最近は高性能なコンパクトカーが増えてきましたが、機能もコストパォーマンスも高いコンパクトカーといえば、トヨタのヴィッツですよね。そんな理想的なコンパクトカーのヴィッツですが新車の価格が安いということもあり、手放すときにあまり高く売れないのではと不安になっている人もいるかと思います。
- ヴィッツはどれくらいの値段で買い取りしてもらえるの?
- 何年落ちくらいまでに売るのがベスト?
- 高く売るためのポイントはある?
- 車一括査定だと高く売れるって聞いたけど本当?
ここではそんな疑問を解決するために、ヴィッツの買取相場と高値で買い取りしてもらうためのポイントをご紹介します。これからヴィッツを売ろうと考えている人が読むことで、いつ売却するのがベストのタイミングなのかが分かり、相場よりも高い金額で愛車を買い取りしてもらえる内容になっています。
ヴィッツの査定価格
トヨタのヴィッツは1999年に発売されたコンパクトカーで、低価格でありながらも安全性と品質の高さから世界中で人気がある車種のひとつです。中古車市場でもとても人気があり、低走行車や高年式車を中心にかなり高値での買い取りが期待できる車でもあります。
ヴィッツは2017年のマイナーチェンジからハイブリッドモデルがラインナップされ、2019年にはフルモデルチェンジが予定されています。これにより、現行モデルの査定価格にどんな影響が出ているのか気になりますよね。
ここではそんなトヨタのヴィッツの買取相場がどれくらいなのか、年式とグレードごとにご紹介します。
2015年式・走行距離3万キロのヴィッツ査定相場
- グレード:F
- グレード:U
- グレード:ジュエラ
- グレード:RS
買取価格:80.0万円
買取価格:68.6万円
買取価格:59.1万円
買取価格:80.6万円
出典:ナビクル「ヴィッツの買取相場」
新車の価格がFグレードで120万円前後だと考えると、3年落ちくらいならかなりの高値になることがわかります。ただし、現行デザインが8年続いているということもあり、高年式だから高値がついているというよりは、低走行車であることが高く評価されています。
2012年式・走行距離6万キロのヴィッツ査定相場
- グレード:F
- グレード:U
- グレード:ジュエラ
- グレード:RS
買取価格:25.2万円
買取価格:37.8万円
買取価格:26.6万円
買取価格:48.3万円
6年落ちになるとRSを除いて、かなりの安値になっています。一般的に車の売りどきは5年落ちで走行距離が5万キロと言われていますので、それを超えてしまったことで査定価格の下落が見られます。買い換えの資金にしたいのであれば、できるだけ早く売りましょう。
2010年式・走行距離8万キロのヴィッツ査定相場
- グレード:F
- グレード:U
- グレード:ジュエラ
- グレード:RS
買取価格:12.5万円
買取価格:26.6万円
買取価格:13.2万円
買取価格:35.7万円
人気のヴィッツでも8年落ちになると、少し悲しくなるような査定額にしかなりません。ヴィッツは人気車種ですので、中古車市場に高年式車がたくさんラインナップされています。その中で8年落ちというのはどうしても見劣りしてしまい、あまり高値がつきません。
2008年式・走行距離10万キロのヴィッツ査定相場
- グレード:B
- グレード:F
- グレード:U
- グレード:アイル
- グレード:RS
買取価格:3.4万円
買取価格:4.0万円
買取価格:4.8万円
買取価格:5.1万円
買取価格:14.7万円
10年落ちになると値段がつかない車が多い中、数万円とはいえ値段がつくのはさすが人気車種のヴィッツです。ただし、2008年モデルは1世代前のデザインというのもあり、高値にはなりません。ここまで値段が下がると、廃車になるまで乗るというのもひとつの選択肢として考えられます。
ヴィッツの直近の査定価格
上記でご紹介した査定価格は、実際に査定したときの平均値でしかありません。実際には走行距離や年式だけでなく、車の状態も考慮して査定されますので、相場よりも高くなることもあれば、安くなることもあります。
ここでは実際に査定された3台のヴィッツについて、どれくらいの買取価格になったのかをご紹介します。
年式:2015年式
走行距離:3万キロ
グレード:ジュエラ
買取価格:68.4万円
年式:2012年式
走行距離:6万キロ
グレード:F
