車一括査定

車査定相場を決める10個の要因!

車を手放そうと思って査定をしてもらったとき、その査定額が適正であるかどうかすぐに判断できる人はほとんどいません。業者は「これが限界です」「他社でもこれ以上は出せません」と言いますが、本当にそこが限界なのか疑問に感じますよね。できれば売る車の買取相場を把握して、その妥当性の判断ができるようになっておきたいところです。

  • どうすれば車の買取相場を調べることができるの?
  • 車のどのような部分が査定額に影響を与える?
  • 相場を調べずに相場以上の金額で売る方法はないの?

ここではそんな疑問を解決するために、車査定相場を簡単に調べる方法と相場を決める要因についてご紹介します。また、相場を調べることなく高値買取してもらう方法もご紹介しますので、これから車を売ろうという人が読むことで、業者に騙されずに高値で愛車を手放せる内容になっています。

車査定の相場を調べる2つの方法

車の査定額相場を簡単に調べることができるサイトが2つあります。それがトヨタと日産の下取り参考価格情報です。

  1. トヨタの下取りサイト
  2. 日産の下取りサイト

いずれも買い取りではなく下取りのためのサイトですが、多くの車を下取りしている実績がありますので、かなり高い精度で買取相場を調べることができます。

1.トヨタの下取りサイト


トヨタ「下取り参考価格情報」

トヨタの下取りサイトは「メーカー・車種・年式」を選択し、そのあと販売年月と型式、グレードを選んでその車の下取り参考価格を調べることができます。トヨタの下取りですので、トヨタ車が高値になる傾向にありますが、他社の車でも問題なく査定額をチェックできます。

メーカー:ホンダ
車名:フィット
年式:2015年
販売年月:2014年4月
型式:GK4
グレード:13G

参考価格:72万円

2.日産の下取りサイト


日産「下取り参考価格シミュレーション」

日産の下取り参考価格シミュレーションは「メーカー・車種・年式」を選択すると、その年式の全グレードが一覧で掲載され、そこからグレードを選ぶことで参考価格を調べることができますトヨタとの違いは参考価格に幅があるという点です。

下記の参考価格例からも分かりますように、やや低めの査定額が出るのも日産の下取りサイトの特徴でもあります。

メーカー:ホンダ
車名:フィット
年式:2015年
販売年月:2014年4月
型式:GK4
グレード:13G

参考価格:45万〜56.5万円

同じ車でも結果に差が生まれました。これでは厳密な査定額がわからないので、次章ではもう少し正確な査定額を調べる方法を紹介します。

オンライン査定を活用する方法

2つの下取りサイトなら簡単に査定相場が分かると説明しましたが、トヨタと日産で20万円近く査定額が違っていましたので、これでは実際にどれくらいで売れるのか、判断が難しいですよね。しかもトヨタのほうが高いと思って実際に査定してもらったら、日産のほうが高値になるというケースもあります。

あくまでも目安程度には使えますが、実際の売却という意味では、グー買取「買取相場検索」のようなオンライン査定を活用するほうが精度も高くおすすめです。これらのサイトで検索するときにはメールアドレスなどの情報を入力しなくてはいけませんが、メルマガが送られてくるくらいで、特に不便に感じることはありません。


グー買取「買取相場検索」

例えば上の例と同じく2015年式のフィットの買取相場を調べるとします。グー買取の場合は、そこからさらに走行距離や色、次の車検月の情報を入力しますので、さらに細かい絞り込みが可能になります。

車体色:ホワイト系
走行距離:2.5万〜3万km
次の車検:2019年1月

参考価格:60.4〜65.4万円

後ほど詳しく説明しますが、走行距離は車の買取価格に大きく影響しますので、上記の2サイトよりも走行距離を入れて検索するほうが査定額の精度がかなりアップします。メールアドレスの入力が心配という人は、フリーのメールアドレスを取得して使いましょう。

