車査定・買取

廃車の0円査定はありえない!1円も払わずに廃車を高く売る方法

ボロボロになって動かなくなった車や、過走行でとても売れそうにない車は処分に困りますよね。そのままにしておいても邪魔ですので、ディーラーで廃車しようと思っている人もいるかと思います。でもちょっと待ってください。その車、売れるかもしれません。

  • 廃車になるような車がなぜ売れるの?
  • どこに持っていけば売ることができる?
  • ディーラーで廃車するのは何でだめなの?

ここではそんな疑問を解決するために、廃車を高値で買取してもらえる方法についてご紹介します。これから廃車しようと思っている人が読むことで、1円も払わずに、場合によってはお金をもらって車を手放すことができます。損せずに廃車したい人は、しっかり最後まで読んでください。

廃車の0円査定はありえない!実は売れる

故障などで動かなくなった車。そのまま放置していたけど、そろそろ処分しようと思って、廃車方法をインターネット検索などで調べたときに、「廃車買取」というキーワードが目に付きますよね。買い取りしてくれるなら売りたいけど、トラブルに巻き込まれそうで不安ですよね。

まったく動かなくなった廃車を買い取りして、業者にはどんなメリットがあるのでしょう。廃車するとなるとお金を払って手続きをしてもらうイメージを持っている人もいるかと思いますが、本当に廃車を売ることができるのか気になりますよね。

結論から言えば、廃車であっても売ることはできます。少なくとも廃車手続きをするにあたって、1円も支払う必要はありません。まずはその理由について詳しく説明していきます。廃車に買取価格が付くのは以下の3つの理由があるからです。

廃車が売れる3つの理由
  • 海外でニーズがある
  • 部品に価値がある
  • クルマそのものは鉄スクラップとして価値がある

この章では、この3つの理由をわかりやすく説明していきます。

海外でニーズがある

日本では10万キロも走った車を欲しがる人はほとんどいません。ところが日本車は壊れにくく、まだまだ問題なく走ります。走行距離が10万キロ程度の車であれば、見た目はボロボロになっていても、まだ海外では高いニーズがあります。

何年も雨ざらしになっていて、錆びて動かないような車は別ですが、ちょっとした故障を抱えている程度の過走行車であれば、まだ活躍の場があります。持ち主がもう廃車しかないと思っているだけで、実はまだまだ寿命に達していない車がたくさんあります。

そういう車を査定してもらうと、10万円くらいの値段がつくこともあります。お金を払って廃車するつもりだったのに、金額がつくなんてびっくりするかもしれません。でも、実際にアジア諸国に行くと古い日本車がたくさん走っています。

廃車もあまりにもひどい状態でなければ、まだまだ活躍の場があり、きちんと値段がつくのだと覚えておきましょう。

部品に価値がある

海外に持っていっても売れないような廃車でも、部品取り車としての価値があります。車は古くなると部品の生産が終了します。そのため、古い車に乗っている人が修理をしたくても、部品がなくて廃車するしかないというケースがよくあります。

このため、人気車種であれば、車は動かなくてもエンジンやサスペンションといった部品に値段をつけてくれる人がいます。さらにカーナビやアルミホイルのような汎用性の高い部品も、中古部品としてのニーズがあります。中古部品だけで1万円以上の値段がつくこともあります。

動かなくなった車でも、このように部品を売ることが出来ます。不人気車だったり、どの部品も再利用できそうになかったりする場合には、部品取り車としての価値はなくなりますが、乗らなくなってそれほど時間が経過していないなら、多くのケースで価値ありと判断してもらえます。

クルマそのものは鉄スクラップとして価値がある

廃車するしかないような、まったく動かなくなった車。廃車手続きをしたあと、どうなるか知っていますか?「地面に埋めてしまう」「燃やしてしまう」どちらも不正解です。廃車手続きをして引き取られた車は、溶かされてまた新しい車の部品などに生まれ変わります。

鉄やアルミというのは、無限にある資源ではありませんので、使わなくなったときにはリサイクルされます。もしリサイクルされなければ、あっという間に資源が不足して、新しい車を作ることができなくなってしまいます。

新しい車の原材料になるということは、それだけ価値があるということです。実際に鉄スクラップは1kgあたり10〜50円の値段で引き取られます。仮に1kg20円だとしても、1500kgの普通車なら3万円の価値があるというわけです。

世の中には、こうした廃車を専門に買い取っている業者があります。それについて次章で詳しく説明していきます。

廃車を専門に買い取っている業者もある

廃車でも売れるということが分かったかと思いますが、どこに持っていっても値段が付くわけではありません。例えばディーラーに持ち込むと買い取りどころか、手数料を取られます。それではどこで査定してもらえばいいのでしょう。

