車査定・買取

愛車の買取相場を調べる方法5つ!相場がわかるサイトと利用の注意点

まとまったお金が必要になったとき、車を売るということが頭をよぎる人もいるかと思います。そういうときに気になるのが、愛車がどれくらいの値段で売れるのかということですよね。自分では100万円くらいで売れると思っているけど、もっと低かったらどうしようかと不安になりますよね。

  • 自分の愛車がいくらで売れるかどうすれば分かる?
  • ネットで調べた相場はあまり意味がないというけどなぜ?
  • どうすれば精度の高い査定金額を知ることができる?
  • どんなときに相場よりも高かったり低かったりするの?

ここではそんな疑問を解決するために、車の買取相場の調べ方とそれらのサービスを利用するときの注意点についてご紹介します。愛車がどれくらいの金額で売れるのかを知りたい人がこの記事を読むことで、その相場を調べる方法が分かる内容になっています。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

車の買取相場を調べるためのおすすめ方法は5つ

車の買取相場を調べることのできるインターネットサービスが増えてきましたが、その中でもおすすめしたいのが下記の5つです。いずれも実際の買取相場をベースに金額を提示してくれますので、ある程度の幅まで絞り込むことができます。

車買取相場を調べる方法5つ
  • ズバット車買取比較「中古車の査定相場」
  • ガリバー「中古車買取相場」
  • トヨタ「下取り参考価格情報」
  • 日産「下取り参考価格シミュレーション」
  • グー買取「買取相場検索」

ここではこの5つについてどのような特徴があり、実際にどれくらいの金額が提示されるのかの例をご紹介します。

1.ズバット車買取比較「中古車の査定相場」


ズバット車買取比較「中古車の査定相場」

ズバット車買取比較の中古車の査定相場は中古車オークションの売買データをもとに、現在の査定額を独自の計算方法で算出しています。現在の相場だけでなく、今後6ヶ月の査定相場予想を見ることができます。

メーカーと車種を選ぶことで平均相場を見ることができますが、そこから年式や走行距離、利用頻度などの情報で絞り込みができます。最初に出てくる平均相場はあまり精度が高くありませんが、その後の絞り込みをすることで精度を上げることができます。

  • 調べるのに必要な情報
  • メーカー
  • 車種
  • 年式
  • 走行距離
  • 利用頻度
  • カラー

買取相場例

  • トヨタ プリウス 2015年式(2.5万〜3万km・日常レジャー・白):126万円
  • ホンダ フィット 2014年式(3.5万〜4万km・日常レジャー・白):68万円

2.ガリバー「中古車買取相場」


ガリバー「中古車買取相場」

ガリバーの中古車買取相場では、過去6ヶ月間の査定実績をもとに一部の査定情報を抽出しています。このため相場からかけ離れた金額のものなどは省かれていますが、実際に買い取りをした1台ずつの査定額を調べることができます。実際の査定額ですのでかなり高い精度で相場が分かります。

メーカー名と車種を選ぶだけで、該当する車の査定情報が一覧表示されます。個人情報なしで調べる場合には絞り込みができないため、膨大な量のデータから自分の愛車と同じ条件の車を探すのがとても大変な作業になるケースもあります。

調べるのに必要な情報

  • メーカー
  • 車種

買取相場例

  • トヨタ プリウス 2015年式(2万〜11万km):57.9万〜169.6万円
  • ホンダ フィット 2014年式(2万〜9万km):31.5万〜99.1万円

3.トヨタ「下取り参考価格情報」


トヨタ「下取り参考価格情報」

トヨタで新車を購入するときの下取り参考価格です。下取りですので買い取りよりも相場は低くなる傾向にあります。また、トヨタの下取りですのでトヨタ車とその他の車では下取り額に差が出やすいという特徴もあります。

トヨタ車は比較的高値が提示されますが、他社製ですと相場からかなり下がることもあります。また、流通台数の少ない車ほど精度が下がってしまいます。このため、人気車種の最低相場を知るのに役立つサイトです。

