N-BOXの買取相場と高額査定を引き出す3つのポイント

軽自動車もゆとりのある室内空間を持った車が増えてきましたが、その中でもさらに広い空間を持っていることで大人気となったホンダのN-BOX。2017年にフルモデルチェンジがあっても、いまだに旧モデルも含めて中古車市場で人気のある1台です。そんなN-BOXですが、買い替え時にはどれくらいで売れるのか気になっているオーナーさんも多いかと思います。

ここではそんな疑問を解決するために、N-BOXの買取相場と高額査定を引き出すポイントをご紹介します。これからN-BOXを売却しようという人が読むことで、売るべきタイミングと相場以上の金額を提示してもらうためのコツが分かる内容になっています。

N-BOXの買取相場

2011年に発売開始になったホンダのN-BOX。発売からあっという間に人気の軽自動車となり、日本自動車殿堂カーオブザイヤーをはじめ、様々な賞を受賞している名実ともに日本で1番の軽自動車になっています。

2017年にフルモデルチェンジされたあとも、その勢いは止まるどころかさらに加速し、中古車市場でも供給不足が目立つ1台になっています。こうなると高額な買い取りが期待できますので、自分のN-BOXがいくらで売れるのか知りたいですよね。

ここではホンダのN-BOXの買取相場をご紹介しつつ、相場から判断した売りどきについて説明します。

2017年式・走行距離1万キロのN-BOX査定価格

2017年モデルはフルモデルチェンジがあり、さらには発売から1年程度しか経過していないことから、いずれのグレードでもかなりの高値で買い取りしてもらえます。もっともこの段階での売却を考えている人はほとんどいないかと思いますので、発売から1年ならこれくらいの金額になるという目安として覚えておきましょう。

ノーマルグレード

※参考：「ナビクル」より

カスタムグレード

※参考：「ナビクル」より

2015年式・走行距離3万キロのN-BOX査定価格

購入から3年経過すると最初の車検ですので、このタイミングで手放す人もいるかと思います。2015年式は初代の後期モデルですが、2代目のデザインが好みではないという人に人気があります。このため、現時点では3年落ちでもかなり高値を付けてもらえます。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2013年式・走行距離5万キロのN-BOX査定価格

2回目の車検を迎える5年落ちのN-BOXですが、ここでもまだまだ高く買い取りしてもらえます。新車への買換資金としても十分な金額ですので、2代目に乗り換えたいという人は、そろそろ売却を考えるべきタイミングでもあります。

ノーマルグレード

カスタムグレード

2011年式・走行距離7万キロのN-BOX査定価格

N-BOXは2011年から発売になりましたので、2011年式は初代の初期モデルということになります。この年式でも驚くほど高値がつきます。2013年式から数万円しか買取価格が落ちておらず、リセールバリューの高い1台であることが分かります。

ただし、このあと走行距離が伸びていくことを考えると、ここから査定額が一気に下る可能性もありますので、売却の先送りはあまりおすすめできません。

ノーマルグレード

カスタムグレード

N-BOXの直近の買取実績

上記でご紹介したホンダN-BOXの買取価格は実際の査定額ではなく、買い取りしたN-BOXの平均値ですので、実際に査定をしてもらうと相場から大きく外れることもあります。ここでは、実際の査定でN-BOXにどれくらいの値段がついているのかご紹介します。

ランダムに抽出した3台ですが、同じグレードであっても2015年式よりも2011年式のほうが高値になっているのが分かります。通常であれば年式が浅いほうが高値になるのですが、車査定においては車の状態やオプションの内容によって査定額が大きく変わります。

このため、N-BOXにおいては相場を知ることにそれほど大きな意味がないことが分かります。自分の愛車がどれくらいで売れるのかは、実際に査定してもらうしかありません。相場はあくまでも参考程度として、きちんと買取店で査定してもらいましょう。

N-BOXは年式よりもオプションの有無が重要

N-BOXは2017年にフルモデルチェンジを行った結果、初代と2代目でデザインが大きく変わってしまいました。2代目が男性的なモデルになったことで「初代のほうがいい」という女性も多く、中古車市場での人気に衰えが見えません。

