車を売るならどこがオススメ？最も高く売れる方法は？

新車への買い替えなどで、いま乗っている車を手放すことになったとき、その車はどこに売ればいいのでしょう。以前はディーラーの下取りが主流でしたが、最近は高値で売れると聞いて車買取店で売る人も増えています。でも本当に査定額が高くなるのでしょうか？

ここではそんな疑問を解決するために、車の売却先候補の特徴とどのような人が適しているのかについてご紹介しています。また、愛車を高く売るためのサービスについても詳しく説明していますので、これから車の売却先を探すという人が読むことで、トラブルを回避しながら相場以上の高値で愛車を手放すことができる内容になっています。

車売るならどこがいい？オススメの方法4選

車を手放す理由は人それぞれだと思いますが、共通しているのは「少しでも高く買い取りしてもらいたい」ということですよね。でも、車買取はトラブルの多い取り引きで、インターネット上でも様々なトラブルの書き込みがあります。

実際に売り手を騙すような悪徳業者がいまだにいますので、愛車を売るときの業者選びはとても重要です。できるだけ高値で売りたい、しかも安全に。そんな希望を叶えるとするなら、売却先としてどこを選べばいいのでしょう。

まずは一般的な車の売却先を挙げて、それぞれのメリットやデメリットについて詳しく説明してきます。

この4つが車を売るときによく使われる方法です。新車への買い替えの場合、ほとんどの人が利用するのがディーラーの下取りですが、本当にディーラーに売るのがいいのか、それとももっと別の方法のほうがいいのか見ていきましょう。

1.ディーラー下取り

ディーラーの下取りを利用する人が多い理由は、なんといっても手間がかからないということにあります。新車購入の相談をしているうちに査定をしてもらえますし、あとは依頼された書類を用意して、新車と引き換えに引き取ってもらうだけ。手元に車がないという空白期間もありません。

ただし、新車が納品されるタイミングが車の引き渡し日になりますので、査定をしてから数ヶ月後にようやく所有者がディーラーに移ります。その間、車の価値は下がってしまいますので、査定をするときにはその値下がり分を考慮した査定になってしまいます。このため、どうしても査定額は相場以下になってしまいます。

さらにディーラーは新車を売ることで利益を出していますので、積極的に中古車を買い取りしたいわけではありません。サービスの一環としての下取りですので、車買取のように「どこよりも高く」を掲げることもなく、交渉にもあまり応じてもらえません。

それだけではなく、車の購入と売却が同時に行われるため、何にいくらかかかったのかが不明確になりがちです。下取額が高い車の場合、それだけ新車の取得費用が下がりますので、新車の割り引きをほとんどしないというディーラーもあります。

得しているようで実は損している可能性が高いのが、ディーラーの下取りの特徴です。このため、高く売ることよりも安全に売ることを望んでいる人に適しています。

2.車買取店

車買取店を利用するメリットは、やはりディーラーよりも高値で買い取りしてもらえるという点にあります。ディーラーと違って中古車の売買で利益を得ていますので、車を仕入れないことには事業が成り立ちません。そのため、多少無理をしてでも高値で買い取ろうとしてくれます。

さらに、車買取店によっては即日現金買取をしていますので、条件が揃えば、査定してもらったその日のうちに売却金を手にすることができます。このスピード感が車買取店で売却するときの大きなメリットとして挙げられます。

一方で、「どこよりも高く」を掲げていながらも、実際には少しでも査定額を抑えるために、いろいろ理由を付けて買い叩こうとするのが車買取店の実態です。交渉が得意な人は、そこから査定額を引き上げることができますが、交渉が苦手な人が利用すると相場以下の査定額になることがよくあります。

それを回避するためには、複数の業者に査定をしてもらう必要があるのですが、持ち込みで査定する場合には、移動時間も含め思った以上に手間と時間がかかります。1日に査定してもらえるのは3社くらいがいいところです。それだけ回っても満足できる金額を提示してもらえないこともあります。

車買取店での売却は、時間に余裕があり、なおかつ交渉が苦手ではない人に適しています。もちろん金額にあまりこだわらないというのであれば、スピーディーに取り引きができますので、すぐにでもお金が必要だという人にも向いています。

引っ越しなどで最終日まで車を使って、最後に車を処分していくという使い方もできます。

3.個人売買

個人売買で車を売るというケースは意外とたくさんあります。インターネットのオークションだけでなく、友人や知人に売るというのも珍しくありませんよね。この最大のメリットは高く売れるということにあります。業者が間に入りませんので、そこの利益分だけ売る側も買う側も得することができるのが個人売買の魅力でもあります。

さらに、通常の査定とは違い、購入者側がどれだけ欲しいと思うかが買取額に影響します。通常だったら大幅なマイナス査定になるような要素も、購入者の購買意欲次第でほとんど金額に影響しないということもあります。このため個人売買はカスタム車などの売却に適しています。

