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日産セレナの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

ファミリー層に人気のミニバンの中でも、圧倒的な存在感を示している日産のセレナ。中古車としても人気があり、リセールバリューの高い車としてしられていますが、2016年にフルモデルチェンジ、2018年にe-POWERモデルが発売されたこともあり、既存のモデルに乗っているオーナーさんは買取相場にどのような変化が出ているのか気になりますよね。

  • セレナの買取価格はどれくらいが相場?
  • 売るならば何年落ちくらいがベスト?
  • 高値を提示してもらうにはどうすればいい?
  • どこに売るかが重要と聞いたけどどういう意味?

ここでは、そんな疑問を解決するために、買取相場からセレナの売りどきを説明し、高額査定を引き出すためのポイントについてご紹介します。これからセレナの買い替えや売却を考えている人が読むことで、売却に最適なタイミングが分かり、満足度の高い査定額を引き出せるようになる内容になっています。

セレナの買取相場

日産のセレナは1991年に初代が登場し、ライバル車の多いミニバンの中でも圧倒的な人気を維持し続けている車種です。人気車種ですので高値買取が期待できそうですが、2016年にフルモデルチェンジを行ったことで、その影響がどれくらい査定額に影響するのか気になりますよね。

ここではまず、日産のセレナがどれくらいの価格で買い取りしてもらえるのか、年式とグレードごとにその買取相場を見ていきましょう。

2015年式・走行距離3万キロのセレナ買取相場

  • グレード:20S
  • 買取価格:96.4万円

  • グレード:20X
  • 買取価格:141.1万円

  • グレード:20G
  • 買取価格:158.9万円

  • グレード:20G S-HYBRID
  • 買取価格:154.7万円

  • グレード:ハイウェイスター
  • 買取価格:152.8万円

  • グレード:ライダー
  • 買取価格:171.6万円

出典:ナビクル「セレナの買取相場」

セレナは人気の高い車ですが、20Sグレードは4代目の注目機能であるアイドリングストップ機構やVDCも装備されていないということで、中古車市場でも人気がありません。このため、他のグレードよりも買取価格がかなり低くなります。

また、S-HYBRIDは簡易ハイブリッドで効果もあまり感じられないことから、故障リスクだけ増えただけということで、中古車の買取価格がノーマルよりも安くなるという逆転現象が起きています。その他は、グレードに見合った価格設定になっています。

2013年式・走行距離5万キロのセレナ買取相場

  • グレード:20S
  • 買取価格:61.6万円

  • グレード:20X
  • 買取価格:104.4万円

  • グレード:20G
  • 買取価格:117.9万円

  • グレード:20G S-HYBRID
  • 買取価格:109.1万円

  • グレード:ハイウェイスター
  • 買取価格:113.2万円

  • グレード:ライダー
  • 買取価格:125.2万円

2013年式も4代目ですので、2015年式と同様に20Sの買取価格だけが極端に低くなっています。同じくS-HYBRIDはノーマルよりも相場が下がっているので注意してください。新車のセレナが250万〜300万くらいだと考えると、5年落ちが100万円で売れるなら、乗り換えをするならこのタイミングがベストです。

2011年式・走行距離7万キロのセレナ買取相場

  • グレード:20S
  • 買取価格:41.2万円

  • グレード:20X
  • 買取価格:49.6万円

  • グレード:20G
  • 買取価格:62.7万円

  • グレード:ハイウェイスター
  • 買取価格:58.2万円

2011年式も4代目ですが、7年落ちにもなると20Sだけが安くなるということはなく、全体的に買取相場がぐっと下がってしまいます。買い替えを考えるとやや苦しい買取価格になってしまいますので、これ以上価格が下がらないうちに手放したいところです。

2008年式・走行距離10万キロのセレナ買取相場

  • グレード:20S
  • 買取価格:11.7万円

  • グレード:20G
  • 買取価格:25.4万円

  • グレード:ハイウェイスター
  • 買取価格:22.9万円

2008年式は3代目のモデルですので、人気車種のセレナとはいえ買取価格はかなり下がっています。もっとも10年落ちにもなると値段がつかないことも珍しくありませんので、20万円前後で売れるというのはセレナの人気がいかに高いかが伝わってきます。

とはいえここまで値段が落ちるなら、壊れるまで乗り続けるか、後ほどご紹介する高値買取のコツを参考にして査定してもらいましょう。

セレナの直近の買取実績

人気車種で中古車市場にも多く出回っているセレナですが、オプションや特別仕様などが多くあるため、実際の買取価格が相場から大きく外れることがあります。実際にセレナを売った場合に、どのような値段がついたのかを見ていきましょう。

