車査定・買取

車の購入時期はいつがベスト?時期関係なく新車を安く購入する方法

新車は1台で150万〜300万円くらいしますので、家計を圧迫させないためにも、少しでも安く買いたいところですよね。家電や衣類などはセールなどの時期で安く買えますが、車にも同じようなセールのタイミングというのはあるのでしょうか?

  • 車を買うのに最適な時期ってあるの?
  • 交渉によって安くできるって聞いたけど、どう交渉すればいいの?
  • 最適な時期に買えない場合にはどうすればいい?
  • 支払総額をできるだけ減らす方法はある?

ここではそんな疑問を解決するために、車を購入するのに最適な時期と、購入時の交渉術や総支払額を減らすためのポイントをご紹介します。これから新車を購入するつもりの人が読むことで、支払総額を大幅に減らせる内容になっています。

車の購入時期としてベストなのは「3月・6〜7月・9月・12月」

車にはメーカー希望小売価格というものがあります。例えばプリウスのAプレミアム2WD(2018年8月現在)は3,107,455円という値段が付いています。でも実際にこの値段で車を販売することはまずありません。なぜなら車の仕様は1台ごとに違いますし、何よりもメーカーの値引きというものがあります。

いつ頃から定着したのかは分かりませんが、日本では新車や中古車を購入するときには、値引き交渉をするのが一般的になっています。ところが、この値引きできる額は時期によって大きく変わってきます。一般的に割引率が高いのは下記の4つの季節とされています。

車の値引きが期待できる月
  • 3月
  • 6〜7月
  • 9月
  • 12〜1月

3月というのはなんとなく分かる人もいると思いますが、なぜこの4つの購入時期がベストなのか、時期ごとにその理由をご紹介します。

3月の購入がいい理由

3月に車が安くなる最大の理由は、決算期が関係しています。ディーラーやメーカーは3月末が決算期ですので、1台でも多く売って、1円でも売り上げを高くしたいと考えています。それはどのメーカーも同じですので、メーカーは販売店に対して、顧客獲得のための奨励金を出します。

もちろんディーラーも決算期です。どんな方法を取ってでも車を買ってもらいたいため、この奨励金を使って、車両本体価格を値引きするわけです。車が売れるかどうかは、車本体の魅力もそうですが、それ以上に大きいのが価格です。

車が安くなれば売れる台数は増えます。1台あたりの利益は小さくても通常よりも多く売れるなら、総売上高や利益は大きくなります。そうなるとその年度の業績が高くなりますので、株価も上昇して、株主も満足してくれます。

また、販売店も営業マンも販売目標というものがあります。この目標はノルマとなり、達成できるかどうかがとても重要になります。販売店はノルマ未達の場合は報奨金が下がりますし、営業マンはボーナスに影響が出ます。

ノルマ未達というのは車の販売においてはとても大きな問題です。3月にノルマを達成していない場合には、とにかく決められた台数を売るためにはなんでもしてきますので、期末には無理をしてでも値引きを行って販売台数を増やそうとするため、値引率が高くなるというわけです。

6〜7月の購入がいい理由

6〜7月は会社員の懐が暖かい時期です。ボーナスが出ますので、人によっては100万円以上の収入があり、購買意欲が高まっています。財布の紐も緩いタイミングですので、オプション品なども通常よりも多くつけてもらえるタイミングでもあります。

3月ほどは前のめりになってくることはありませんが、売れやすいタイミングではありますので、価格を下げて購買意欲を高めようとしてきます。通常よりは安く交渉にも応じてくれますので、オプション品を付けて購入したいときにおすすめのタイミングです。

9月の購入がいい理由

メーカーや販売店にとって、9月は中間決算になります。このタイミングで目標に未達でも、まだ半年の猶予がありますので、赤字になってでも売るというようなことはしてきませんが、それでも半期での目標に到達しておくために、通常よりは値引きしてもらえます。

車の販売台数も3月の次に多い時期ですので、販売店も値引きしやすいというのもあります。交渉が得意という人は、9月もお得に購入できる時期だと覚えておきましょう。

12〜1月の購入がいい理由

12月は6〜7月と同じくボーナス商戦の時期にあたります。テレビCMなどでも年末大売り出しということで、かなり大々的にセールを行います。3月の決算期に向けての調整を行うタイミングでもありますので、夏のボーナスよりは値引き幅が広くなることもあります。