査定の相場が決まる10箇条

中古車の査定額というのは、車種や年式である程度決まってきますが、それ以外にも査定額に影響するポイントがいくつかあります。その中でも重要なのが下記に挙げられている10個のポイントです。

車の査定額が決まる10のポイント
  1. 車種
  2. 年式
  3. グレード
  4. 走行距離
  5. 外装
  6. 内装
  7. エンジン周り
  8. 足回り
  9. 純正部品の有無
  10. 車検の残期間

これらがどれくらい査定に影響を与えるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.車種【査定への影響度:大】

車にはもともとも販売価格というものがあります。例えば販売価格が300万円の車と150万円の車があったとします。当然中古車になったときには300万円の車のほうが高値で売買されます。車としての価値がそのまま査定額に影響を与えるのは感覚的にも分かりやすいかと思います。

また、その車種の人気も査定には影響を与えます。とても人気が高く、しかも品薄の車の場合には、買い取りしてもすぐに売ることができるため、どの業者も競って買い取りをしようとします。そのような人気車種はプラス査定を受けます。反対に不人気車になると、買い手が見つかりづらいということで、査定ではマイナスの評価が付きます。

中古車の販売市場でいくらなら売れるという相場が車種ごとに決まっていますので、そこから逆算して買取価格の相場も車種でほぼ決まります。ただし、いまさら売りたい車の車種を変えることはできませんので、あまり気にする必要はありません。

2.年式【査定への影響度:大】

車は新しければ新しいほど価値が上がります。このため、年式が新しいものほど高い評価を受けます。例えば、走行距離がトヨタのヴィッツの査定相場を年式ごとに見ていくと下記のようになります。

ヴィッツの年式別査定相場

  • 2015年:119万円
  • 2014年:89万円
  • 2013年:44万円

実際には古い車ほど走行距離が長くなりますので、査定額の下げ幅はもっと大きくなりますが、年式が1年違うだけで数十万円も査定相場が違うというのは驚きですよね。車の価値というのは毎日落ちていますので、愛車を高く売りたいのであれば1日でも早く買い取りしてもらうのが理想です。

3.グレード【査定への影響度:大】

同じ車種・同じ年式の車でもグレードによって変わってきます。それぞれに新車価格が違いますので、それらが査定額に影響します。例えば2016年式のトヨタプリウス(ZVW55)には6つのグレードがあり、上記のトヨタの下取りでのそれぞれの査定額は次のようになります。

プリウスのグレード別査定相場

  • A(新車価格275.1万円):189万円
  • A ツーリングセレクション(新車価格289万円):182万円
  • A プレミアム(新車価格305.7万円):192万円
  • A プレミアムツーリングセレクション(新車価格314.2万円):207万円
  • S(新車価格247.5万円):176万円
  • S ツーリングセレクション(新車価格261.3万円):177万円

同じプリウスでもこんなにも金額に開きがあります。もちろん他の車種でもグレードによって価格差が発生しますので、グレードによって価格が大きく変わるということを頭に入れておきましょう。

4.走行距離【査定への影響度:大】

走行距離も査定への影響度が高いポイントのひとつです。ただし、走行距離そのものよりも年式と合わせて適切な走行距離であるかどうかが重視されます。基本的には1年で1万kmが標準的な走行距離とされ、それ以上の走行距離の場合は査定額が厳しくなります。

また、日本人の感覚として走行距離10万kmを超えた車を欲しがる人があまりいないため、この10万kmに近づくにつれて査定額が下がります。日本車の場合はきちんとメンテンスを行えば20万kmくらいは走りますが、購入者の意識として刷り込まれているのもあり、10万kmオーバーはほどんと値段がつきません。

できるだけ高値で売りたいのであれば、5年5万kmくらいをひとつの目安として売るようにしましょう。それ以降での売却は、査定額が大幅に下がりますので注意してください。

