車一括査定

車一括査定のしつこい電話を回避する方法

車は下取りではなく一括査定で売ったほうがお得。そんなラジオCMを耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。複数の買取業者に簡単に査定してもらえ、さらに高値買取を期待できるとてもありがたいサービスですが、実はひとつだけ大きなデメリットを抱えています。それがしつこい電話でのセールスです。

  • しつこい電話はどれくらいの頻度で掛かってくるの?
  • 回避する方法はないの?
  • そもそもなんで何回も電話を掛けてくるの?

ここではそんな疑問を解決するために、車一括査定を利用したときのしつこい電話の対処方法についてご紹介します。これから車を売るという人も、いま迷惑な着信に悩まされている人も、この記事を読むことで、スムーズな車一括査定ができる内容になっています。

車一括査定に申し込むと電話がしつこい

車を高く売るための方法として注目されている車一括査定サイト。下取りよりも20万円高く売れたというような話もありますが、ひとつだけ大きなデメリットがあります。インターネットなどで調べていると気づくかもしれませんが、申し込みと同時に大量の電話がしつこく掛かってきます。

なびくるやズバブーンなどで査定依頼をすると、1分もしないうちに買取業者から連絡があります。仕事や用事などがあって電話に出られなかったら、20件以上の着信履歴が残っていたということもあります。Twitterにはこんな例が投稿されています。

これは極端な例だと思っているかもしれませんが、車買取業者が少ない地方の人でもない限り、ほとんどの利用者がこの電話に困惑します。

ただし、この問題はきちんとした対策を行っておけば、それほど気にすることなく車を売ることができます。どのような対策をすればいいのか、この記事ではその方法について詳しくご紹介します。

実際に電話はどれくらいしつこいのか

「20件以上の着信履歴」と少し驚かすような紹介になってしまいましたが、実際のところ車一括査定ではどれくらいの連絡があり、どれくらいしつこいのでしょう?

例えば、なびくるやズバブーンでは最大10社に査定をしてもらえます。サイトによっては多少のバラツキはありますが、少なくとも4〜5社は査定をするための連絡があります。このため、単純に考えて、4〜10の着信があります。

ただし、それはすべての着信に1回で出られた場合だけです。もし電話に出られない場合は、数分おきに再度着信があります。ガリバービッグモーターのような大手ほど、うざいと感じるほどしつこく連絡をしてきます。1時間で15回の着信履歴があったという話もあります。

他の買取業者ですとやや少なめですが、それでも30分に1回くらいのペースでは掛かってきます。その本当の理由については後述しますが、建前として買取業者は査定の依頼を受けたわけですから、査定額を伝えるために連絡をしてくるわけです。

セールスマンは仕事として連絡をしているだけで、当然繋がるまで電話を掛け続けることになります。むしろそれをしなかったら「依頼したのに連絡が来ない」と評判が下がってしまうかもしれません。一括査定を使ったときは基本的に、この査定直後の着信は避けられないと考えてください。

でもまったく対処できないというわけではありません。どのようにすればしつこくてうざい電話を止めることができるのか。次章で詳しくご紹介します。

迷惑な電話を防ぐ方法

それでは実際に、どのようにすれば迷惑な電話を防ぐことができるのかについてご紹介します。すでに申し込みをしているケースと、これから利用しようというケースでは対処方法が違います。それぞれのケースに分けて対処方法を説明します。

すでに申込後で電話に困っている人の対処方法

すでに申し込みをしてしまった場合は、残念ながら電話が掛かってくるのを回避する方法がありません。すでに説明しましたように、こちらから査定依頼をしたわけで、買取業者はそれに対する回答をするために連絡してきます。

このため、こちらで出来ることといえば「きちんと電話に出て応対する」こと以外にありません。とはいえ、きちんと対応すればそれ以降に着信に悩まされることはありません。電話の内容は、「実車を見せてほしい」という査定の連絡です。

現物を見ないことには、正しい買取額が決められませんので、「いつ査定できますか?」と出張査定、もしくは持ち込み査定日を決めなくてはいけません。車種や年式、走行距離などの情報だけでは買い取りができないということを頭に入れておきましょう。