また、しばらくは2代目が中古車市場に出てくることもありませんので、初代であってもまだまだ高く買い取りしてもらえます。あと2年くらいすると徐々に2代目の中古車が増えてきますので、そうなると初代の買取価格もさすがに落ちてくることが予想されます。

初代に乗っているという場合には、これから1〜2年がベストな売却のタイミングになります。それ以降になりますと、市場価値が下がってしまう可能性がありますので、乗り潰すのでなければ、そろそろ売却の検討を始めましょう。

N-BOXの買取価格は年式よりも、オプションの有無や車の状態が大きく影響します。純正品のカーナビでもエントリーモデルとプレミアムクラスでは10万円近く価格が違いますので、もちろんプレミアムクラスのカーナビがついているほうが高値になります。

アルミホイールなどのエクステリアパーツもプラス査定になります。2代目からはHonda SENSINGが搭載されたモデルもありますので、こちらも高額査定につながります。見た目も重要でキレイに乗っていたN-BOXほど高値がつきます。

反対にあまりオプションパーツがない場合や目立つ傷やヘコミがある場合には、相場以下の金額になりますので、人気の車とはいえ高価買取を期待しすぎないようにしましょう。

N-BOX高価買取のコツ3選

N-BOXは人気車種ですので、普通に査定してもらうだけでもそれなりの高値は付きます。ただし、相場以上の値段で買い取りしてもらうにはちょっとしたコツが必要になります。その中でもN-BOXを売るときに意識したいのが下記の3点です。

これだけではよく分からないという人もいると思いますので、それぞれの理由について少し詳しく説明します。

1.ディーラーの下取りではなく買取専門店で査定を受ける

新車への買い替えをする人は、N-BOXをディーラーの下取りに出そうと考えているのではないでしょうか？実際に多くの人が下取りで車を引き取ってもらっていますが、N-BOXのような人気車種はディーラーの下取りよりも、買取専門店での買い取りのほうが確実に高値になります。

ディーラーは新車を売って儲けていますので、下取りはあくまでもサービスの一環でしかありません。他社に売られても新車さえ買ってもらえれば損をしませんので、「どこよりも高く買い取りする」なんて考え方がありません。その結果、買取専門店よりも査定額が低くなる傾向にあります。

車の状態にもよりますが、一般的には買取専門店のほうが10万円以上高い値段をつけてくれます。そう考えると、ディーラーでの下取りは選択肢としては考えられませんよね。相場を知るためにディーラーで下取り額の見積もりを出してもらうのは構いませんが、実際の売却は買取専門店で行いましょう。

2.軽自動車専門店で査定してもらう

ディーラーの下取りよりも、買取専門店での売却がいいとお伝えしましたが、さらに通常の買取専門店ではなく軽自動車専門店での査定がおすすめです。車というのは種類が無数にあり、店舗ごとに取り扱いの得意不得意があります。

このため、SUVはSUV専門店、スポーツカーはスポーツカー専門店に売り、軽自動車は軽自動を専門的に取り扱っているお店で査定してもらうのが高値買取のセオリーです。専門店はその車種の取り扱いに慣れていますので、多少の不調であれば自社で簡単に直すことができます。

その結果、他社があまり値段を付けないような状態のN-BOXであっても、自社で修理して再販ということも可能です。少しでも高値で買い取りしてもらいたいのであれば、N-BOXの取り扱いに慣れている軽自動車専門店で査定してもらいましょう。

3.自社で再販しているお店で売る

車買取店には買い取りした車をオークションに出す店舗と、自社で再販する店舗の2種類があります。自社で再販する店舗の場合は、常に在庫リスクを抱えてしまいますので、買取価格をどうしても抑えたくなりますが、N-BOXのような人気のある車は、店頭に並べるとすぐに買い手が見つかります。

このため、売れずに在庫として抱えてしまう可能性がかなり低いため、思い切った査定額を提示してくれます。オークションを通す場合にはオークション利用料金などの中間マージンが発生しますので、どうしても買取価格が抑えられてしまいます。

N-BOXのような人気の車を少しでも高く売りたい場合には、買い取りした車をオークションに出すお店ではなく、自社で再販している大型の買取専門店に査定してもらいましょう。