調べるのに必要な情報

  • メーカー
  • 車種
  • 年式
  • 型式
  • グレード

買取相場例

  • トヨタ プリウス 2015年式:108万〜207万円
  • ホンダ フィット 2014年式:53万〜79万円

4.日産「下取り参考価格シミュレーション」


日産「下取り参考価格シミュレーション」

日産で新車を購入するときの、下取り参考価格を知ることができるサイトです。走行距離に関係なく、年式やグレードごとの下取り相場を調べることができます。走行距離が含まれていませんので、過走行の車を売る場合は精度が落ちることもあります。

日産と同様に自社の車の取扱に慣れているため、日産の車は下取り相場としても高値が提示されやすいという特徴があります。

調べるのに必要な情報

  • メーカー
  • 車種
  • 年式
  • グレード

買取相場例

  • トヨタ プリウス 2015年式:61.5万〜168.5万円
  • ホンダ フィット 2014年式:29.5万〜79万円

5.グー買取「買取相場検索」


グー買取「買取相場検索」

グー買取はメールアドレスや郵便番号を入力しなくてはいけませんが、走行距離や次の車検までの期間などの細かい情報から算出しますので、かなり精度の高い相場を知ることができます。他のサービスのよりも相場の幅が小さいのがグー買取の相場検索の特徴です。

メールアドレスを入力しますので、定期的にメールマガジンが送られてきます。迷惑であれば停止させればいいだけですので、あまり気にする必要はありません。より高い精度で査定額を知りたいときにおすすめのサイトです。

調べるのに必要な情報

  • メーカー
  • 車種
  • 年式
  • グレード
  • 郵便番号
  • メールアドレス
  • 排気量
  • 車体色
  • 走行距離
  • 次の車検

買取相場例

  • トヨタ プリウス 2015年式(2.5万〜3万km・グレードA・白):163.7万〜169.5万円
  • ホンダ フィット 2014年式(3.5万〜4万km・グレード13G・白):52.8万〜60.3万円

同じ車を検索しても、車買取相場に差があることが分かりました。どうしてそうなるのか、次章で詳しく説明していきます。

ネットで調べる買取相場は差がある、なんで?

5つのサービスでそれぞれに相場を見てもらいましたが、サービス毎にバラツキがあるのが気になりますよね。相場だから同じような金額になりそうなものですが、なぜこのようなばらつきが出るのでしょう。

トヨタ プリウス 2015年式の相場

  • ズバット車買取比較:126万円
  • ガリバー:57.9万〜169.6万円
  • トヨタ:108万〜207万円
  • 日産:61.5万〜168.5万円
  • グー買取:163.7万〜169.5万円

車の買取相場は「車種・年式・走行距離・グレード」の4点からベースとなる価格が決まります。ズバット車買取ではグレードを選択できませんので、すべてのグレードの平均として相場価格が提示されます。ガリバーの場合は実際の査定額ですが車1台ごとの金額ですので、車の状態が非常に悪いものも含まれます。

トヨタや日産は下取り価格ですので、一般的には買い取りよりも査定額は下がる傾向になります。また自社の車と他社の車では取り扱いの得意不得意があるため、査定額も自社の車のほうが高くなるなどの癖があります。

そういう意味で「車種・年式・走行距離・グレード」の4点をすべて入力するグー買取は、とても高い精度で相場を知ることができます。ただし、それでも実際にお店で査定してもらうと相場よりも大幅に下がるというケースもあります。

残念ながら無料で知ることができる相場は、その精度に限界があります。なぜ限界があるのかについては次章で詳しく説明します。

ネットで相場を調べるのには限界がある

ここでは相場を知るためにおすすめの5つのサービスをご紹介しましたが、どのサービスでも「価格は参考価格です」といった表示がされています。ここで出た金額を期待してお店に持っていったら、それ以下の価格になることよくありトラブルになるためです。

