ルーミーの査定相場と高価買取の3つのポイント

大人気だったbBの後継車として発売され、毎月1万台を超える受注のある人気車種になったトヨタのルーミー。これだけ人気が高いと、いま売ればかなりの高値になるのではないかと期待している人もいますよね。実際のところルーミーはどれくらいの金額で売れるのでしょう？

ここではそんな疑問を解決するために、ルーミーの買取相場と高額査定を引き出すためのコツについてご紹介します。ルーミーを売却しようかなと考えている人が読むことで、いつまでに売るのがいいのかが分かり、高額査定を提示してもらえるような内容になっています。

ルーミーの査定価格

広々とした空間と、最新の安全技術が詰め込まれたトヨタのルーミー。2016年11月に発売開始になったばかりの新しい車ですので、中古車市場に出回っている数がとても少なく、トヨタの人気車種ということもあって、今ならかなりの高値買取を期待できそうです。

実際のところ買取相場はどれくらいなのでしょう？ここではルーミーの走行距離とグレードごとに分類して、どれくらいの値段で買い取りされているのかをご紹介します。

走行距離1万キロ、2016年式のルーミー査定相場

出典：ナビクル「ルーミーの買取相場」

ルーミーは販売開始からまだ2年経過していませんので、走行距離が1万キロというのはやや走行距離が短いとされる状態です。新車価格がGで150万円、Xなら135万円と考えると、いずれも新車の半額近くにまで落ちています。

GSやG-T、カスタムGなどの人気の高いモデルは100万円以上で売れますが、それでもたった2年足らずで60万〜70万円くらい値段が落ちてしまいます。とはいえ、ここからは下げ幅も小さくなりますので、まだ慌てて売る必要はありません。

走行距離2万キロ、2016年式のルーミー査定相場

2年落ちの2万キロですので、買取相場としてはこれくらいが平均だと考えてください。135万円の車が70.7万円で売れるなら、決して悪い話ではありません。ただ、ここでもやはりグレード間の格差があります。

ターボ車であるG-Tやエアロ仕様のカスタムGの人気が高く、中古車市場にはほとんど出回っていませんので、2万キロ走行していても100万円以上の値段がつきます。とはいえ、ルーミーに不満がないのであれば、あと数年は乗り続けたいところです。

走行距離3万キロ、2016年式のルーミー査定相場

走行距離が3万キロになると、やや走行距離が多いということで、グレードの高いモデルでも100万円を超えればいいくらいの査定額にまで下がります。これくらいはまだ許容範囲内ですが、中古車の台数が増えてくると、走行距離が長い車は不利になります。

高く売りたいのであれば、走行距離が5万キロに達するくらいに売ることも視野に入れておきましょう。1〜2年くらいのうちに売ることができれば、買い替え時の頭金としては十分な金額になるはずです。

走行距離4万キロ、2016年式のルーミー査定相場

2年で4万キロになると、完全に過走行車になります。このままのペースで走り続けると4年で8万キロですので、2年後の査定相場は半額くらいにまで落ちる可能性もあります。走行距離を短くすることはできませんので、他の部分でアピールできるようにして乗り続けましょう。

どのようにすれば高値を引き出すことができるのかについては、後ほど詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ルーミーの直近の査定価格

上記の査定相場は、平均的な買取価格ですので実際に査定してもらうときには、必ずしも相場通りになるわけではありません。ここでは実際に車買取店で査定されたルーミーの査定価格をご紹介します。

出典：ガリバー「ルーミーの査定・買取実績」

ランダムに3台ほど抜き出して査定価格をチェックしてみると、いずれも相場以上の値段がついています。買取価格は走行距離と年式でほぼ決まりますが、車の状態も査定においては影響しますので、状態のいいルーミーは高値をつけてもらえます。

また、純正のナビやパーツが付いている場合にも、高値で評価されます。そのような細かな部分に関しては1台ずつ仕様が違いますので、相場はあくまでも参考程度に考えて、実際の買取価格は査定をしてもらわないと分からないものだということを頭に入れておきましょう。