N-BOXを高く売るためには業者選びが重要

N-BOXを高く売るための3つの方法をご紹介しましたが、いずれの方法からも分かるのは「どこに売るのか」が重要だということです。N-BOXは人気車種ではあるものの、買取価格のバラツキがとても大きいという特徴があります。

A社60万円と査定しても、B社は70万円をつけることもあります。それどころかC社は100万円を提示してくれる可能性もあるわけですから、１社でも多くの買取店に査定してもらうのが1番です。ただし、この方法はあまり効率がよくありません。

高値が出るまで10社も巡るとなると、とても1日や2日では終わりません。少なくとも3日はかかりますので、貴重な休日の時間が査定だけでなくなってしまいます。せっかくの休みなのにぐったりとしてしまいますので、もっと効率的に査定してもらいたいところです。

そんな、できるだけ労力を使わずに高値で売りたいという人に、おすすめしたい査定方法があります。どうすれば相見積もりで労力をかけずに高値を引き出せるのかについて説明します。

相見積もりであることを伝える

相見積もりで査定を受けるのはとても簡単です。査定依頼するときに「相見積もりです」と伝えるだけで、どの業者も通常よりも高値を提示してくれます。単独での査定の場合、どの業者も少しでも安く買い取りたいため、ほぼ100%足元を見た査定額を提示してきます。

ところが、相見積もりになっているとライバルがいますので、安値を提示すると他社に買い取られてしまいます。N-BOXのような確実に高値で売れる車を他社に取られるわけにはいかないので、どの業者も自社の出せる最大金額を提示してくれるというわけです。

この方法なら4〜5社に見積もり依頼するだけで、確実に相場以上の金額で愛車を売ることができますので、必ず相見積もりであることを業者に伝えた上で査定してもらいましょう。

それがカンタンにできるのが車一括査定

相見積もりにすれば高値を引き出すことができますが、それでも4〜5社に査定依頼をしたり持ち込みしたりするのは大変です。そこで、もっと手軽に車を手放したいという人におすすめなのが車一括査定サービスです。

車一括査定サービスは、1度の申し込みで複数の業者にまとめて査定依頼でき、査定も出張して行ってもらえますので、わざわざ持ち込みをする必要がありません。しかも、このサービスを使って申し込むと、最初から相見積もりであることが決まっていますので「相見積もりです」と伝える必要もなく高値を提示してもらえます。

ただ注意してもらいたい点が1つあります。あまりにも手軽なのでついついたくさんの業者に査定依頼したくなりますが、そうなると査定依頼した数だけ同時に応対をしなくてはいけなくなります。これはかなりの労力がかかりますので避けてください。無理なく対応できる4〜5社程度までの査定依頼に抑えておきましょう。

まとめ

新車でも中古車でも人気の高いホンダのN-BOX。軽自動車は普通車よりもリセールバリューが高いことで知られていますが、N-BOXはその人気の高さも相まって、さらに高値で売れることが期待できる1台です。ただし、何も考えずに査定してもらうと思ったよりも安値を付けられることも珍しくありません。

一般的にフルモデルチェンジ後には、前モデルが大幅に値崩れしますがN-BOXは前モデルのデザインもいまだに人気があるため、買取価格にそれほど大きな影響を与えていません。ただし、2代目が中古車市場に出てくるようになると、一気に買取価格が落ちる可能性もあります。

初代に乗っている人で、買い替えを考えている人は現行モデルが中古車市場に増えてくる2020年くらいまでに売却してしまいましょう。また、車の状態やオプションの有無が査定額に大きく影響しますので、買取相場はあまり参考にはならないので注意してください。

少しでも高く買い取りしてもらいたい場合は、買い取りした車を自社でそのまま販売している店舗で査定を受けましょう。N-BOXは在庫リスクが低く中間マージンの発生しない直販型のほうが高値を付けてもらいやすい傾向にあります。

ただし、1社だけの査定ですと足元を見られる可能性があります。車一括査定サービスを活用して相見積もりの状態にしたうえで4〜5社に査定してもらいましょう。