個人売買のデメリットとして大きいのは、手続きやお金のやり取りも含めて、かなり手間と時間がかかるという点にあります。インターネットオークションなどを使ったとき、購入者が遠方に住んでいる場合は、車の輸送をどうするかという問題もあります。

名義変更やナンバープレートの変更など、通常は業者がしてくれることを全部自分たちで行わなければいけません。陸運局は平日しか対応してもらえませんし、書類手続きも慣れていますので、思った以上に労力を使うことになります。

また、個人売買は最もトラブルになりやすい売却方法のひとつです。ネットオークションなどを利用した場合、相手がどんな人なのか分かりませんので、車を引き渡した後に支払いもせずに逃げられるということもあります。引き渡した後にクレームを付けられることもあります。

このようなトラブルがよく起きるので、車を売るのにトラブルを避けたいという人には向いていません。車の知識があり、車の売買に慣れている人向けの売却方法だと考えてください。

4.車一括査定

車一括査定は1度に複数の車買取店に対して査定依頼できるサービスです。売却先は車買取店ですので、車買取店に直接持っていくのと同じだと思われがちですが、このサービスだからこそのメリットがもちろんあります。

まず何よりも査定依頼の手間がかからず簡単です。さらに売却先を自分で探さなくてもいいので査定依頼をするまでの時間を短縮することができるというのが車一括査定の大きなメリットです。しかも多くのケースで相場以上の査定額を提示してもらえます。この点については次章で詳しく説明します。

車一括査定を利用した場合は、出張査定が基本です。このため、複数の業者に査定依頼したときのスケジュール調整が大変です。このサービスを使うと10社くらいに査定依頼できますが、自宅とはいえ10社別々に査定してもらおうと思うと2〜3日かかります。ただし全ての車買取店に同時査定をしてもらうという方法を選べば、スケジュール調整の手間もなくなります。

スケジュール調整よりも大きなデメリットとしてお伝えしなくてはいけないのが、申込直後の鳴り止まない電話です。査定依頼をうけた車買取店は、自社で買い取りするために積極的にアプローチをしてきます。このため、車一括査定を利用した直後にはずっと電話による連絡が続きます。

これは1社ずつ丁寧に対応するしかありませんが、人によってはノイローゼ気味になってしまいます。ただしこれも回避方法があります。自分できちんと応対できる3〜5社くらいに絞って査定依頼をすれば、電話に悩まされることはなくなります。

欲張らずに適正な範囲の数に抑えておけば、特にストレスなく誰でも簡単に高値で愛車を売れるのが車一括査定の特徴です。

ここまでの説明であなたは、「同じ買取店なのに車一括査定経由の方が高く売れるのはなぜ？」と思ったことでしょう。そこでその疑問に対する解説を次章でしていきます。

同じ車買取店でも車一括査定経由のほうが高く売れる理由

車一括査定は最終的に車買取店で売却することになりますが、車一括査定経由で依頼したほうが高値で売ることができます。なぜそんなことが起きるのか、その理由について分かりやすく説明してきます。

まず、中古車の販売相場が150万円の車があったとします。このときの中古車買取相場が80万円だったと仮定します。この車を直接車買取店Aに持っていくと、査定額は70万円と言われます。車買取店は少しでも安く買い取りすることで自社の利益が多くなるので、安く買おうとするのは当然です。

ところが車一括査定経由で査定依頼をすると、競合相手が最初からいる状態になってしまいます。こうなってくると他社よりも高い金額を提示しする必要が出てきます。単独査定と同じように70万円を提示して、他社が相場前後の金額を出してきたら確実に負けてしまいます。

このケースですと、誰がどう考えてもB社かC社に売りますよね。A社は自分のところに売ってもらうには82万円以上提示しなくてはいけません。実際にはC社がいくらを提示するのか分かりませんし、B社もC社も同じことを考えてきます。

そうなるとA社は最初から自社の出せる限界の金額を提示するしか選択肢がありません。その結果、単独なら70万円しか提示しないA社が90万円や100万円を提示してくることになります。車一括査定を使うことで業者同士が勝手に競い合ってくれるので、高く売れるというわけです。これはオークションに似た原理です。

車売るならどこがいいか迷ったら一括査定で探すのがオススメ

車一括査定を利用するメリットとして、業者探しをしなくてもいいという点を挙げましたが、その点についてももう少し詳しく説明しておきます。なぜ自分で業者を探さなくてもいいのかという理由を理解するには、車一括査定の仕組みを知っておく必要があります。

車一括査定は車を売りたい人と、買い取りをしたい業者のマッチングサービスだと考えてください。売りたい人は車の情報と個人情報を提供して、その条件に見合う車買取店を車一括査定サービスが探し出し「ここはどうでしょう？」と提案してくれます。

提案してくれるのはこのサービスと提携している買取店に限りますが、基本的には入力した住所の近隣業者を自動的に選んでくれます。近隣業者とはいえ、車に詳しい人でもなければ見逃してしまうような小さな店舗も含まれています。