それではなぜ、これらのサービスでは最新かつ精度のいい査定相場を提示しないのでしょう?実際の買取価格と同じ金額を提示しておけばトラブルにならずに済むのに、なぜ参考価格でしか提示してくれないのでしょう。

「中古車の相場というものは常に変動している」というのが、インターネットのサービスで精度の高い査定相場を提示できない理由です。相場ですので日々常に価格は変動していきます。市場でのニーズが高くなったり、供給不足になったりすると価格は上がりますが、反対にニーズが下がると価格も下がります。それらをインターネットサービスに反映させるのは至難の業です。

技術的にはできないこともないのですが、それをすると他社に実際に査定額を知られてしまうというリスクもあります。このため、どのサービスでも正確な査定額はきちんと査定を受けないとわからないようにしています。

いずれにしても、ネットで得られる情報というのはあくまでも参考値でしかありません。そして相場がわかったとしても実際に査定する車の状態によって、査定額は大幅に変わります。このため相場を精度高く提示しても、実際の査定額とは異なってきますのであまり意味はありません。

もし、本当にどれくらいの価値があるのか知りたいのであれば、やはり実際に査定してもらうしかありません。ただ、何も考えずに査定をしてもらうと、まず間違いなく相場以下の価格を提示されてしまいます。きちんと愛車の価値に見合った査定額を提示してもらうためのコツがありますので、そのコツについて次章で詳しく説明します。

車一括査定で複数の買取業者から査定を受けるのが一番正確

車がどれくらいで売れるのか、その概算くらいはインターネットで調べることもできますが、それと自分の愛車の価値が必ずしも一致するわけではありません。自分の車がいくらの値段で売れるのかは、やはり実際に査定をしてもらうのが最も正確です。

ただし、1社にだけ査定依頼をすると足元を見られて査定額が低くなってしまいます。このため査定額は相場以下の金額になりがちですが、これを回避するための方法のひとつが車一括査定を利用した査定依頼です。

この車一括査定を使うと多くの買取店の査定額が分かるため、どれくらいが相場なのか判断できるようになります。とはいえ、これまで使ったことのない人にとっては、よくわからないサービスですよね。ここではこのサービスについて簡単に説明します。

車一括査定とは

通常の車査定は買取業者ごとに査定依頼を行います。このため複数の業者に依頼しようとするとそれだけの回数、車の情報や個人情報の入力をしなくてはいけません。入力項目がかなり多いため、ほとんどの人が2〜3社くらいで査定依頼を終わらせてしまいます。

ところが車一括査定は1回の申し込みで10社くらいの業者にまとめて査定申込できますので、あまり労力をかけずに業者への依頼が完了します。申し込みをした後は業者から連絡があり、そこから業者ごとの対応になりますが、それでも1社ずつ申し込みをするよりは簡単に査定依頼できます。

車一括査定を利用するメリット

車の査定額というのは業者ごとで大きく違います。例えば顧客から探して欲しいとリクエストがある車は、多少高い値段を出してでも買取をします。反対に在庫が多くなっている車の場合は、売れ筋でもあまり積極的な買取をせずに、査定額が下がってしまいます。

審査の基準も業者ごとで違いますので、その車の価値を評価してもらうにはできるだけ多くの業者に査定してもらうことが必要です。その数が多ければ多いほど、買取価格の相場観も見えてきますので、安く買い叩こうとしている業者もすぐに分かります。

ただ、データ数は多ければ多いほどいいのですが、多すぎても対応が大変ですので、時間に余裕がある人でもない限り、5〜6社くらいの業者に絞って査定依頼することをおすすめします。

車一括査定を使えば高値になりやすい

車一括査定を利用すると、自動的に業者は相見積もりという条件で査定額を提示することになります。本心は買い叩きたくても、安値を提示すると他社の取られてしまいますので、本当に買い取りしたいなら高値を提示するしかなくなります。

業者同士が勝手に競い合ってくれることで、高価査定額を引き出しやすいのも車一括査定の魅力のひとつです。1円でも愛車を高く買い取りしてもらいたい人にとっては、とても便利なサービスですので、相場観をつかみたいという人だけでなく、車を高く売りたい人にもおすすめです。