そうなると、一つひとつ丁寧に応対するしかありません。無視していたら忘れてくれるということはありませんので、手間がかかりますがきちんと出るようにしましょう。査定のスケジュールが決まれば、それ以上のうざい着信はそこで停止します。

これから申し込もうと思っている人の対処方法

これから申し込もうとしている人の対処方法は2つあります。

  • 査定依頼後2時間程度は予定を入れない
  • メールにて回答をもらえるサイトを利用する
  • 査定数を4〜5社に抑えておく

電話が多いとは言え、最初から分かっていればそれほど身構える必要はありませんよね。特に普段の仕事で営業や購買を担当している人なら、ストレスを感じることはないかと思います。そういう人は、査定依頼後の連絡に備えて十分な時間を確保しておきましょう。

電話応対が苦手という人は、カーセンサーを利用することで着信数を減らすことができます。カーセンサーで申し込むときの入力項「連絡希望時間帯」に「メールのみで希望する」と入力しておくと、多くの買取業者がメールで回答をしてくれます。

ただし、ガリバーやビッグモーターなどの大手はシステム上、自動的に電話が掛かってくる仕組みがありますので、完全に着信をゼロにすることはできません。

着信に悩まされないようにするには、最初から査定数を4〜5社に絞っておくという方法もあります。たくさんの業者に査定してもらったほうが高値にはなりますが、相見積もりの状態にするだけなら、4〜5社で十分です。そこで競い合って高値を出してくれます。

欲を出して10社も依頼するから、着信に悩まされることになります。電話応対が得意でないという人は、現実的に対応可能な4〜5社くらいの査定数に抑えておきましょう。

かかってきた電話のうまい撃退方法

査定依頼をして最初の電話は仕方がありませんが、実は実車で査定をしてもらった後にも、しつこく着信があります。「他社の額はどうでした?」「他社よりも5万円高く買います」といった内容ですが、売却先をすでに決めているとそういう営業も面倒なだけですよね。

ここではそのような査定後の電話を撃退する方法についてご紹介します。

「もう売ってしまった」と伝える

効果的な撃退方法のひとつが「もう売ってしまった」と伝えることです。すでに車がないなら、どんなしつこいセールスマンも、それ以上は手出しできなくなります。彼らは無駄なことはしませんので、売れたことにして諦めさせるようにしましょう。

ただし、本当に売ったのか確認しにくるセールスマンもいます。まだ手放していないのであれば、数日間は家以外の見つかりにくい場所に車を停めておきましょう。売却先が決まっているのであれば、できるだけ早くに契約を済ませて、車を引き取ってもらいましょう。

「やっぱり売るのをやめた」と伝える

「売ってしまった」と同じくらい効果があるのが「売るのをやめた」と伝えることです。「やっぱり車が必要になって売るのをやめます」と伝えれば、セールスマンからの連絡が減ります。定期的に「まだ売りませんか?」と営業してくるのが難点ですが、それでも着信は確実に減ります。

この方法であれば、車をチェックしに来られることもなく、しつこい連絡を止めることもできます。もちろん実際には他社に売っても構いません。車が手元になければ、どんな粘り強いセールスマンもそれ以上の連絡をしてくることはなくなります。

キャンセル依頼をして電話を停止させる

上記の方法は、電話を止めるための方法としての「売るのをやめた」ですが、本当に売るのが嫌になった場合や、ディーラーの下取りに出すような場合は、一括査定サイトからキャンセルをしましょう。キャンセルをすれば、基本的にはセールスマンが連絡してくることはなくなります。

それでも連絡があった場合は「キャンセルしましたので、これ以上は連絡してこないでください」と伝えるだけで、それ以降にしつこくつきまとわれることはなくなります。

どうしてそんなにしつこいのか?