買取価格:12.4万円
年式:2010年式
走行距離:8万キロ
グレード:RS
買取価格:10.5万円
いずれも相場からは離れた金額になっています。ヴィッツに限らず同じグレードの車でも、外観の状態がそれぞれ違いますし、どのようなオプションを選んでいるのかによっても変わります。例えばトヨタのカーナビはエントリーモデルで約10万円、ハイグレードモデルは30万円します。後者を装備していれば、もちろん相場よりも高値を付けてもらえます。
このように、車の状態や装備ごとに実際の査定額は変わってきますので、買取相場はあくまでも参考程度のものでしかないと考えてください。実際にいくらで売れるのかは買取店に査定してもらわないと分からないということを頭に入れておきましょう。
現行モデルは新モデルが中古車市場に出てくる前に売る
ヴィッツは人気車種ということもあり、それなりに高値がつきやすい車です。ただし、2019年にフルモデルチェンジが行われ、そのタイミングで名前がヴィッツからヤリスに変わると言われています。ヤリスは日本国外での車名で、新モデルから世界での名前に統一される可能性があります。
フルモデルチェンジはただでさえ旧モデルの価値を下げますが、名前まで変わるとなると一気に人気が落ちてしまう可能性があります。しかも2017年からはハイブリッド車がラインナップされていますので、それらが中古車市場に出てきたときに、ガソリン車が値崩れすることも予想されます。
新しい車が中古車市場に出てくるまでには時間がかかりますので、いきなり査定価格が半額になるといった落ち方をすることはありませんが、時間の経過とともに価値はどんどん下がっていきます。どこかのタイミングで買い替えを考えている人は、これから2〜3年のうちに売却しておくほうがよいでしょう。
現在乗っているヴィッツが2代目モデルであれば、RSグレードでない限り、これから売却してもほとんど値段が付きません。廃車になるまで乗り続けるか、二束三文になることを覚悟の上で売却してください。
ただし、どんな状態の車でも必ず値段はつきます。ディーラーでお金を払って廃車手続きをしてもらうのではなく、このあとご紹介する方法を参考にして、少しでも高く買い取りしてもらいましょう。
ヴィッツ高額査定のコツ3選
安定した価格で取引されているヴィッツですが、少しでも高値を付けてもらうには、いくつかのコツがあります。その中でも重要な3つのコツが下記の3点です。
- カスタムしたヴィッツは購入時の状態に戻しておく
- 走行距離は5万キロまでに売る
- 10年落ちは海外に販売ネットワークのあるお店に売る
それぞれのコツについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
1.カスタムしたヴィッツは購入時の状態に戻しておく
走れるコンパクトカーであるヴィッツを、カスタムして乗っている人も多いかと思います。サスペンションやマフラーを交換していたり、エアロパーツを付けていたりと、自分好みに仕上げているかと思いますが、それらはすべて査定時にはマイナス評価になります。
いくらスピードが出るようにカスタムしても、車というのは標準状態で初めて安全が保証されます。カスタム車は安全かどうかの判断ができないため、査定においてはかなりの減額をされてしまいますので、必ず購入時の状態に戻しておきましょう。
すでに標準部品が手元にないという場合には普通の買取店ではなく、カスタム車を専門的に扱っているお店で査定してもらいましょう。
2.走行距離は5万キロまでに売る
ヴィッツはすでに8年間もフルモデルチェンジがない車です。多少のマイナーチェンジはありますが、8年前のモデルでも古いという感じはありません。このため、3代目のヴィッツは年式よりも走行距離が重視されます。
日本では10万キロが廃車の目安になっていますので、その半分の5万キロ以下の走行距離であれば高く評価してもらえます。高値で買い取りしてもらいたいのであれば、メーターが4万キロ台のうちに査定を受けるようにしてください。
3.2代目より以前のヴィッツは海外に販売ネットワークのあるお店に売る
2代目のヴィッツは最も新しいものでも9年落ちです。こうなると数万円の価値しかありません。売却の手間を考えると、ディーラーで下取りしてもらったほうがいいくらいの値段です。でも、そんな古い車でも、海外ではまだまだニーズがあります。