セレナの買取実績

年式:2015年式
走行距離:4万キロ
グレード:ハイウェイスター Sエディション
買取価格:107.9万円

年式:2013年式
走行距離:5万キロ
グレード: 20X S-HYBRID
買取価格:76.8万円

年式:2011年式
走行距離:8万キロ
グレード: 20X
買取価格:46.6万円

出典:ガリバー「セレナの査定・買取相場」

全体的に相場よりもやや低めの金額がついているのが分かります。車の買取価格は年式や走行距離だけでなく、車の状態も影響しますので、相場は平均値であって実際に査定してもらわないことには、愛車の査定額は分からないということを頭に入れておきましょう。

セレナはファミリーカーという性質上、「子供やペットを乗せる」「アウトドアに使う」などの用途で使用されるケースがほとんど。そのため内外装にダメージがあり査定価格が低くなっている可能性が考えられます。

セレナの査定は見た目が重要

セレナは乗り心地の良さも人気の理由のひとつですが、それよりも見た目がとても重視される車です。このため、中古車市場でも人気が高いのは、エアロパーツを使用したハイウェイスターです。実質的に標準となる20Xは思ったような値段が付かず、20Sにいたっては驚くほど低い査定額になってしまいます。

反対にエアロパーツを使ったモデルや、特別なエディションのモデルは相場以上の値段が提示されます。性能だけでなく外観も重視されるため、フルモデルチェンジが行われると相場は一気に下がる傾向にあります。

それでもまだ3年落ちくらいであれば、満足できる値段がついていますが、これから2〜3年で5代目が中古車市場にも増えてきますので、4代目に乗っている人で買い替えを考えている人は、5年5万キロくらいを目安に早めに売却することをおすすめします。

また、2018年にはe-POWERモデルが発売されました。S-HYBRID車のような簡易ハイブリッドではなく、本格的なハイブリッド車ですので、今後のトレンドになる可能性があります。e-POWERモデルが中古車市場に出てくるまでにはまだ時間がかかりますが、いずれガソリン車の買取価格に影響を与えるようになることが予想されます。

しばらくフルモデルチェンジもなく、e-POWERモデルも発売されたばかりですので、買取相場は安定した状態が続きますが、それでもゆっくりと右肩下がりで買取価格は下落していきます。あわてて売却する必要はありませんが、少しでも高く売りたいという人は、高額査定をしてもらえるうちに買い取りしてもらいましょう。

セレナ高価買取のコツ3選

セレナはしばらく安定した価格で取り引きされますが、これから5代目が中古車市場に増えてくることで、それ以前の年式が値下がりすることが予想されます。そんな中で、少しでも高い査定額を付けてもらうためには下記の3点を意識してください。

セレナ高価買取のコツ3選
  1. 状態がいいなら買い取りした車を自社販売しているお店に売る
  2. 洗車をして外観も内装もきれいにしておく
  3. 売りたいと思ったときにすぐに売る

買取価格が比較的高いセレナですので、これらを意識するだけで10万円前後も金額が変わってくることもあります。どうすればそのような高値がつくのか、それぞれの点を詳しく説明していきます。

1.状態がいいなら買取した車を自社販売しているお店に売る

車買取店は大きく分けて2種類あります。1つは買い取りした車をオークションに出品するお店で、もうひとつは買い取りした車を自社で販売するお店です。前者は在庫リスクをなくすことができるというメリットがあり、後者は中間マージンをカットできるというメリットがあります。

いずれも一長一短なのですが、セレナのような人気車種の場合は、店頭に並べるとすぐに売れてしまいますので、在庫リスクがほとんどありません。特に状態がいい車ですとお店に並ぶ前に、買い手が決まってしまうこともあります。

そうなると、オークション費用をカットできる自社販売しているお店のほうが強く、在庫リスクを考えずに中間マージン分だけ査定額をアップしてもらえます。とはいえ、在庫リスクがゼロではありませんので、町の小さなお店よりも販売店が全国にある大型店のほうが高値を期待できます。

2.洗車をして外観も内装もきれいにしておく

すでに説明しましたように、セレナは見た目が重要です。中古車としてお店に並んだときに、売れるかどうかは、ほぼ見た目で決まります。もちろん買い取りしてもらったあとに、きれいに磨かれてお店に並びますが、査定してもらうときも査定士が「これは絶対に売れる」と思ってもらうことがとても大切です。

きれいにしているだけで、大切に乗ってきたという印象も与えますので、査定前に必ず洗車をしておきましょう。ワックスまでする必要はありませんが、ガソリンスタンドなどで、本格的な洗車をお願いしましょう。

もちろん内装の掃除も重要です。シートの下などにゴミが落ちていないのはもちろんのこと、査定時には車に載せている荷物なども下ろしておいてください。このときに、付属品や不備がないか、書類は揃っているかも確認しておきましょう。

3.売りたいと思ったときにすぐに売る

中古車の売却時期としては1〜2月がベストと言われています。中古車は3月が最も多く売れるため、販売店はそこに合わせて1〜2月に車を集めます。販売店は多少無理をしてでもできるだけ多くの車を揃えようとするため、高く買い取りしてもらえるというわけです。

