ユーカーパックの一括査定との違いと評判

車一括査定サイトを使えば、中古車を高値で売ることができますが、同時に様々なトラブルが起きるという噂から、利用するのを躊躇している人もいますよね。とはいえ、ディーラーの下取りでは損したような気分になります。そんな人におすすめのサービスとして注目されているのがユーカーパック（ucarpac）です。

ここではそんな疑問を解決するために、ユーカーパックのサービスについて詳しくご紹介します。これから車を売ろうとする人が読むことで、一括査定のようなストレスを感じることもなく、相場以上の価格で愛車を売却できるようになります。

ユーカーパックってどんなサービス？

ユーカーパック（ucarpac）は2016年から運営を開始した、比較的新しいサービスです。このサービスが始まるまでは下記のような方法で車を売却するのが一般的でした。

ディーラーでの下取りは買取額がとても低いため、それよりも高値で買い取りをしてオークションで販売したり、自社で販売したりする車買取専門店が増えてきました。これにより、中古車を高く売るという流れができましたが、買取業者が増えすぎたことで、どこに売っていいか分からないという状態になってしまいました。

それを解決したのが車一括査定サービスです。複数の買取業者に対してまとめて査定依頼ができ、さらに相見積もりの形になるため、これまで以上に高値で売れるようになります。ところが、競争が激化した結果、強引な買い取りによるトラブルが増えていきました。

これでは車を売る人はストレスになりますし、買取専門店は価格競争で疲弊してしまいます。そこで誕生したのがユーカーパックのサービスです。

ユーカーパックでは最寄りのガソリンスタンドで1回査定を受けるだけで、登録された全国の買取業者から買取価格の提示を受けることができるサービスです。買取業者はUcar査定で開示された情報だけで査定額を決めますので、買取業者と車を売る人との接触がない状態で、売却先を決めることができます。

トラブルに繋がる要素が少ない売却方法ですが、次章ではどのような点が一括査定と異なり、どのようなメリットがあるのかについて詳しく説明します。

他の一括査定と異なる点

ユーカーパックは複数の業者が競い合って買取価格を上げてくれるサービスですが、同じようなサービスの一括査定とはどのような点が異なるのか見ていきましょう。

一括査定の場合は売買するきっかけを提供しているだけで、売買には関与しません。このため、一括査定で入力された情報は、ほとんど全て業者に開示されます。そこからは、実質的に買取業者と個人の交渉のような形になります。

これに対してユーカーパックは、仲介業者として売買に関わります。査定からお金のやりとりまで、車を売りたい人はすべてユーカーパックとやりとりをするだけで、売却先が決まるまで業者との接点が一切ありません。

このため、一括査定でトラブルのひとつになっているセールスの電話はありませんし、そもそも業者が個人情報を知ることもありません。さらに、販売代金の回収も行ってもらえるため、買取業者が契約後に査定額を引き下げたり、なかなか代金を振り込まなかったりするのを回避できます。

査定をするのはユーカーパックのみというのも、一括査定との大きな違いのひとつです。一括査定の場合は、査定に参加するすべての業者で訪問査定や持込査定が発生しますが、ユーカーパックの場合は、査定が1回で済みます。

一括査定では最大でも10社程度の業者しか査定に加われません。ところが、このサービスの場合は、オークション形式ですので、登録されている全ての業者が買い取りに参加できます。その結果、2000社以上の業者が同時に見積もりが可能になり、思わぬ金額で売れることもあります。

そんな便利な特徴が多いユーカーパックですが、利用して車を売るまでの流れを紹介していきます。

ユーカーパックで車を売る流れ

ユーカーパックがどのようなサービスを展開しているか理解したところで、実際に車を売るまでの流れを見ていきましょう。ユーカーパックで車を売るためには、以下の流れで手続きを行います。

1.インターネットもしくは電話で査定依頼をする

サービスを利用するには、インターネットもしくは電話で申し込みをします。インターネットからの申し込みには、車の情報（メーカー・車種・年式・走行距離）と個人情報（郵便番号・氏名・電話番号）の入力が必要です。