ディーラーは初売りにも力を入れるようになっていますので、1月初旬も比較的安く車を買うことができます。12月は何かと忙しくドタバタしますので、年末に時間を取れなかったという人は、年始の初売りでの購入もおすすめです。

こうした時期を活用して、値引きをしてもらうのが一般的な方法です。しかしそれ以上に新車を安く買えるためのポイントを知りたい人のために、次章以降では重要なポイントを解説します。

中でも新車を安く買うためのポイント

前章では4つの購入時期をご紹介しましたが、最も安く買えるのは3月です。上記でご紹介した4つのタイミングはいずれも売りたい側の希望ですが、3月というのは顧客の購買意欲が高まる時期でもあります。日本では4月から新生活が始まる人が多く、その前の準備として3月に車を買います。

需要が高まるのですから、販売店は値引きをしなくてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、たくさん売れるからこそ、値引きが可能になります。

1台200万円の車をメーカーから160万円で仕入れたとします。200万円で1台売れば利益は40万円、190万円で2台売れば利益は60万円です。180万円で4台を売ったなら利益は80万円ですから、たくさん売れるなら、それだけ値引きしやすくなるというわけです。

決算期で安いからたくさん売れるというのもありますが、たくさん売れるから安く出来るというのもあります。卵が先か鶏が先かの話になりますが、少なくとも現在の日本では車を買うなら3月という考え方が定着しているのもあり、たくさん売れる3月が狙い目となるわけです。

ベストな購入時期以外でも安く買えるときはあるの?

車を売るのに最適な4つの時期をご紹介しましたが、この時期以外でも安く車を買うことは出来るのでしょうか?いますぐ車が必要なときなど、そのタイミングまで待てないときには販売店の言い値で買うしかないのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。メーカーから奨励金が出ている3月は別として、その他の時期であれば、交渉次第で大幅な値引きをしてもらえることもあります。交渉術は後ほど詳しく説明しますが、交渉次第で車両本体価格の10%くらいまでは値引きできます。

300万円の車なら270万円くらいになりますので、交渉しないのは損ですよね。ただ、新車として発売されたばかりのタイミングでは、ここまでの大幅値引きはありません。ポイントはモデルチェンジをする直前に交渉をするということです。

モデルチェンジは発表から発売までに期間があり、販売店はその期間に売りさばいてしまいたいと考えています。マイナーチェンジであっても、型遅れになるだけで値引き対象車になります。このタイミングで車を買うというのも頭に入れておきましょう。

覚えておきたい交渉術3選

それではベストな購入時期以外に安く買うための交渉術を3つご紹介します。

新車が安く買える交渉術3つ
  1. 他社の見積もりもとる
  2. 購入の意志はあやふやにしておく
  3. 予算は伝えない

こんな簡単なことで値下がりするの?そう思うかもしれませんが、これで確実に値引きしてもらえますので、それぞれの交渉術について詳しく見ていきましょう。

他社の見積もりもとる

まず大事なのは欲しいと思った車のライバルとなる車の見積もりも取ることです。例えば、日産のノートが欲しいときには、トヨタのヴィッツやスズキのスイフトといった、ライバル車の見積もりを取ります。

手順はまずノートの見積もりを出してもらい、それを持ってトヨタとスズキのお店に行って、それぞれの見積もりを出してもらいます。トヨタとスズキは日産に負けないくらいの値引きをしてきますので、そこで出た見積もりを持ってもう一度日産に行きます。

こうなると日産の販売店はそれ以上の値引きをしないと売れませんので、最初に提示した値段よりも値引きしてくれます。このように、販売店同士で競わせることが交渉の基本になります。こうなると、それぞれが限界まで値引きをしてくれますので、安く買えるというわけです。

これを相見積もりと呼び、新車を安く買うためのテクニックとして多く用いられています。

購入の意志はあやふやにしておく

購入することが決まっていても「まだ迷っています」と伝えましょう。購入する意思を伝えてしまうと、黙っていても買ってくれるわけですから、必要以上の値引きはしてくれません。「安くなりませんか?」と聞いても「無理です」と言われてしまいます。

迷っていると伝えれば、背中を押す意味も含めて「今なら、もうちょっとだけ値引きします」と営業マンのほうから値引きを提示してくれます。いますぐに車が必要な状態であっても、ポーカーフェイスで「急ぎではありません」と伝えて、主導権をしっかり握って交渉しましょう。