ところが、年が変わると1年型落ちが進むため、買取価格相場は12月に大幅に下落します。セレナの場合は、この下落幅がとても大きいため、いくら高値が付きやすいといっても、数ヶ月前までの買取価格にまで戻ることはほとんどありません。

3年落ちくらいであれば、1月のほうが高くなることもありますが、5年以上経過している場合には、下落幅のほうが大きくなりますので、1月まで待たずにむしろ年内の売却を目指しましょう。1ヶ月で3〜5万円くらい相場が下がりますので、売りたいときが売りどきだと考えて、売却を先延ばしにしないようにしてください。

セレナを高く売るためには業者選びが重要

セレナを高く売るには、買い取りした車を自社販売しているお店を選ぶのがポイントだとご紹介しましたが、このようにどこに買い取りしてもらうかによって、買取価格は大きく変わってきます。自社販売をしているお店でも高値を提示してくれるお店もあれば、足元を見た金額を提示してくるお店があります。

高値で売りたいのであれば業者選びはとても大切です。でも、素人の私たちにはどのお店がいいのかは判断できませんよね。口コミなどを信じて持ち込んだら、相場よりもかなり低い額を提示されるということもありえます。

どうすれば、優良な店舗を見つけることが出来るのでしょう?そのためのポイントをご紹介します。

複数の業者に見積もりしてもらう

どの業者が優良なのかが分からないのであれば、気になるお店すべてに査定してもらいましょう。査定をしてもらったお店から、一番高値を出してくれたところに売ればいいだけですので簡単ですよね。でも、単純に1社ずつ査定してもらうのは効率がよくありません。

査定依頼をするときに「相見積もりです」と伝えてみてください。それだけで、どの業者も相場よりも高値を提示してくれるようになります。もちろん車の状態が悪いと相場には届きませんが、外観に大きな傷や凹みもなく、エンジンなどの状態もいいのであれば、思った以上の高値になります。

どのお店も高値買取と言いながらも、実際には少しでも安く買うことしか考えていません。ところが、相見積もりになると、安値を提示したら他社に取られますので1円の利益にもなりません。そうならないためには、自社の出せる最大の額を提示するしかありません。

結果的にどの業者からも高値を引き出せますので、満足度の高い金額で売れるというわけです。

相見積もりがカンタンにできるのが車一括査定

複数の業者に査定依頼して相見積もりの状態にすれば、確実に高値を引き出せますが、1つだけ大きな問題があります。それは手間と時間がかかるということです。持ち込み査定ですと1日に3社くらいがいいところです。

インターネットから査定依頼して出張査定してもらうにしても、情報入力作業を繰り返さなくてはいけませんので疲れてしまいます。このため、ほとんどの人が2〜3社くらいで妥協してしまいます。

とにかく面倒なのが相見積もりなのですが、実は車一括査定というサービスを利用すると、これらの面倒な作業を解決することができます。車一括査定は1度の申し込みで、条件に適した業者を紹介してもらえ、その中から10社くらいまで、まとめて査定依頼できるサービスです。

まず、自分で業者を探さなくていいことで時間の節約になりますし、何度も情報入力することにイライラしなくても済みます。査定依頼すれば、業者側から連絡をもらえますので、そこから出張査定をして、あっという間に契約まで完了させることができます。

もちろん、業者は相見積もりであることを前提にしていますので、駆け引きや交渉なしで、はじめから高値を提示してくれます。あまり手間を掛けずに高価買取をしてもらいたいのであれば、ぜひ車一括査定サービスを利用してみましょう。

まとめ

新車でも中古車でも人気の高いセレナは、リセールバリューの高い車でもあります。買取相場も安定していることから、査定額を予想しやすく売りどきも分かりやすいという特徴があります。ただし、相場よりも高く売りたいのであれば、ここでご紹介したポイントを意識してください。

この記事のまとめ
  • 5年5万キロまでに売却する
  • 5代目が中古車市場に出回る前に売る
  • 自社販売している買取店で査定してもらう
  • 複数の業者に相見積もりしてもらう

フルモデルチェンジをしたばかりですので、しばらくは相場が安定することが予想されますが、5代目の中古車が増えてくるのに合わせるように、古いモデルの相場が低下していきます。高値が付きやすい5年5万キロを売却の目安とし、さらには5代目が中古車市場に増える2020年よりも前に売ってしましょう。

売却をするときには、どこに売るのかがとても重要になってきます。中古車としての在庫リスクがほとんどないセレナは、自社販売をしている複数の業者に査定してもらいましょう。1社ですと足元を見られる可能性がありますので、少しでも高く売りたい人は車一括査定などを使って複数の業者に査定依頼してください。