車査定・買取

車査定の流れと短期間で入金してもらうためのコツ

お金が必要になって車を売ろうと思っている人は、どのようなスケジュールで車査定が行われて、どれくらいの期間で代金が振り込まれるのか気になりますよね。全体の流れを把握していないと、お金が必要なタイミングに間に合わないのではないかと、不安になるかもしれません。

  • 車査定の流れはどうなっているの?
  • 入金までどれくらいの期間がかかる?
  • 早く入金してもらいたいけど、急ぎの場合はどうすればいい?

ここではそんな疑問を解決するために、車査定の流れと短期間で入金までを終わらせるためのコツをご紹介します。すぐにでもお金を手にしたいという人が読むことで、スムーズかつ高値での売却が可能になります。

状況別車査定の流れ

それではまず、車査定の流れについて説明します。車はどこに査定してもらうかで、査定の流れが違います。一般的な査定方法は下記のように3種類あります。

  • 買取専門店に持ち込んで査定
  • 買取専門店による出張査定
  • ディーラーの下取査定

それぞれにどのような流れになっているのかをご紹介します。

買取専門店に持ち込んで査定

国道沿いなどに店舗を構えているガリバーやアップルなどの買取専門店。この店舗は持ち込んでの査定を受付けています。どの買取店も基本的には同じ流れですので、まとめてご紹介します。

買取専門店で車を売る流れ
  1. 買取店のリサーチ
  2. 最寄りの店舗に車を持ち込む
  3. 店内でアンケートを記入しながら待機(査定時間:約30分)
  4. 査定額の提示
  5. 査定金額に満足できれば契約手続き
  6. 売却のための書類を用意する
  7. 契約した引渡日に車両を引き渡す
  8. 指定口座に入金

基本的には予約不要で、いきなり車を持ち込んでも構いません。ただし、最近は買取専門店を利用しての売却をする人が増えてきましたので、休日の日中などは混雑して待たされる可能性があります。できれば持ち込み前に電話をして混雑状況を確認しておきましょう。

書類が揃っている場合は、当日の引き渡しも可能です。ただし、その場合は買取店から自分の足で帰宅しなくてはいけません。お店によっては最寄り駅までは送迎してくれるかもしれませんが、帰りの交通手段はきちんと頭に入れておきましょう。

また、査定から引き渡しまでは長くても1週間くらいです。それ以上長くなると再査定が必要になり、査定額も減額される可能性がありますので気をつけてください。

買取専門店による出張査定

車は店舗に持ち込まなくても、出張査定として車の保管場所に来てもらって受けることもできます。最近話題の車一括査定サービスのほとんどが、出張による査定を行っています。

出張査定で車を売る流れ
  1. インターネットや電話から出張査定申込み
  2. 買取専門店から電話があり査定日の調整を行う
  3. 買取専門店の担当者が来て車両を査定(査定時間:約30分)
  4. その場で査定額の提示
  5. 査定金額に満足できれば契約手続き
  6. 売却のための書類を用意する
  7. 契約した引渡日に車両を引き渡す
  8. 指定口座に入金

査定場所が店舗から自宅の駐車場になるだけで、査定そのものに大きな違いはありません。店舗に持ち込む時間が不要で、なおかつ査定中は自宅待機ですので、家事など家の用事を済ませることができます。

車一括査定サイトを利用しての出張査定の場合は、査定依頼した業者の数だけ2〜4を繰り返します。何度も査定を受けるのが面倒な場合は、すべての業者を集めて同時査定してもらうという方法もあります。

ディーラーの下取査定

ディーラーで新車を購入するという人の多くが、その店舗での下取りを考えているかと思います。そのときの流れは次のようになります。

ディーラーで車を売る流れ
  • 車に乗ってディーラーを訪問して新車購入の相談
  • 下取りを希望していることを伝える
  • 下取りとなる車の査定(査定時間:約40分)
  • 下取り金額を含めた新車の見積もりの提示
  • 見積金額に満足できれば契約手続き
  • 新車代金の支払い
  • 下取りのための書類を用意する
  • 新車納品時に下取り車を引き渡す

ディーラーの下取りの場合は、基本的に新車購入とセットで考えます。このため、下取り額は新車購入代金から引かれますので指定口座への入金はありません。また、契約をしても新車が納品されるまで乗り続けられるというメリットもあります。

下取り額に満足できないような場合は新車購入だけをディーラーで行って、売却は買取専門店などで行うことももちろん可能です。

一番高く売れる車査定方法は「車一括査定で出張査定」

上記でご紹介した3つの車査定は、それぞれメリットとデメリットがあります。査定方法の違いが査定額にも影響しますので、それぞれのメリット・デメリットと最も高値を提示してもらえる車査定方法について説明します。