そもそもなぜそんなにもセールスマンはしつこいのでしょう?これには2つの理由があります。

  • 先に連絡がついた業者ほど車を売ってもらいやすい
  • 車を買い取れないとセールスマンの収入が減る

車の買い取りでは、一番最初に連絡した業者ほど契約をしやすいという傾向があります。このため、どの業者も急いでコンタクトを取ろうとします。ゆっくりしていたのでは、他社が契約を済ませてしまう可能性があります。

少なくとも実車の査定をするところまでこぎつけないと、買取の土俵に上がることすら出来ません。このため、連絡が取れるまで何度もしつこく電話をしてくるというわけです。

そして、もうひとつ大きな理由として挙げられるのが、買取業者のセールスマンは、ほとんどが歩合制給料だということです。車を買い取れば買い取るほど給料が上がります。それでも安値で引き取ることができればさらに給料がアップしますので、必死になって連絡をしてきます。

1度断られたくらいで諦めていたのでは、上司にとても厳しく叱られます。自分の給料のためにも、上司に叱られないためにも、彼らも必死になっています。このため、お客様の立場に立ってという余裕がなくなり、「買い取りしたもの勝ち」という気持ちが強くなって、こういったことが頻繁に起きています。

しつこい営業には毅然とした態度を取ることが大事

車買取業者のセールスマンはとても強引な人が多く、強気な態度で何度もしつこく営業をしかけてきます。いくら高値をつけてもらっても、そういう人には絶対に売りたくないという人もいると思います。

車一括査定サイトを利用するときの基本スタンスは「一番高値をつけてくれた業者に売る」ようにしましょう。中途半端に交渉して高値を引き出そうとすると、相手もチャンスがあると思って、何度も連絡してきます。

査定をしてもらう前に「交渉なしで高値を出してくれたところに売る」とはっきり伝えましょう。毅然とした態度で、すべての業者に対して公平な買取をすると伝えれば、どんな腕のいいセールスマンでも自社が出せる限度額で勝負するしかなくなります。

それでも交渉を持ちかけてくる人もいますが、そういう人は「約束を守れないなら売却候補から外します」と伝えてください。はっきりと言うことが重要です。査定相手が1つ減ってしまうではないかと思うかもしれませんが、このような交渉を持ちかけてくる業者はそもそも査定額に自信がないから、強引になんとかしようとしているだけです。

売却候補から外してもまず影響が出ることはありません。むしろ他の業者に対する見せしめになって、きちんとした対応をしてもらえるようになります。しつこくやってくるのは、自分に甘さがあるからだと考えて、ビジネスとして厳しい目でセールスマンと向き合うようにしましょう。

まとめ

車一括査定サイトを利用したときのしつこい電話。それをどう対処すべきかについて説明してきましたが、少しでも不安は解消できたでしょうか?査定依頼をしたらいきなり買取店からの電話が鳴り止まなくなるため、とてもストレスを感じていた人もうまく対応できるような気がしてきたのではないでしょうか。

最後に復習の意味も込めて、重要なポイントについてまとめておきます。

  • 面倒でも一つひとつ応対することで鳴り止む
  • メールで査定をしてくれるサイトを利用すればストレスを減らせる
  • 審査を依頼するのは4〜5社程度にしておく
  • 「売ってしまった」「売るのをやめた」と伝えて諦めさせる
  • 耐えられなくなったら一括査定サイトでキャンセルをする

1円でも高く売りたいなら、車一括査定を利用しての売却がおすすめですが、このサービスを利用した場合、とても強引なセールスマンが担当することがあります。他社に決めたと言っても、何度も連絡を取って、自社で買い取りをしようとします。

ストレスを減らすためには、査定先をあまり増やさないことと、セールスマンに対して毅然とした態度で向き合うことが大切です。

相見積もりの形になっていますので、それだけで相場以上の価格を提示してもらえるはずですので、あまり欲を出しすぎないようにして「一番高値を提示してくれたところに売る」と決めて、それ以外の交渉を一切受け付けない態度で、見積額を提示してもらいましょう。

とはいえ、最初からしつこい電話があると分かっていれば、それほどイライラせずに対応できるはずです。ぜひここでご紹介した内容を参考にして、気持ちのいい買い取りをしてもらいましょう。