GグレードとXグレードは高値になりにくい

ルーミーは発売からまだ2年も経過していない車です。それでも新車の月間販売台数はトップ10に入ることもあるほどの人気車種ですので、中古車市場でも入荷されるのを待っている人が多く、お店によっては店頭に並ぶ前に買い手が見つかることもあります。

それほどの人気車種ですが、残念ながらGグレードとXグレードは思った以上の値段はつきません。新車価格が安いということもありますが、ルーミーの中でも人気が高いのはターボ車かエアロ仕様のどちらかです。また、衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」の有無も価格に影響します。

ルーミーは居住性のよさと安全性の高さが人気の車ですので、「スマートアシストⅡ」がない車はどうしても査定額が低くなります。また、これからマイナーチェンジが行われると、さらに人気が下がってしまう可能性があります。

2018年から2019年にかけてマイナーチェンジがあると考えられていますので、GグレードとXグレードはここからさらに査定額が下がることは覚悟しておきましょう。

とはいえ、やはり人気モデルは相場も高く、しかも車の状態が良ければ相場よりもはるかに高い金額をつけてもらえることもあります。オプション品によっては、プラス10万円以上の値段がつくことも珍しくありませんので、購入時にお金をかけた1台はまだしばらくは高値を期待できます。

売り時としては、一般的に言われている納車から5年5万キロというのがひとつの目安になります。GグレードとXグレードはもう少し早めに手放したほうがいいかと思いますが、G-TグレードやカスタムGなどは、5年5万キロくらいでの売却を視野に入れておきましょう。

ルーミー高額査定のコツ3選

中古車市場にまだ数が出ていないルーミーですので、何もしなくてもそれなりの値段がつきますが、少しでも高く売りたいのであれば、下記の3点を意識して査定してもらいましょう。

なぜこの3点が重要なのか、それぞれの理由について説明します。

1.売却を先延ばしにしない

基本的には買取価格というのは右肩下がりです。年度末に向けてやや上がることもありますが、上昇幅はそれほど大きくありません。このため、いつ売るべきかというと売りたいと思ったときが最も査定額が高くなるタイミングということになります。

忙しいからという理由で、査定してもらうのを先延ばしにするとそれだけ価格は下がっていきます。車種にもよりますが、1ヶ月で1万円くらいのペースで査定額が下がります。3ヶ月先送りすると6万円も下がってしまいます。売りたいと考えたら、すぐにでも動き出すようにしましょう。

出典：ナビクル「ルーミーの買取相場」

2.買取希望額は業者に伝えない

買取価格に相場はありますが、これだけ中古車の数が少ない車になると値段はあってないようなものです。そうなってくると買取店の担当者との駆け引きが重要になってきます。査定を依頼すると、何気なく「いくらくらいなら売ってくれます？」と聞いてくることがありますが、これには答えないようにしましょう。

相場を知っているとついつい、その金額を言ってしまいそうになりますが、すでにご紹介しましたように、オプションなどにより相場よりも大幅に値段が上がることもあります。希望額を伝えると、実際にはもっと高値で売れるのに自分でそこに上限を作ってしまうことになります。

もし希望額を聞かれたら「どれくらいの価値があるかわからないけど、納得できる金額だったら売ります」と伝えておきましょう。もちろん、金額が低かった場合には売る必要はありません。

3.車検前に買い取りしてもらう

発売して間もない車を手放すという場合は、最初の車検のタイミングでと考えている人も多いかと思います。このとき、車検を受けておくとそれだけ高値をつけてもらえると思っている人がいるようですが、車検分でプラスになるのは車検の費用よりも少額です。

車検に10万円かけて、プラスになるのが5万円というようなことになり、トータルでマイナスになってしまいます。車検したから大幅に買取額が上がるということはありませんので、車検の後ではなく、車検の前に買い取りしてもらいましょう。