買取専門店に持ち込んで査定のメリット・デメリット

メリット

  • 自分の都合のいいタイミングで査定を受けられる
  • ディーラーよりは高値を期待できる

デメリット

  • 店舗が近くにない場合は家からの往復に時間がかかる
  • 混雑している場合は待ち時間が長くなる
  • 自分で店舗を探さなくてはいけない
  • 複数の業者に査定してもらう場合は店舗を転々としなくてはいけない

買取専門店への持ち込みで大きなメリットは、やはり自分の都合のいいタイミングで査定を受けられるということにあります。気が向いたときにコンビニに行くくらいの感覚で査定を受けられるのは大きなメリットです。

ただし、店舗が近くにない場合は遠くまで運転しなくてはいけませんし、待ち時間が長くなることもあります。そもそも店舗を自分で探さなくてはいけませんし、他の買取店での査定額も知りたいとなると、店舗を転々としますので1日作業になることもあります。

買取専門店による出張査定のメリット・デメリット

メリット

  • 手間を掛けずに複数の業者に査定してもらえる
  • 相見積もりにしやすく高い査定額を引き出せる
  • 時間を効率的に使える
  • 車一括査定サイトを利用すれば店舗を探さなくてもいい

デメリット

  • 買取店とのスケジュールが合わないと査定してもらえない
  • 約束した日は必ず家にいなくてはいけない
  • 車一括査定サイトを使うと自分のペースで査定を進められなくなる

出張査定の最大のメリットは、複数の業者に査定依頼しやすいということにあります。買取業者が家に来てくれますので、移動時間や査定の順番待ちがありません。日程の調整をしなくてはいけないという煩わしさはあるものの、トータルの拘束時間が短いため、多くの業者に査定してもらう余裕があります。

しかも最近は車一括査定サイトというサービスがあるため、1度の申込みで複数社にまとめて査定依頼が出来ます。あまりに多くの業者に査定依頼をすると電話対応等が面倒になりますが、相見積もりの形になるため高値買取を期待できます。

ディーラーの下取査定のメリット・デメリット

メリット

  • スムーズな乗り換えができる
  • 新車の値引き交渉をしやすい
  • ディーラーとの良好な関係を維持しやすい

デメリット

  • 下取りは買い取りよりも査定額が低くなる
  • 下取り額は新車購入代金に充てられるため自由に使えない

ディーラーで下取りしてもらうメリットは、乗り換えをスムーズにできるという点にあります。車の引き渡しが新車の納車時ですので、手元に車がないという期間がありません。通勤で車を使っている人には大きなメリットですよね。

ただし、下取り額は買取専門店の査定額よりも低くなる傾向にあります。さらに、下取りしてもらった分のお金はすべて新車の購入代金に充てられるため、自由に使うことはできません。このため、まとまったお金を手にしたいという場合には向いていません。

高く売りたいなら車一括査定サイトを利用しての出張査定

3つの査定方法はそれぞれ査定額にも違いがあります。一般的にディーラーの下取りは査定から引き渡しまでの期間が長くなるため、どうしても査定額が低くなります。このため、高く売るなら買取専門店での売却ということになります。

基本的には持ち込み査定でも出張査定でも査定額は変わりませんが、車一括査定サイトを利用しての出張査定の場合は、相見積もりの形になるため、業者同士が競い合って査定額を引き上げてくれます。どの業者も駆け引きなしに限界の値段を提示してくれるため、ほとんどのケースで相場以上の価格を引き出すことができます。

車一括査定サイトでの出張査定にも多少のデメリットはありますが、デメリットがあるのは他の査定方法でも同じことです。1円でも高く売りたいのであれば車一括査定サイトを利用して買取専門店に出張査定してもらいましょう。

車を売るためには何日くらいかかる?

車を売るための流れと、それぞれの車査定方法の特徴について説明してきましたが、車を売る人にとってもうひとつ気になるのは、査定から売却までどれくらいの時間がかかるかですよね。すぐにでもお金が必要だという場合には、できるだけ短期間で売却して入金してもらいたいところです。

車を売って入金されるまでにどれくらいの期間がかかるのでしょう?即日で代金を支払ってもらえたりするのでしょうか?