廃車に値段をつけてもらいたいのであれば、廃車専門業者がおすすめです。ここでは利用者の多く、安心して利用できる専門業者をいくつかご紹介します。

カーネクスト

廃車専門業者として人気が高いのがカーネクストです。カーネクストの特徴は以下の4つです。

カーネクスト4つの特徴
  • 0円以上買取保証
  • 日本全国対応
  • レッカー代無料
  • 書類代行無料

カーネクストなら、どんな状態の車であっても1円も払うことなく車を手放すことができます。0円買取保証をしている業者は他にもありますが、レッカー代や書類代行には手数料がかかるというケースがあります。カーネクストなら手数料が一切かかりません。

さらに全国3000ヶ所以上のネットワークがあり、なんと離島から無料で引き取ったという実績もあります。すべての離島で対応できるわけではありませんが、ほとんどの人が利用できる安心の廃車専門買取業者のひとつです。

廃車ドットコム

廃車ドットコムは、いくつもの廃車専門業者が参画して廃車買取を行っているサービスです。廃車ドットコムの特徴は以下の3つです。

廃車ドットコム3つの特徴
  • 日本全国対応
  • レッカー代無料
  • 書類代行無料

0円以上買取保証はありませんが、まだ動く状態の中古車なら、他店で価値なしとされた車でも値段が付きやすいサービスです。多くの優良廃車専門業者が集まっているサービスで、独自方式の処理方法によって、廃車を余すことなくリサイクルすることで高値買取を実現しています。

放置してぼろぼろになっている車の売却には、あまり適していませんが、乗らなくなってまだそれほど時間が経過していない車なら部品取りもできるため、高値買取を期待できます。

ここまでは、不動車と言われるような廃車を売る方法です。事故歴がある程度の車であれば一括査定を使えばディーラーよりも数十万円も高く売れます。それについて次章で詳しく説明していきます。

車一括査定でも事故歴ありの車が売れる

上記のような廃車専門業者でも廃車を売ることができますが、廃車の理由が事故である場合は、車買取専門店で高値買取してくれることもあります。車買取専門店にもいくつもの種類があり、業者によっては事故歴のある車は絶対に買い取りしないということもあります。

ところが、業者によっては事故歴のある車を積極的に買い取りしているケースもあります。事故歴のある車(正確には修理歴のある車)は再販時の価値が下がりますが、事故歴があっても少しでも車を安く買いたいという人が一定数います。さらに海外でもニーズがあります。

事故車は一見すると修復不能なくらいに変形していますが、変形しているのはボティや一部のフレームだけだったりします。エンジンやミッションは問題ないということもありますので、その場合は、腕のいい修理工がいる業者なら簡単に直せてしまいます。

ただし、私たち一般人には、どの業者が事故歴のある車を積極的に買ってくれるのか分かりませんよね。そこで事故歴のある車の売却に活用したいのが、車一括査定サイトです。車一括査定サイトは、1度の申し込みで複数の買取業者に査定してもらえるサービスです。

相見積もりの状態になるため、高額査定を引き出すためによく使われますが、事故歴のある車を売るのにも活用できます。車の情報を入力する時に事故歴があるとしておけば、それでも買いたいという業者だけが査定依頼先の候補として上がります。

自分で業者を見つけなくてもいいため、手間を掛けずに業者選びが出来る上に、競争相手がいるということで、業者同士が競い合って相場以上の値段を付けてくれることもあります。事故歴があってもまだ動くのであれば、廃車専門業者ではなく車一括査定で査定してもらいましょう。

ここまでの説明で、廃車は売った方がお得ということはわかってもらえたかと思います。実際、ディーラーなどで廃車の手続きを依頼するといくらぐらいの費用が発生するのか、次章で見ていきましょう。廃車を売れば、たとえ査定額が1万円だとしてもその費用分得していることになります。

単純に廃車にするとかかる費用

廃車を買い取りしてもらっても二束三文でしょ?そう思う人もいると思いますが、単純に廃車をすると手数料がかかりお金を取られます。ここでは、売却ではなく廃車手続きをする場合に、どれくらいの費用がかかるのかについて説明します。

廃車にかかる費用
  • 引取費用:0〜3万円
  • 解体費用:2〜3万円
  • 書類手続代行費用:1万〜2万円

車の状態にもよりますが、ディーラーで廃車してもらうには最大で8万円程度かかります。廃車専門買取業者なら0円保証をしてくれるところがあるのに、0円どころか8万円というのは驚きの金額ですよね。なぜこんな金額になるのか、費用ごとに説明します。

