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プリウスの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

ハイブリッド車に1度乗ってしまうと、次ももちろんハイブリッドを選んでしまいますよね。その中でもプリウスは、新しいモデルが出るたびに燃費が上がっていますので、まだそんなに乗っていないのに買い替えたくなります。そうなると、いま乗っているプリウスがどれくらいの金額で売れるのか気になるかと思います。

  • プリウスの買取相場はどれくらい?
  • どのタイミングで売却するのが理想?
  • 1円でも高く売るためのポイントはある?
  • プリウスは複数の業者の査定依頼しても差が出ないって本当?

ここではそんな疑問を解決するために、プリウスの買取相場と相場以上の金額で買い取りしてもらうポイントをご紹介します。これからプリウスを売ろうかなと考えている人が読むことで、どのタイミングで売るのがベストなのか分かる内容になっています。

プリウスの買取相場

日本を代表するハイブリッドカーのプリウス。初代の発売は1997年とすでに20年以上も続いている人気車種です。これまでに3回のフルモデルチェンジが行われ、2015年から現行の4代目に切り替わっています。

とても人気がありますが、戦略的に新車価格を抑えている車ですので、中古車として買い取りしてもらうときにはどんな値段がつくのか気になりますよね。ここでは大人気車種であるプリウスの、年式とグレードごとの買取相場をご紹介します。

2015年式・走行距離3万キロのプリウス買取価格

  • グレード:E
  • 買取価格:107.1万円

  • グレード:S
  • 買取価格:109.9万円

  • グレード:A
  • 買取価格:139.2万円

出典:ナビクル「プリウスの査定相場」

2015年式は現行のモデルということで、買取相場は3年落ちでもかなり高額になっています。Eグレードの新車価格が224.9万円ですから、新車価格の半額で買い取りしてもらえることになります。中古車市場でもプリウスのニーズが高いことがここからも分かります。

Sグレード(ZVW50)のみ旧タイプのニッケル水素電池を使っていることもあり、最廉価グレードのE(ZVW51)と買取価格に差がないのという特長があります。

2012年式・走行距離6万キロのプリウス買取価格

  • グレード:L
  • 買取価格:65万円

  • グレード:S
  • 買取価格:71.6万円

  • グレード:G
  • 買取価格:80.6万円

2012年式は3代目のプリウスで、ホンダのインサイトが低価格路線だったことから、対抗するために機能よりも価格を優先させた世代でもあります。それでも現行の4代目よりもすっきりしたデザインで居住性も優れているため、人気車種として高値で取引されています。

2011年式・走行距離7万キロのプリウス買取価格

  • グレード:L
  • 買取価格:47.4万円

  • グレード:S
  • 買取価格:52.8万円

  • グレード:G
  • 買取価格:60.2万円

2011年式も3代目ですが、2012年式と比べると20万円程度下がっています。それでも買い替えをするときの頭金としては十分な金額です。ただし、50万円を切ると満足度が一気に下がります。売却するなら7年落ちくらいまでにしておきたいところです。

2008年式・走行距離10万キロのプリウス買取価格

  • グレード:S
  • 買取価格:17.6万円

  • グレード:G
  • 買取価格:18.7万円

さすがのプリウスでも10年経過すると、新車の10%以下の価値になってしまいます。しかも2008年式は2代目ですので、ハイブリッド車としてスペックも現行車よりもかなり劣ります。それでも値段が付くところがプリウス人気の高さを表していますが、10年以上乗った場合の買取額はかなり安値になることを覚悟しておきましょう。

プリウスの直近の買取実績

前章では買取の相場を紹介しましたが、実際にプリウスがいくらで買い取られているのかも気になるはずです。そこで本章では、車買取店のガリバーが直近で買取したプリウスの値段を紹介します。

プリウスの買取実績

年式:2015年式
走行距離:3万キロ
グレード:S
買取価格:101.7万円

年式:2012年式
走行距離:7万キロ
グレード:L
買取価格:60.8万円

年式:2008年式
走行距離:4万キロ
グレード:G
買取価格:23.8万円

出典:ガリバー「プリウスの査定・買取相場」

プリウスは買取数の多い車ですので、実際の査定額と買取相場が一致しやすい車とされています。実際に2015年式と2012年式は相場からはそれほど離れた金額にはなっていません。2008年式は10年落ちでも走行距離が4万キロしかないため、相場以上の買取額になっています。

気をつけたいのは、買取相場では2輪駆動車と4輪駆動車が一括りになることが多いということです。基本的に4輪駆動車は相場よりも高くなり、2輪駆動車は相場よりも低くなるということも頭に入れておいてください。