自分で車買取店を探す場合は、小さな優良店はどうしても見逃しがちですし、無難なところということで大手ばかり選んでしまいますよね。大手は買取相場がほぼ横並びですので、思った以上に査定額が上がらないということがあります。

ところが小さな店舗の場合は、すでに顧客から依頼を受けて車を探していることもありますので、そのような場合は絶対に買い取りしたいので、相場をあまり考えずに金額を提示してもらえることもあります。

このように大手から小さな店舗まで幅広く優良店をリストアップしてくれるのが車一括査定の魅力のひとつです。どこに売るべきか迷っている人も、自動的に近隣業者をリストアップしてくれて、しかもまとめて査定依頼できますので、車一括査定を利用しての売却がおすすめです。

事故車や不動車を売るならどこがいい？

車の売却で悩ましいのが事故車や不動車を手放したいときです。これらの車は中古車市場でのニーズがほとんどなく、買取価格がゼロ円ならまだいいとして、場合によっては廃車処分費用を請求されることもあります。

ところが、あまり知られていないのですが車は不動車になってもまだ価値があります。雨ざらしで錆びているような状態であっても、車は金属で作られていますので金属スクラップとして買い取りしてもらえます。

「でも事故車をディーラーで査定してもらったら、廃車処分費用を取られたよ」と言う人もいるかもしれません。それはディーラーが事故車や不動車で儲けようとしていないためで、手軽に処分しようとするからお金がかかるだけのことです。

事故車や不動車を専門的に取り扱っている業者なら、ほとんどの買取店で0円以上を保証してくれます。そんな業者があるの？と疑問に感じるかもしれませんが、試しにインターネットで「事故車 買取」「不動車 買取」と検索してみてください。たくさんの専門業者が見つかります。

これらの業者は事故車をメンテナンスして海外に売却したり、まったく動かない車に関しては部品取り車として活用したりします。最終的には金属スクラップとしても売れますので、きちんと車の状態に見合った査定をしてもらえます。

ただし、インターネットから検索すると悪徳業者なども出てきますので、自分で見極めることが出来ない人の利用はおすすめできません。こういうときにおすすめしたいのも車一括査定サービスです。

車一括査定と提携している業者の中には、事故車や不動車を専門的に取り扱っているお店もいくつかあります。基本的に提携している業者は身元がしっかりしている優良店ばかりですので、トラブルに合う可能性がとても低いため、安心して車を売ることができます。

すでに説明しましたように、相見積もりの状態になるため、単独で専門店に持っていくよりも高値になりやすいのもおすすめしたい理由です。事故車や不動車であっても、きちんと買い取りしてもらえますので、最初から廃車と決めずに車一括査定を活用して売却しましょう。

どこがいいか迷ってもネットのランキングは当てにしない

最近はインターネット上に車買取の情報がたくさんあり、中にはランキング形式でおすすめの業者を紹介しているサイトもあります。どこに売るかを迷っている人にしてみれば、ランキングになっていると分かりやすくていいですよね。

でもちょっと待ってください。そのランキングは本当におすすめの業者なのでしょうか？実は個人サイトで紹介されているランキングは、本当のおすすめ順ではなく、紹介している人にとって利益のある車買取店がリストアップされているだけということがよくあります。

それはランキングではなく、ただの広告のようなものだと考えてください。広告を出すくらいですからほとんどが大手ですので、取り引きでトラブルに合うリスクは回避できますが、すでにご紹介しましたように、大手の買取価格はほぼ横並びで思ったよりも高値になりません。

さらに単独で査定してもらうと相場以下の金額を提示されることも、ここまでの説明で理解してもらえたかと思います。

車を高く売るには相見積もりの状態にして、業者同士に競い合ってもらうのが1番です。ランキングで上位だから高値を提示してくれるということはありませんので、ネットのランキングは当てにしないでください。

まとめ

車を少しでも高く売りたいときに、どこで売るのが1番なのかについて説明してきました。最後まで読んでくれた人なら、どこで売るべきなのか理解できたかと思いますが、復習の意味も込めて重要なポイントをまとめておきます。

車を売る場所はたくさんありますが、少しでも高く売りたいならディーラーの下取りはNGです。ディーラーは手間を掛けずに新車に買い替えたいという人向けのサービスです。また個人売買はトラブルになりやすいのでこちらもおすすめできません。

車を高く売りたいなら車買取店で売却しましょう。ただし、直接持ち込みをするのと車一括査定経由で査定依頼をするのとでは査定額に差が出ます。高値を期待するなら、競合相手が最初からいて相見積もりの状態になる車一括査定経由がおすすめです。

また、車一括査定なら近隣の優良業者をピックアップして提案してくれますので、どこで売るか迷っている人にも最適です。車一括査定を利用すると電話に悩まされるケースもありますが、それも査定依頼先を3〜5社に絞っておけば、それほどストレスになりません。

少しでも高く買い取りしてもらいたいと考えている人は、ぜひ車一括査定を上手に活用して、愛車を高く買い取りしてもらいましょう。