5.外装【査定への影響度:中】

外装は査定時にとても重視されると思われていますが、実はそれほど重要ではありません。明らからに凹んでいたり、大きな傷があったりする場合にはもちろん査定ではマイナスですが、ボディの傷やヘコミなどは板金塗装で簡単に直すことができます。

輝きもコーティングし直すことで新品同様に戻りますので、きれいな状態であるに越したことはありませんが、通常使用で傷ついているくらいでは、思った以上にマイナス査定にはなりません。ただし、車の第一印象というのは重要ですので査定前には洗車くらいはしておきましょう。

査定前の洗車は、査定員が傷や凹みの状態を正しく判断できるというメリットもあります。汚い車だと隠れた傷や汚れに気づかない可能性があり、リスクを恐れた査定員はマイナス査定を行うと言われています。

6.内装【査定への影響度:中】

内装も通常使用をしている分にはそれほど重視されません。ただし、外装ほどきれいに磨くことができませんので、ヘタリがひどい場合や、喫煙車で車内が黄ばんでいるような場合には、査定では大幅にマイナスされてしまいます。

部品の交換しないと買い手が見つからないというような場合のみ、査定額に影響するのだと覚えておきましょう。

7.エンジン周り【査定への影響度:中】

エンジンは車の心臓ですので、異音がある場合にはもちろん査定に影響します。さらにオイル漏れがないか、プラグの状態がおかしくないかなど細かくチェックされます。ただし、エンジンそのものよりも重視されるのがエンジン周りの修理歴です。

事故などによってフレームの修理をしているようですと、修理歴車(事故車)としてほとんど値段がつかなくなってしまいます。とはいえ修理歴は隠しても間違いなくバレますので、きちんと伝えるようにしてください。

査定員はボンネットの交換歴や、フレームの修正跡を確認します。確認しやすいようにカンタンに清掃しておくことをオススメします。

8.足回り【査定への影響度:小】

足回りでチェックされるのはタイヤの状態です。タイヤの減りが多すぎる場合には、そのまま再販できませんので大幅に減点されてしまいます。本来あるはずのスペアタイヤなどが不足している場合にも減点対象とされてしまいます。

タイヤの残り溝は1.6ミリを下回るとマイナスとなるケースがほとんど。ただし、新品に交換してもプラス査定となることはないので、そのまま査定をするのがオススメ。

9.純正部品の有無【査定への影響度:小】

部品を交換している場合には、純正部品が残っているのかどうかも査定に影響します。特にディーラー系の下取りの場合には、純正部品がない場合には大幅減点となります。車メーカーは純正部品でないかぎり安全を保証できませんので、再販するときには部品を戻して売ることになります。その部品代の分だけ値段が下がるというわけです。

買取店によっては純正部品の有無はそれほど気にしないという店舗もありますが、もし保管しているのであれば純正部品も一緒に査定してもらいましょう。

10.車検の残期間【査定への影響度:小】

それほど大きな影響があるわけではありませんが、車検の残りも査定額に少なからず影響を与えます。単純に考えれば車検期間が長く残っている方が高値になりますが、車検が残っている間に再販できない場合には、その価値が失われてしまいます。

売れないリスクを考えると、車検費用分をすべてプラス査定するわけにはいきません。このため、車検が迫っている車の場合は、車検をしてから売るのではなく、車検切れする前に売るほうがお得です。

こうしたポイントはもちろん大事ですが、車を高く売るならそれ以上に気にするべき点があります。それが「車をどこに売るのか」という点です。査定額を下げられると言っても数万円程度ですが、売る店を間違えると数十万円損をする可能性があります。

そうならないためにも、失敗しない車買取店選びをする方法を次章で紹介します。

車の査定相場を気にしなくていいのは「車一括査定」

ここまでの内容でどうすれば査定相場を調べることができ、どのようなポイントが影響するのかを理解してもらえたかと思います。でも、結局のところ相場は推定値でしかなく、実際に売るとなるとその金額は参考程度にしかなりません。