2.ユーカーパックサポートセンターから連絡がある

申込内容を確認後、ユーカーパックから査定日の調整と予約確定の電話連絡があります。ユーカーパックからしか電話は来ないので、これに対応するだけです。

3.査定を受ける

近所の提携ガソリンスタンドもしくは、自宅で査定を受けます。査定は30〜1時間程度で、査定用のアプリがインストールされたタブレット端末を使って行います。

4.買取オファーが届く

査定の結果、市場価格に基づいた出品用参考価格がユーカーパックより伝えられます。その金額をベースに、自分がいくらで出品したいのかを決めます。出品価格を決めたら専用のオークションサイトに出品します。その後車の情報が公開され、全国2000以上の業者がそれをチェックします。個人情報は掲載されませんので、買取業者からの営業電話はありません。

5.売却する業者を決める

買取業者がそれぞれに入札しますので、その入札額と業者を確認して、どこに売却するかを決めます。必ずしも最高値を提示した買取業者に売る必要はありません。一覧から「ここに売りたい」と感じた業者を選びましょう。

設定した最低落札価格を上回る金額を提示した業者がなかった場合、売却承認ボタンを押さなければ、出品を終了させることも可能です。

6.車の引き渡しと代金の受け取り

売却先が決まったら車を引き渡します。販売代金は売買契約成立から10日前後で、指定口座に振り込まれます。

ユーカーパックのイメージとしては、オークションが近いと言えます。それではユーカーパックと車一括査定ならどっちが高く売れるのか気になりますよね。そこで、それについて次章で詳しく紹介していきます。

一括査定とユーカーパックで高く売れるのは一括査定

一括査定との違いや、売却の流れは理解できたかと思いますが、細かいことよりも本当に知りたいのは「どっちのほうが高く売れるか」ということですよね。結論から言えば、一括査定のほうが高値で売れる傾向にあります。その理由として次の2点が挙げられます。

すでに説明しましたように、このサービスでは査定をするのがユーカーパックの査定士や、契約をしているガソリンスタンドの担当者です。実際に車を買取する業者は、写真や査定士の記載した情報だけで落札することになります。

このため、落札して実物を見たら思ったほどいい状態でなかったというリスクがあります。このため、実際に車を調べることができる一括査定ほどはお金を出しません。

さらに、一括査定では他社の金額を聞いて「プラス5万円出すので、うちに売ってください」といった交渉ができません。リスクを考慮に入れたうえで自社が出せる限度額で入札しますので、どうしても入札額が低めになってしまいます。

もっとも、これはユーカーパックでの売却が安値になるというわけではなく、上手に一括査定を使えば、相場よりもかなり高値にできる可能性が高いというだけのことです。ユーカーパックでも基本的には相場よりも高値で売ることができます。

一括査定よりも安くなりやすいというだけで、決して損をするわけではありません。その点だけはしっかり頭に入れておきましょう。

実際の評判はどう？

それでは実際に利用した人の評判を見ていきましょう。これまでにないサービスですので、いい評判だけでなく、悪い評判もあります。それぞれの代表的な声をまとめて、なぜそのようになるのか解説してきます。

解説

基本的には好意的な口コミや評判が目立ちます。一括査定によくあるしつこい電話連絡もありませんし、対応しているガソリンスタンドが近所にある場合に、そこで査定を受けられるのはとても便利だと感じる人が多いようです。

さらに、オークション形式ですので、入札があるたびに値段が上がっていくのが、ゲームのようで面白いという声が多数あります。入札数が多いと愛車を褒められているようで、ちょっと気分が良くなるというのもいい評判につながっています。

反対に査定直後に金額がわからないことや、車を引き取ってもらってから入金までにタイムラグがあったことに不安を感じる人もいたようです。ユーカーパックが間に入っているため、どうしてもスピード感に欠けるというのが悪い評判として目立ちます。