本当の予算は伝えない

主導権を握るという意味では、予算を伝えないことも重要です。「これくらいの予算で車を探しています」と言うと、それ以上の値引きは絶対にしてくれません。正直に予算を伝えないことが重要で、交渉という意味では本当の予算よりも低めを伝えるようにしましょう。

欲しい車の価格が300万円だった場合、その10%である30万円の値引きが目標です。ここで280万円が予算だと言ってしまうと、絶対にそれ以上は引いてもらえません。270万円で買いたいなら、260万円を予算と伝えてください。そうすれば、いい着地点として270万円を提示してもらえます。

いずれにしても、自分の手の内は可能な限り隠すようにしましょう。交渉は駆け引きが重要ですので、本当の予算を「決めていない」とするか、予算よりもかなり低めの金額を提示してください。

しかし、これらの交渉術を駆使しても値引ける金額は限界があります。もっと安く買うためには「下取り車」が重要になってくるのです。そこで下取り車の活用方法を次章で紹介していきます。

下取り車があれば活用する

3つの交渉術をご紹介しましたが、実は車を安く買うための方法として、いま乗っている車を下取りしてもらうという方法もあります。下取りはほとんどの販売店で行っていて、総支払額を減らすための方法として、多くの人が利用しています。

本体価格:300万円
値引き:30万円
下取り価格:40万円

このような車の場合、通常であれば270万円の支払いが必要ですが、下取りしてもらえば230万円で新車を買えます。これはかなり大きな額ですよね。新車を購入するにあたって、もう乗らない車があるなら下取りしてもらいましょう。

ただ、この下取りは車が古い場合などには有効ですが、まだ5年5万キロくらいしか走っていないのであれば、下取りでは損をするかもしれません。一般的に下取り査定額というのは、車買取専門店の査定よりも低くなる傾向にあります。

下取りしたい車がある場合には、ディーラーの下取り査定だけでなく、車買取専門店の買取査定も受けて、よりお得な方で愛車を売却して総支払額を減らしてしまいましょう。

下取り車を高く売れば購入時期はあまり関係ない

下取り車はディーラーで下取り査定をしてもらうよりも、車買取専門店で売却するほうが高値になりやすいとお伝えしましたが、査定額というのは店舗によってまったく違います。ディーラーで10万円と査定された場合でも、車買取専門店なら20万円と査定することもあります。

このように高額な査定額を提示してもらえるのであれば、新車を購入するときの時期はそれほど気にする必要はありません。新車の値引きには限度がありますので、3月が安くなると言っても、他の時期と比べて10万円以上安くなるということはまずありません。

数万円安くなる程度ですので、だったら下取り車を高く売ったほうが効率的です。お得に新車を買いたいのであれば、いま乗っている車をいかにして高く買い取ってもらえるかを考えましょう。ここでは、おすすめの方法のひとつとして車一括査定を提案します。

車一括査定は1度の申し込みで複数の買取店に査定してもらえるサービスですが、このサービスでは自然と相見積もりの形になるため、業者が買取価格を競い合ってくれます。交渉を一切せずに相場よりも高値で売れますので、お得に新車を買いたい人はぜひ活用してください。

まとめ

車は大きな買い物になりますので、新車で1%の値引きでも数万円といった金額になります。そう考えるとしっかり交渉をして、できるだけ値引きをしてもらいたいですよね。でも、安く購入するにはポイントがあることをここではご紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 買うなら3月がベスト
  • 購入時にはライバル車の見積もりもとっておく
  • 交渉時には手の内を明かさない
  • 下取りもしくは買い取りを利用して総支払額を減らす
  • 買い取りは車一括査定がおすすめ

単純に車の購入だけを考えるなら3月がベストです。決算時期で、なおかつ新車の需要が高まる時期ですので、販売店にとってはとにかく台数を多く売りたいと考えるため、利益度外視の値引きをしてくれるケースもあります。

また、「安くして」とお願いするだけでは値引きはしてくれません。ライバル車の見積もりを活用して、値引き額を競わせるようにしましょう。このときに、購入意思や予算などはできるだけはぐらかして、手の内を見せないでください。

また、すでに乗っている車がある場合には、その車を下取りや買い取りに出して、総支払額を減らしてください。下取りは手続きが楽ですが査定額が低くなりますので、車買取専門店での買い取りがおすすめです。

さらに車一括査定経由で車買取専門店に依頼すれば、相見積もりの形になりさらに査定額がアップします。それだけ新車購入時の支払額を抑えることができますので、少しでも得したいという人は、ぜひ車一括査定を活用して、お得に新車を購入しましょう。