せっかく調べたのに、何の役にも立たないというのではちょっと残念ですよね。だったら、最初から査定相場なんて調べないという考え方もあります。でも、それでは安く買い叩かれないか心配という人もいるかと思います。そういう人におすすめなのが車一括査定サービスです。

ここでは車一括査定がどのようなサービスで、なぜおすすめなのかその理由について説明します。

車一括査定とは

車一括査定は名前の通り、複数の業者に対して愛車の査定を一括で行えるサービスです。通常の査定の場合は、買取店それぞれに対して査定依頼をする必要があり、その数だけ車の情報や個人情報を入力する必要がありました。

この作業は思った以上に大変で、5社6社くらい査定依頼するとそれだけで半日以上つぶれてしまうこともあります。ところが車一括査定であれば、1度の申し込みで10社程度にまとめて査定依頼できますので、申し込みの労力をカットできるというわけです。

申し込みをした後は、業者ごとに個別対応をしなくてはいけませんが、少なくとも面倒な査定依頼作業を減らすことができます。

車一括査定なら査定価格が上がるから必ず相場で売れる

車一括査定なら査定依頼が簡単だというところはわかっても、なぜ相場を気にしなくていいのかまでは理解できませんよね。これは車一括査定の仕組みによるもので、車一括査定を利用して査定をしているということは、業者は必ずライバルがいる状態で査定を行うことになるためです。

どの買取店も「どこよりも高く買います」と看板を掲げていますが、実際にはできるだけ買い叩こうとしてきます。このため、単独で持ち込んだ場合にはまず間違いなく相場以下の金額を提示されます。そこから交渉次第で査定額はアップしますが、妥当な金額かどうかを知るためには、上記の方法で査定相場を調べなくてはいけません。

ところが、車一括査定ではライバルがいますので、買い叩くような安値を提示すると他社に売られてしまいます。それでは1円も儲けになりませんので、どの業者も自社の出せるギリギリの金額を提示してくれますので、必然的に査定価格が上がって相場以上の金額で売れるというわけです。

この方法なら、相場なんて知らなくても高値を提示してくれた業者に売ればいいだけですので、かなり満足度の高い売却を期待できます。相場を調べなくてもいいうえに、高値で売れるわけですから、車の売却時に利用しない手はありませんよね。

これから車を売ることを考えている人は、ディーラーの下取りや買取店への持ち込みではなく、車一括査定を利用した売却をおすすめします。

まとめ

車を売るときには、提示された査定額が適正であるかどうかを知るためにも、事前に買取相場を知っておきたいところです。査定に影響を与える要因などもきちんと把握して、査定額の妥当性を自分で判断できるようになっていると、業者に騙されることがなくなります。

この記事のまとめ
  • トヨタや日産の下取り参考価格サイトで概算が分かる
  • 精度の高い相場を知りたい場合はグー買取などのオンライン査定を活用する
  • 査定への影響が大きいのは「車種・年式・グレード・走行距離」の4点
  • 車一括査定を使えば相場を調べる必要がない

概算を知りたいだけなら、トヨタや日産の下取り参考価格サイトで簡単に調べることができます。ただし、下取り価格ですので精度はあまり高くありません。もっと正確に知りたい場合は、グー買取などのオンライン査定を利用しましょう。

査定額は「車種・年式・グレード・走行距離」で、ほぼ決まります。その他の要素ももちろん影響しますが、この4点ほどは影響が高くありません。ただし、内装や外装、エンジン周りなども大きな問題を抱えている場合には大幅減点になりますので気をつけましょう。

また、業者は基本的に買い叩こうとしてきますが、車一括査定を利用すればどの業者にも適正な価格を提示してもらえます。買取価格が上がって、自然と相場以上の価格になりますので、相場を調べるのが面倒だという人や、交渉が苦手だという人は車一括査定の利用をおすすめします。