また、他にないサービスですので「もっとフォローしてほしかった」という声もあります。ホームページなどでの情報発信や、売却までのサポートを充実という点では、まだまだ未熟な部分もあるサービスだということが評判から分かります。

実際に利用するとなると、トラブルが心配です。そこでどんなトラブルが想定されるのか詳しく紹介していきます。

ユーカーパックでのトラブル

ユーカーパックは車の売却サービスの中では、比較的トラブルが少ないという特徴があります。基本的には売却先と交渉することはありませんし、ユーカーパックの対応もしっかりしているため、不満を感じる人は少数派です。

ただし、利用規約をきちんと読んでいない人が違約金に関して不満を感じたり、トラブルになったりすることがあります。

このサービスには下記にあるように、違約金が発生するいくつかの行為が定められています。それについては利用規約に書かれているのですが、ほとんどの人が利用規約を読まずに登録しているのが現実です。

普通に取り引きをすれば、違約金が発生することはありません。このためこの点に関してはあまりトラブルにはなりませんが、キャンセルに関してはやや問題が発生しやすくなっています。

基本的には取り引きが成立するとキャンセルできません。オークションでの金額に納得できなくても希望落札価格を上回っていたら、その金額で売らなくてはいけません。絶対にできないわけではありませんが、その場合は10万円の違約金が発生します。

この違約金に対して、「そんなの聞いていない」といったクレームになることがあります。ほとんど言いがかりに近いクレームですが、同じトラブルを起こさないためにも、利用規約をきちんと読んでおきましょう。

ユーカーパックはどんな人におすすめ？

ここまでの説明で、ユーカーパックがどのようなサービスなのか、そのメリットやデメリットが分かってきたかと思います。それらを踏まえて、どのような人の利用に適しているのか、おすすめな人とおすすめできない人に分けてご紹介します。

まず頭に入れておいてほしいのは、一括査定よりは買取価格が安くなる傾向にあるということです。その理由についてはすでに説明しましたが、とにかく高く売りたいという場合は、ユーカーパックよりも一括査定がおすすめです。

買取額はそこそこでいいけど、電話対応や交渉が苦手だという人に適しています。ディーラーの下取りよりは高値を提示してもらえますし、何よりもストレスなく車を売ることができます。むしろオークションを眺めていると楽しく感じる人もいるかもしれません。

できるだけストレスなく、それでいて納得できる額で売りたいという人におすすめです。

車を高値で売るならやはり一括査定です。ただし、1社ごとの交渉やしつこい電話に対してストレスを感じないくらい、対応に慣れている必要があります。普段の仕事が営業や購買といった、交渉が多い業種の人であれば、一括査定がおすすめです。

また、いますぐに車を売ってお金を手にしたい人にもユーカーパックは適していません。仲介に入ってもらうため、お金の流れや車の売却スピードがあまり早くありません。このサービスを使わずに、車買取業者に直接買い取りしてもらったほうが、スピード感は圧倒的に上です。

車の売却を急いでいる場合は、ユーカーパック以外のサービスを使って車を売るようにしましょう。

まとめ

これまでにないサービスを展開して注目されているユーカーパック。これくらいストレスなく売れるなら利用してみようかなと思い始めた人もいますよね。最後にこれまで説明したポイントをまとめておきますので、頭の中を整理しておきましょう。

一括査定にとても似ているサービスですが、実際には似て非なるものです。ユーカーパックが仲介業者として動いてくれるため、買取業者との交渉は発生せず、ストレスのない車の売却ができます。ただし、買取額は一括査定よりもやや低めになると言われています。

とはいえ、2000社以上がチェックしてくれますので、極端に査定額が下がるわけではありません。むしろ交渉のストレスから開放されることを考えれば、納得できる金額で売却できるというだけで、とてもありがたいサービスですよね。

ただし、入札額が最低落札価格を上回った後のキャンセルはできません。思ったよりも高値で売れなかったというケースももちろんありますが、その金額で売らない場合は、違約金が発生しますので、その点だけ注意して利用しましょう。

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