引取費用

もし車がまだ動く状態で、自分でディーラーに持っていけばこの費用は発生しません。事故などで車がまったく動かない場合にはレッカー代がかかります。レッカー代は基本料金が1万円前後で、けん引料が1kmごとにかかります。ディーラーから遠ければ遠いほど高くなります。

解体費用

廃車にする車はスクラップにする前に解体しなくてはいけません。鉄は鉄、アルミはアルミといったように分別しないとリサイクルできないためです。ディーラーに依頼すると、この費用が発生します。

リサイクル料金はすでに払っているから、解体費用がかからないと思っている人もいるようですが、リサイクル料金は解体したときに出るゴミを処分する費用などに使われるもので、解体そのものの費用に充てられるわけではありません。

書類手続代行費用

廃車をするには抹消登録をしなくてはいけません。この抹消登録は自分でもできますが、陸運局で行いますので、平日しか受け付けていません。忙しい人はディーラーにお任せするしかありませんよね。ディーラーも人が作業しますので、その手間賃として1万〜2万円が必要です。

廃車専門買取業者でも書類手続代行費用が発生することもありますが、業者間の競争が激しいため、最近は多くの業者で書類手続代行費用無料のサービスを行っています。

ディーラーではなく廃車専門買取業者を選ぶ

ディーラーで廃車手続きをすると、思った以上に費用が発生するのに驚いたかもしれません。ディーラーの場合は、新車を売るのが本来の業務ですので、廃車にする車から部品取りをすることもありませんし、ましてや海外に売るなんてことも考えていません。

一方の廃車専門買取業者は様々な形で、引き取った車から利益を得ようとします。ディーラーにしてみればゴミであっても、廃車専門買取業者にしてみれば宝物です。宝物ですので、お金を出してでも欲しいというわけです。

このように基本的なスタンスの違いによって、ディーラーではお金を払う必要があり、廃車専門買取業者ではお金を払ってもらえるという真逆の結果を生み出します。ここまで説明すれば、廃車するときに選ぶべきなのがどちらかは言うまでもありませんよね。廃車するときには廃車専門買取業者に依頼しましょう。

それらの方法でダメなら解体業者に持ち込む

廃車専門買取業者に依頼すれば、ほとんどのケースで車を引き取ってもらえます。ただし、まったく動くこともなく、保存状態も悪いという場合には0円査定になることがあります。0円でも損をするわけではありませんが、少しでもお金を手にしたいという人もいますよね。

そういう場合には解体業者に持ち込むようにしましょう。この場合、廃車手続きを自分で行わなければいけませんが、鉄スクラップとして買い取りをしてもらえます。この場合は車の重さにもよりますが、一般的には普通車なら1〜3万円の値段がつきます。

ただし、まったく動かない場合にはレッカー費用がかかります。ディーラーほど高くはありませんが、3千〜5千円くらいは買取価格から引かれてしまいます。それでも0円査定よりはマシですよね。もし自宅の近くに解体業者がある場合には、0円での引き取りではなく解体業者で引き取ってもらいましょう。

まとめ

車の廃車にはお金を払わなくてはいけないと思っていた人も、この記事を読んだことで1円も払う必要がないことを理解してもらえましたよね。たくさんの情報をまとめてご紹介しましたので、頭の中が整理できていない人もいるかと思いますので、最後に重要なポイントだけまとめておきます。

この記事のまとめ
  • 廃車でも売ることができる
  • ディーラーの廃車はお金を払わなくてはいけないので利用しない
  • 廃車専門買取業者で査定してもらう
  • 事故車なら車一括査定サイトで査定してもらう
  • 廃車専門買取業者で0円査定になったら解体業者に持ち込む

廃車になるような車でも、少し手をかければ海外で売ることができますし、部品取り車や鉄スクラップとしての価値があります。ところがディーラーに持ち込みするとその価値は0になり、廃車をするための手数料を払わなくてはいけません。

基本的には専門の業者に査定してもらいましょう。ただし、事故車の場合は車一括査定サイトで高値を付けてもらえる可能性があります。まだ動く事故車はそちらで査定をしてもらい、どこも買い取りしてなかったときに、廃車を専門的に扱っている業者に売りましょう。

また、専門の業者でも放置期間が長くボロボロの車には0円という評価をして、無料引き取りをすることもあります。そのような場合は、解体業者に持っていきましょう。手続きは自分でしなくてはいけませんが、鉄スクラップとして1万〜3万円で売ることができます。

このように、車はどんな状態でも売ることができます。廃車するのに1円も支払う必要はありませんので、乗らなくなった車を放置しているという人は、これを機会にぜひ廃車を査定してもらいましょう。