で査定依頼してもらえます。通常は1社ずつ車の情報と個人情報を入力しなくてはいけませんので、ほとんどの人が2〜3社くらい入力すると疲れてしまいます。

でも車一括査定なら、情報入力したとことで条件に合った業者をリストアップしてくれて、そこから最大10社程度にまとめて査定依頼できます。ただ、欲張って10社にも依頼すると後で大変ですので、4〜5社くらいまでに抑えておくのがポイントです。

しかも依頼した段階ですでに相見積もりになっていることが分かっていますので、「相見積もりです」のひと言も不要で、業者同士が競い合ってくれます。ディーラーの下取りよりも10万円以上も高値になるケースもありますので、労力をかけずに少しでも高値で売りたいという人は、車一括査定サービスを活用してみましょう。

まとめ

トヨタのアクアはとても人気の高いコンパクトカーで、圧倒的な燃費の良さから中古車市場でも多く取引されています。ただし、その燃費を支えているハイブリッドシステムが、古いアクアの買取価格を下げてしまう可能性があります。

この記事のまとめ
  • アクアのバッテリー保証期間である5年10万キロ以内に売る
  • フルモデルチェンジする前の売却がおすすめ
  • 売却を先延ばしにすると査定額はどんどん下がる
  • 高値で売りたいのであれば車一括査定がおすすめ

ガソリン車と違い、アクアの査定ではバッテリーの寿命が考慮されます。15万〜20万キロが寿命とされていますが、実際にはバッテリーの保証期間である5年10万キロまでというのが、売却をするベストのタイミングになります。

また、フルモデルチェンジがあると、古い車の人気が下がってしまいます。買取価格は人気によって決まる部分もありますので、できるだけ人気のあるうちに手放すのが理想です。2018年から2019年にモデルチェンジが予想されていますが、それらが中古車市場に出てくるまでの2〜3年で買い取りしてもらいましょう。

基本的には売りたいときが売りどきです。先送りすると買取相場は目に見えて下がっていきます。高値で売りたいのであれば、車一括査定サービスを活用して、今すぐでも買い取りしてもらいましょう。