2代目ヴィッツでもトヨタ車ということで、海外なら数十万円で取引されています。このため、海外に販売ネットワークのある買取店なら他のお店よりも高値をつけてくれます。廃車しかないと言われた車でも、10万円以上で買い取りしてもらえることもあります。
もし、通常の買取店で10万円以下の査定額しかつかないようであれば、海外に販売ネットワークのあるお店で査定してもらいましょう。
ヴィッツを高く売るためには業者選びが重要
古いヴィッツを売る場合には、海外に販売ネットワークのあるお店で売るとご紹介しましたが、このように中古車は買取店ごとに査定価格が違ってきます。このため、どのお店で売るかということがとても重要になります。
ただ車の買取に詳しい人でも、どのお店が高値になるのかというのは分かりません。実際に査定してみて初めて高いか安いかが分かりますので、できるだけ多くの業者に査定してもらうのが、高く売るためのポイントになります。
とはいえ闇雲に査定依頼していたのでは時間も手間もかかりますので、あまり効率が良くありません。忙しくて時間があまり取れない人は、査定を受けられる数も限られてしまいますよね。そこで、ここでは効率よく愛車を高く売るための方法をご紹介します。
相見積もりであることを伝える
買取店はほとんどどこでも、できるだけ安く買い取りたいと考えています。このため、1社だけの査定の場合には、相場よりも低い金額を提示します。ところが、他社にも査定依頼しているとなると、他社に取られないようにと相場以上の金額を提示してきます。
このため、査定を受けるときには必ず「相見積もりです」と伝えてください。これだけで、すべての業者が自社の出せるギリギリの査定額を出してくれます。この方法ならたくさんの業者に査定してもらわなくても高値を引き出せますので、効率よく取り引きを進めることができます。
それがカンタンにできるのが車一括査定
相見積もりであることを伝えればカンタンに高値を引き出せますが、それでも4〜5社で持ち込み査定をしてもらおうと思うと、2日くらいかかってしまいます。査定だけで2日も使ってしまうのはもったいないですよね。ところが、もっとカンタンに査定してもらえる方法があります。
それが車一括査定サービスです。このサービスは1度の申し込みで複数の業者に査定依頼できるため、申し込みの手間を省くことができます。さらには出張査定が基本ですので、車を持ち込みする移動時間もカットできます。
もちろん、業者は相見積もり前提での査定額を提示してくれますので、高値買取を期待できます。あまり時間も手間もかけずに、高く愛車を買ってもらいたいという人は、車一括査定サービスの利用をおすすめします。
まとめ
コンパクトカーブームの立役者でもあるトヨタのヴィッツは、中古車市場でも高い人気を維持し続けています。ただし、中古車の台数が多いということもあり、高く買い取りしてもらうには意識しなくてはいけないポイントがいくつかあります。
- 次のフルモデルチェンジを意識して早めに手放す
- 走行距離が5万キロ以下の段階で査定してもらう
- 古いモデルは海外に販売ネットワークのあるお店で売る
- 車一括査定を利用して相見積もり状態にして業者に競わせる
現段階で気にしなくてはいけないのが、次のフルモデルチェンジです。ヴィッツの名前から変わると噂されていますので、そうなると現行モデルの買取価格が大きく下がる可能性があります。すでに8年間もフルモデルチェンジがなく、そろそろ新しいモデルが出るタイミングですので、高く売りたいのであれば、1〜2年のうちに売却しましょう。
また、現行モデルが長く続いていますので、こういうケースでは走行距離がかなり重視されます。中古で買ってもまだ十分に走れる走行距離が5万キロ以下のヴィッツの需要が高いため、5万キロを超えないうちの査定がおすすめです。
さすがのヴィッツも10年落ちくらいになると、数万円でしか売れなくなります。ところが10万キロ走っているヴィッツでも、海外ならまだまだ欲しい人がたくさんいます。古くて値段がつかないという場合には、海外に販売ネットワークのあるお店に売りましょう。
そして、高値を引き出すための最終手段が車一括査定サービスです。車一括査定なら相見積もりの形にして、業者同士に競い合わせることができますので、手間を掛けずに愛車を高く売ることができます。1円でも高く売りたいという人は、車一括査定も活用してしっかり高値をつけてもらいましょう。