また、実際の査定では車の状態も考慮して査定されますので、状態が良ければ相場以上の金額になることもありますし、不具合を抱えているようでしたら、かなりの低い額になってしまいます。そういう意味で相場はあくまでも参考価格だと考えておきましょう。

プリウスの買取相場はしばらく安定

プリウスは燃費がいいため、長く乗れば乗るほど元を取ることができます。このため、どうしても長く乗り続ける傾向にありますが、売却のタイミングとしては7年7万キロまでには売ってしまいたいところです。

通常の車であれば5年5万キロが売りどきなのですが、プリウスはエンジンに負担をかけないハイブリッドですので、通常の車よりは寿命が長くなります。その証拠に10万キロ走った車でも、きちんと値段が付きます。そう考えると少しでも長く乗っておくほうが、ランニングコストの面でもお得になります。

また、プリウスはフルモデルチェンジをするときに大幅な進化をするため、旧モデルの相場は一気に下がってしまいます。プリウスはマイナーチェンジでも買取価格に影響が出ますので、売却時には常にモデルチェンジの情報をチェックして、発売になる前に売ってしまいましょう。

ただ、しばらくはフルモデルチェンジの予定がありませんので、比較的安定した価格で推移することが予想されます。高値で売りたいのであれば、早いに越したことはありませんが、慌てて売る必要もありません。相場はあまり気にせずに自分のタイミングで売却してください。

ひとつだけ気にしておきたいのが、駆動バッテリーの寿命です。平均で20万キロは使えると言われているプリウスの駆動バッテリーですが、保証期間は5年もしくは10万キロです。このため、10万キロを超えた場合には査定額が大幅に下る傾向にあります。

もちろん交換できる部品ですが、交換には20万円くらいかかります。このため、中古車市場では不人気車となってしまいます。年式とは別に、走行距離が10万キロを超えないうちに売却することをおすすめします。

プリウス高価買取のコツ3選

プリウスはすぐに再販できる人気車種ですので、どの業者も積極的に買い取ってくれますが、中古車市場でも台数が多いことから、どの業者も横並びの査定額になりがちです。そんな中でも少しでも高く買い取りしてもらいたい場合には、次の3点を意識してください。

プリウス高価買取のコツ3選
  1. ディーラーの下取りではなく買取専門店で売る
  2. 1月に相場が上がるのを待って売る
  3. 修理はせずに現状のまま査定を受ける

これだけでは分からないかと思いますので、それぞれの理由や気をつけるポイントについて詳しく説明していきます。

1.ディーラーの下取りではなく買取専門店で売る

プリウスを新車で購入した人は、買い替えもまたトヨタのディーラーでと考えている人が多いかと思います。このときに、ディーラーでは下取りを提案してくれますが、これには応じないようにしてください。下取りはお得なように見えて、実は損をする売却方法です。

ディーラーは新車を売ることで利益を得ていますので、下取りはサービス程度にしか考えていません。マニュアル通りに査定を行って決められた金額を提示してくるだけで、価格交渉などにはほとんど応じてもらえません。

さらに、車を引き取るタイミングが新車の納車時になりますので、納車が数カ月後になるとすると、査定としては数カ月後の相場を予想して値段をつけることになります。中古車は時間の経過とともに価値が下がりますので、それだけ査定額が下がるというわけです。

一般的にディーラーの下取りと車買取店では、数十万円の査定額の差が出るとされていますので、少しでも高く売りたいのであれば、ディーラーの下取りではなく買取専門店で売却しましょう。

最近は買取店でも代車を無料で貸し出してくれるサービスを行っているケースが多いので、次の車が納車されるまでの足に困ることはありません。

2.1月に相場が上がるのを待って売る

中古車市場で最も車が売れる時期が3月です。お店の決算期ということと4月からの新生活が始まるということがその理由ですが、それに合わせて車買取店は1月ごろから積極的に車の買い取りを始めます。その結果、買取店同士の競争になるため、どのお店も通常よりも高値を提示することになります。

売却のコツとして3月がおすすめとしているサイトなどもありますが、3月に買い取りしたのでは年度内の売却が難しいため、思ったよりも高値を付けてもらえません。3月にお店に並ぶ車ですので、1月後半から2月前半にかけて売るようにしましょう。

ただし、1月に相場が上がるとはいえ、毎月の値下がり幅のほうが大きくなりますので、秋に売るなら1月まで待ったほうがいいという程度です。夏より前に売却を考えているのであれば、1月を待つことなくできるだけ早くに査定してもらいましょう。

3.修理はせずに現状のまま査定を受ける

プリウスの調子が悪いと、それを直してから売ったほうが高値になるのではないかと思って修理に出す人がいますが、基本的には修理せずにそのまま査定してもらいましょう。もちろん修理をした方が高値で売れます。でもトータルの出費を考えるとほとんどのケースで損をします。