申し込みから査定までは即日〜1週間

車査定そのものはいずれの査定方法でも即日対応してもらえます。出張査定の場合は、自分と買取業者のスケジュールのすり合わせが必要ですが、業者に余裕があればその日のうちに査定しに来てもらえます。反対にスケジュールがなかなか合わない場合は、査定までに1週間くらいかかることもあります。

ちなみに査定前に洗車をしておくと査定額が上がりやすい傾向があります。即日査定の場合でも、査定前に洗車の時間を確保しておくようにしましょう。

査定から契約までは即日〜1週間

1社にしか査定依頼をしないのであれば、査定額が出た段階で契約をすればいいのですが、複数の買取店に査定してもらう場合には、他社の査定額も聞いて比較検討する必要があります。見積の有効期限はどの業者も1週間で設定されていますので、1社目の査定から1週間以内に売却先を決定します。

契約から引き渡しまでは即日〜1週間

契約してから車の引き渡しまでは即日から1週間です。契約したらすぐに引き渡せばいいじゃないかと思うかもしれませんが、引渡し時には書類を提出しなくてはいけないため、その書類を集めるための猶予期間として1週間くらいの期間があります。

必要となる書類については後ほど詳しく説明しますが、書類によっては入手まで数週間かかるものもあります。この書類を査定前に揃えておけば、即日の引き渡しも可能です。

引き渡しから入金まで2営業日〜1週間

買取代金の支払いは、最短2営業日で指定した口座に振り込まれます。ただ、確実に2営業日で振り込まれるとは限らず、1週間経っても振り込まれなかったという口コミもあります。入金については引渡し時に確認をして、必ずその日に払うように念を押しておきましょう。

また、どの業者も即日払いには対応していません。引き取った車を再度チェックする時間がいりますので、どうしても数日時間が必要になります。

現金払いに対応してくれるのは個人経営の小さな買取店くらいです。現金払いにすると担当者が中抜きする可能性があり、何よりも担当者が高額なお金を持ち歩くため、持ち逃げや窃盗などのリスクがあります。このためほとんどすべての買取店が振込で支払うようになっています。

どんな書類が必要?

査定から入金までの期間を短くするためには、必要書類をいかに早く揃えるかが重要です。できることなら査定時には揃えておきたい書類ですが、どのような書類を用意しなくてはいけないのか見ていきましょう。

車の売却時の必要書類
  • 自動車検査証
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車納税証明書・軽自動車納税証明書
  • リサイクル券(預託済みの場合)
  • 印鑑登録証明書
  • 実印(軽自動車は認印可)

用意する書類は上記の6点です。印鑑証明書と実印以外は車と一緒に保管してあるはずですが、念のため査定依頼前に確認しておきましょう。もし紛失している場合は、すみやかに再発行してもらいましょう。

保管してある書類に不足がない場合には、あとは印鑑登録証明書を市役所などで発行してもらうだけです。ただし、印鑑登録証明書と自動車検査証に記載の住所や氏名が違う場合は、他にも揃えなくてはいけない書類が発生します。

自動車検査証と印鑑登録証明書の住所や氏名が違う場合の必要書類

  • 住民票
  • 戸籍の附票または住民票の除票
  • 戸籍謄本

自動車検査証と印鑑登録証明書の住所や氏名が違う場合は、上記の書類を別途用意してください。引っ越しをした後に届け出を出していない場合や、結婚して名字が変わった場合に、これらの書類が必要になります。

  • 引越回数1回:住民票
  • 引越回数2回:住民票+住民票の除票 or 戸籍の附票
  • 引越回数3回以上:戸籍の附票
  • 名字が変わった:戸籍謄本

戸籍の附票と戸籍謄本は本籍地で発行してもらえますが、本籍地が遠方の場合は郵送対応も可能です。ただし、取り寄せるのに1週間以上かかることもあります。車の査定を受ける前には、必ず自動車検査証を見て、追加で書類が必要になるかどうかを確認しましょう。

まとめ

3つの査定方法ごとに車買取の流れとメリット・デメリットについて説明してきましたが、自分に最適な査定方法を把握できたでしょうか。ここまで説明した内容にうち、重要なポイントだけに絞って最後にまとめておきます。

この記事のまとめ
  • 査定方法は「買取店への持ち込み」「買取店の出張査定」「ディラーの下取り」の3種類
  • 高額査定を引き出せるのは車一括査定サイトを使った買取店の出張査定
  • 車は最短即日で売却できるが入金までは数日かかる
  • 査定から入金までを短くするためには書類を揃えておくこと

もし車を少しでも高く売りたいのであれば、車一括査定サイトを利用して出張査定をしてもらいましょう。業者同士が競い合ってくれるため、何もしなくても相場以上の査定額を提示してもらえます。

最短即日で車の引き渡しが可能ですが、入金までは短くても2営業日はかかります。できるだけ短期間でお金を手にしたいのであれば、引渡し時に必要となる書類は事前に揃えておきましょう。書類によっては取り寄せるのに1週間以上かかることもあります。査定依頼前に不備がないか必ず確認しておき、スムーズな引き渡しと入金を目指しましょう。