ルーミーを高く売るためには業者選びが重要

ルーミーを高く売るためのコツを3点ご紹介しましたが、もうひとつ高値を引き出すためのポイントがあります。それが、複数の業者に見積もりしてもらうという方法です。まだまだ市場に出回っている数が少ないため、ルーミーの買取価格相場は安定していません。

A社が50万円と値段をつけた車でも、B社なら70万円、C社なら100万円なんてことが実際にありえるのがルーミーのような新しい車の特徴です。でもどこに持っていけば高値になるかは、実際に査定してもらわないと分かりません。

だったら、できるだけ多くの買取店に持ち込んで査定してもらい、その中で最も高い査定額を提示してくれた業者に売ればいいんです。どの業者も査定は無料でしてくれますので、満足できる金額でなければ「考えさせてください」と言って、別の業者で査定を受ければいいだけです。

とにかくたくさんの業者に見てもらうことが高値買取に繋がります。でも、この方法はかなり効率が悪いという問題があります。実は複数の業者に査定してもらいながらも、もっとスムーズに高値を引き出せる方法がありますので、その方法をご紹介します。

相見積もりであることを伝える

業者は基本的に足元を見て買い叩こうとします。このため、良心的な価格を提示してくれるお店はほとんどありません。ところが「相見積もりです」と伝えるだけで立場が一気に逆転します。これまでは騙してでも安値で買い取ろうとしていた業者も、自社の出せるギリギリの金額を提示して「何とか売ってください」と態度が変わります。

相見積もりで競合がいる状態で安値を提示すると、他の業者に売られてしまいます。そうなると利益になりませんので、買い叩いている場合ではなくなるというわけです。その結果、4〜5店舗程度まわるだけで、確実に相場以上の金額を提示してもらえるようになります。

それがカンタンにできるのが車一括査定

「相見積もりです」と伝えるだけで高値を引き出すことは可能ですが、それでもまだ4〜5店舗に持ち込みしなければいけないと思うと、ちょっと憂鬱な気分になりますよね。どう考えても1日では終わりそうにありませんので、休日が2日とも潰れてしまいます。

もっと効率よく売却をしたい。そういう人におすすめなのが、車一括査定サービスです。車一括査定を利用すると、1回の申し込みをするだけで複数の業者に対して査定依頼ができます。これによって査定依頼の労力を大幅にカットできます。

さらにはこのサービスを使うことで、最初から相見積もりの状態になることを業者側が把握していますので「相見積もりです」と伝える必要もありません。面倒な交渉も一切なしで、自宅まで査定しに来てくれますので、持ち込みのために買取業者を転々とする必要もありません。

ただひとつだけ気をつけてもらいたいのが、査定依頼先を5社くらいまでに抑えるということです。欲張って10社にも依頼すると、10社同時に対応しなくてはいけなくなります。査定のスケジュールを決めるだけでもストレスになってしまいます。車一括査定を使うときも、査定依頼は4〜5社くらいにしておきましょう。

まとめ

発売されてからまだ年数が経っていないルーミーですが、トヨタ車の中でもかなりの売れ行きで、中古車としてのニーズもかなり高まっています。そんなルーミーを売るときには次のことを頭に入れておきましょう。

ルーミーの中でもターボ車やエアロ仕様の人気が高く、GグレードとXグレードはあまり人気がないのであまり高値が期待できません。それでも、純正のカーナビが付いているだけで、査定額が数万円アップすることもあります。

車のスペックや状態によって査定額が大きく変わりますので、相場は参考程度と考えておきましょう。実際の査定額を知りたいのであれば、業者に見てもらうしかありません。ただし、その業者によって査定額に差がでるのがルーミーの特徴です。車一括査定サイトなどを活用して、相見積もりの状態にして4〜5社くらいに査定してもらいましょう。

また、売却のタイミングとしては売りたいと考えたときが売り時です。先送りしているとどんどん価値が下がっていきますので注意してください。すぐに売るというのでなければ納車から5年以内、走行距離は5kmを超えない範囲での売却を目指しましょう。