事前に調べた買取相場と査定結果に差がある場合

車の買取相場と実際の査定額が完全に一致することはまずありません。車の状態や相場の変化によって高くなったり低くなったりするのが普通です。では、査定結果のほうが高かった場合と低かった場合、なぜそのようなことが起きるのか、そしてどう対処すればいいのかを説明します。

実際の査定結果のほうが高かったケース

査定結果のほうが高いというケースで考えられるのは次のような状態です。

  • 年式に対して走行距離が短い
  • オプション装備で純正部品も一緒に査定
  • ちょうどその車を探している業者があった

車の価値は走行距離で決まると言っても過言ではありません。目安は1年で1万kmですので、それよりも走行距離が短い車は相場よりも高値が付く傾向にあります。またアルミホイールなどに交換していても、純正部品が残っている場合はそれらも含めてプラス査定してくれることもあります。

さらには、買取業者でちょうど探している車だった場合には、その業者は多少無理をしてでも買い取ろうとしてくれます。輸入車などでよくあるケースですが、この場合は売却先がすでに決まっていることもあって強気の査定額を提示してくれます。

相場よりも、高値がつくような場合はそのまま売ってしまえばいいのですが、相手が欲しがっている状態でもありますので、「もう一声」と言って、もう少し高値が出せないか相談してみましょう。1〜2万円程度かもしれませんが、まだ上がる伸び代はあるのだと考えてください。

実際の査定結果のほうが低かったケース

相場よりも査定結果のほうが低くなるようなケースとしては、次のような状態が考えられます。

  • タイヤがすり減りすぎている
  • 過走行車の扱いになっている
  • 修理歴のある車
  • 見た目がボロボロになっている車

再販するときにニーズの低い車や、再販するのに部品を購入しなくてはいけないような車は相場以下になります。タイヤは溝の幅が決まっていますので、ツルツルの状態では再販できません。この場合は、タイヤの価格分だけ査定額は下がります。

また、過走行車や修理歴車、そして見た目が明らかにボロボロになっているような車は中古車市場で不人気車ですので、こちらも査定額が大きく下がってしまう要因になります。これらに該当する場合は、買取価格が相場以下になることを覚悟しておきましょう。

単体で査定依頼していて相場以下だった場合には、車一括査定を使って再査定してもらいましょう。基本的には車一括査定で相場以上の金額になりますが、それでも相場に届かないという場合は、車がかなり悪い状態と考えられます。金額に納得出来ない場合は廃車まで乗り続けるか、これ以上査定額が下がらないうちにすぐに手放しましょう。

まとめ

車の買取相場を調べる方法についてご紹介してきました。ここでご紹介した5つのサイトを利用すれば、希少車や不人気車でもない限りおおよその相場観は見えてくるかと思います。ただ、そこで出てくる金額が必ずしも愛車の査定額になるとは限りません。

この記事のまとめ
  • ネットで調べることができるのは参考価格
  • 車の状態によって査定額は大きく変わる
  • 車一括査定を利用すれば愛車の買取相場を簡単に把握できる
  • 高く売りたい人にも車一括査定がおすすめ

ここでご紹介した査定額を知る方法はあくまでも参考価格であり、車の状態によって実際の査定額が上がることもあれば下がることもあります。きちんとした査定額を知りたいのであれば、実際に買取店に依頼して査定をしてもらいましょう。

ただし、買取店に単独依頼したときにはそこで提示された金額が妥当なものかわからないという問題があります。できるだけ複数の業者に査定依頼をして、たくさんの見積書をベースに比較検討してください。そのときには1社ずつ申し込むのではなく、車一括査定サイトがおすすめです。

車一括査定を利用すれば相場観が分かるだけでなく、業者同士の競い合いが発生するため、通常よりは高値になりやすいという特徴があります。車を少しでも高く売りたいという人も、ぜひ車一括査定を使って愛車の売却を進めましょう。