修理をしないときの査定額:75万円
修理費用:10万円
修理したときの査定額:80万円

このようなケースが本当にあるのかと思うかもしれませんが、決して珍しいことではありません。修理費用には修理業者の利益が含まれていますので、実際にかかった費用よりも高くなります。修理をせずに売った場合は、買取店が修理をしますので実費分を査定額から引かれるだけで済みます。

修理だけでなく車検も同様です。車検が近づいているプリウスも車検をしてから売るのではなく、車検前に売ってしまいましょう。こちらも車検をしてからのほうが高値で売れますが、間違いなく車検費用のほうが高くなり損してしまいます。

査定前には洗車くらいはしておいたほうがいいうのですが、修理や車検をするとトータルで損をしてしまいます。気になってもそのまま査定を受けるようにしましょう。

プリウスを高く売るためには業者選びが重要

高価買取のポイントを3つご紹介しましたが、車を高く売るためにはもうひとつ重要なポイントがあります。それは「複数の業者に見積もり依頼をする」ということです。プリウスは査定額が横並びになりやすいので、複数の業者に査定してもらっても意味がないと思われがちですが、実は横並びだからこそ、複数の業者に依頼することで高値を引き出しやすくなります。

相見積もりは競争が生まれる

例えば買取相場が60万円のプリウスがあったとすると、どこに持って行っても基本的には60万円前後の査定額にしかなりません。でも、査定をするときに「他社にも査定依頼していて、高値のところに売ります」と伝えるだけで、そこから業者間の競争が始まります。

どの業者も最初は相場を意識して金額を提示しますが、相見積もりの状態になると、相場ではなく自社の利益を意識して金額を提示することになります。どれくらいの金額までなら利益になるのかは買取店ごとに違いますので、出てくる査定額も変わってくるわけです。

どの業者も他社に取られないようにするため、自社の出せる最高額を提示してきます。そうなると自然と相場以上の金額で売れるというわけです。

相見積もりがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりの状態にすると高く売れるのは理解してもらえたかと思いますが、相見積もりは複数の業者に査定依頼をしなくてはいけないので、思った以上に労力がかかります。1社での査定と5社での査定を比べると、単純に5倍の時間がかかりますので大変ですよね。

もちろん、それに見合った査定額を提示してもらえますが、できることなら少しでも楽に売りたいところです。そういう人におすすめなのが車一括査定サービスです。あまり聞いたことのないサービスかも知れませんが、車を高く売りたい人の間では、すでに一般的になりつつある売却方法です。

このサービスを利用すると、1度の申し込みで条件に合う複数の業者を提示してもらえ、その中から最大10社程度までまとめて査定依頼できます。通常なら半日作業になる査定依頼が30分もかからずに終わります。さらに最初から相見積もり前提での査定依頼になりますので、交渉も駆け引きも必要ありません。

車一括査定を利用するだけでプリウスを高く売れるわけですから、これを利用しない手はありませんよね。まとめて査定依頼しますので、その直後に業者からの電話が殺到しますが、それも一時的なものでしかありません。欲張らずに3〜5社くらいに査定依頼数を絞っておけば、電話に悩まされることもありません。

安定した相場のあるプリウスですので、通常方法で高値を引き出すのは簡単ではありません。少しでも高く売りたいのであれば、ぜひ車一括査定を使ってみてください。

まとめ

新車でも中古車でも人気の高いプリウス。中古車市場には多くの台数が出回っていますので、買取金額がとても安定している車でもあります。このため、いつ売っても高値買取が期待できますが、より高く売りたい場合には、ここでご紹介した次の点を意識しましょう。

この記事のまとめ
  • 購入から7年、走行距離は7万キロまでに売る
  • フルモデルチェンジの時期を常に意識する
  • 秋以降に売りたい場合は1月に査定してもらう
  • 相見積もりの状態にするために車一括査定を利用する

ハイブリッド車ですので、エンジンへの負荷が少なく寿命も長くなっているプリウスですが、それでも10万キロ以上走るとバッテリーの保証もなくなります。できれば、まだまだ問題なく走れるうちに手放すようにしましょう。

そのときに意識したいのは、フルモデルチェンジ前であることと1月に売るということです。ハイブリッド車はまだ進化の途中にある車ですので、新しいモデルが出たときには、古いモデルの魅力が一気に下がってしまいます。フルモデルチェンジの時期を意識しつつ、業者が車を集め始める1月を狙って売るようにしてください。

それでも相場から大幅アップが狙いにくい車ですので、業者同士の競争心を煽る意味でも、相見積もりの形になる車一括査定を利用しての売却がおすすめです。